最後の高座とは? わかりやすく解説

最後の高座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 19:51 UTC 版)

桂文楽 (8代目)」の記事における「最後の高座」の解説

高座に出る前には必ず演目おさらいをした。最晩年は「高座失敗した場合お客に謝る謝り方」も毎朝稽古していた。 1971年昭和46年8月31日国立劇場小劇場における第5次落語研究会第42回三遊亭圓朝作『大仏餅』を演じることになった前日に別会場東横落語会恒例圓朝祭」)で同一演目演じたため、この日に限って当日出演前の復習をしなかった。 高座上がって噺を進めたが、「あたくしは、片門前に住まいおりました……」に続く「神谷右衛門…」という台詞思い出せず、絶句し8代目文楽は「台詞忘れてしまいました……」「申し訳ありませんもう一度……」「……勉強し直しまいります」と挨拶し深々と頭を下げて話の途中で高座降りた舞台袖で8代目文楽は「僕は三代目になっちゃったよ」と言った明治名人3代目柳家小さんはその末期重度認知症になり、全盛期とはかけ離れた状態を見せていた。 以降すべてのスケジュールキャンセルされた。8代目文楽自身からの引退宣言はなかったものの、二度と高座上がることはなく、稽古すらしなくなった。ほどなく肝硬変入院し同年12月12日逝去した。79歳没。 引退時のエピソード平成になってからも3代目桂米朝5代目三遊亭圓楽引退時に引用されるなど現在でも語り草となっている。

※この「最後の高座」の解説は、「桂文楽 (8代目)」の解説の一部です。
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