第五次ブーゲンビル島沖航空戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:04 UTC 版)
「ブーゲンビル島沖航空戦」の記事における「第五次ブーゲンビル島沖航空戦」の解説
第八艦隊司令部は16日16時30分、ショートランドの西方25浬に「敵大部隊(空母二隻を含む軽一八隻)ヲ確認ス」と報じ、九三八空の水偵は21時25分ムッピナ角の西50浬付近に「空母二隻」を基幹とする「機動部隊」の発見を報じた。水偵の報告により七五一空の陸攻6機、七〇二空の陸攻3機、五八二空の艦攻7機がそれぞれ23時15分から23時30分の間に発進、七〇二空隊と五八二空隊はムッピナ岬の西方35浬に「空母二隻を含む計八隻」の敵艦隊を敵を発見、0時55分から2時20分にかけてそれぞれ雷撃を実施した。七五一空隊が目標を発見したのは2時以降で、やはり「空母一隻を含む計六隻」の敵艦隊に対し3時50分までに雷撃を終了している。この二つの目標が同じものか別のものかは定かではなかったが、第五空襲部隊の戦闘概報では、第六空襲部隊(第二十六航空戦隊を基幹とした部隊。所属部隊は二〇一空、二〇四空、五八二空など)との協同攻撃として「大型空母一隻撃沈、中型空母一隻撃沈、他二巡洋艦一隻撃沈」と報じ、陸攻4機、艦攻1機が未帰還となった。また艦攻隊は単独攻撃で中型空母一隻を撃沈したと報じた 17日16時30分に大本営はこの日の戦闘を「第五次ブーゲンビル島沖航空戦」と呼称する旨を発表、合わせて戦果を発表した。 大型空母一隻 轟沈 撃沈 中型空母二隻、巡洋艦三隻、大型軍艦(艦種未詳)一隻 攻撃された部隊はLST8隻、APD8隻からなるタロキナ上陸第5梯団であり、この船団はタロキナの手前22浬で空襲を受け、1時50分に高速輸送艦「マッキーン」に魚雷一本が命中、20数分後に沈没している。この日、この方面には米空母は行動していなかった。 第六空襲部隊は夜間攻撃の戦果を拡大するため黎明攻撃を計画、4時25分、五〇一空の彗星3機、五八二空の九九式艦爆8機が二〇一空および二〇四空の零戦56機に護衛されてラバウルを発進、5時55分にタロキナ沖の輸送船団を攻撃した。大本営は18日午後にこの攻撃の戦果を発表した(発表した戦果は部隊が報告した戦果とほど同様である)。 撃沈 輸送船(中、小型)三隻 撃破 輸送船(小型)一隻、駆逐艦一隻 撃墜 二機 日本側の損害 自爆未帰還 合計10機 米軍側の資料によると「午前、輸送船8隻、駆逐艦10隻の攻撃に来襲、F4U2機喪失」とあるが艦船の損害については記載がなく不明である。
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