「RUN THE HAZARD」編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:04 UTC 版)
「キリン (漫画)」の記事における「「RUN THE HAZARD」編」の解説
キリン 2人目の若き「キリン」。「最初のキリン」が残した、青いカタナに乗る(手に入れる前までは銀の外装だったもの)。北海道編での搭乗機は油冷のGSX-R1100。 マスターと出会った頃はXR600のターミネーターズ仕様に乗っていた。オフロードをものともせず、カタナで突っ走るモヒに影響され、後に「キリンのカタナ」を託される。バイクの技術だけでなく格闘技にも精通しており、喧嘩の強さも最強に描かれているが、モータースポーツ以外の争いは嫌う。 タンクローリー炎上時、涙を見せたことから、初代キリンの「キリンは泣かない」を覆したとも受け取れる。最後は船で海外?の港から走り去る描写あり。 カシラ 傍若無人の限りを尽くすバイクチーム「ガルーダ」を率いる男。愛車はZZR1100DⅢ型の黒、ハーフカウル仕様。自分の親?所有のビルで、メンバーにバーをやらせたり、地階にメンバー専用のバイク屋をやらせたり、上階には道場がある。 北海道遠征の際にはキリンと対決時に折られた手首の握力が戻らなかったため負担の軽いアップハンドルのハーレーに搭乗。 マスター ガルーダの本拠地となっていたバー「ヴェルベットピーチセブン」のマスター。かなりの巨漢。現役メンバーではカシラに次ぐ最古参で、加藤と並ぶナンバー2的なポジション。若い頃に事故で片足を失い義足を付けている。愛車は1977年式ハーレー。 盟友加藤のケアをする為にチーム脱退を宣言した直後、チーム幹部に不満を持っていたメンバー(蒲生慎亮を殺した人間と同一人物)に路地裏で襲われる。ナイフで滅多切りにされるが応戦、返り討ちを果たすものの、本人も搬送先の病院で死亡する。 加藤(かとう) ガルーダのナンバー2。現役メンバーではカシラ・マスターに次ぐ古参であり、加入前は初期のガルーダと敵対していたチームのリーダーだったが、カシラに軽くあしらわれ、格の違いを自覚し、自分の率いたバイクチームを解散。ガルーダに入る。愛車はGPZ900R。 キリンとの格闘戦で完膚なきまでに敗北したショックで麻薬に溺れ、中毒症状を起こす(麻薬はパブがバラ撒いたもの)。その後、敵対組織であった「グリフォン」幹部の協力により、更生施設へ送られ回復した模様。 北海道遠征メンバーの一人。その際はチョッパーハンドルのハーレーに搭乗。 竿師(さおし) / 寺崎(てらさき) ガルーダのメンバーで、新参ながら中心メンバーの一角を担う。愛車はZ1000MKII。 ガルーダの全盛期に自ら売り込みに大阪から上京、喧嘩の強さをカシラに認められメンバー入りを果たした。関西弁を話し、愛嬌のある憎めない男。腕っ節も相当に強く、やや不利ながらもカトーと引き分けた。武闘派ではあるが、集団抗争などにはあまり興味を示さず、純粋にオートバイでのバトルを求める一面を持つ。痩身ながら精力絶倫のタフガイで、後に特技を生かしてAV男優となる(「竿師」の渾名はそれに由来する)。両肩から胸にかけて刺青を入れており、胸の図柄はギャオスとガメラ。キリンを自分のライバルと目し、幾度と無く勝負を挑む。その走り屋としての闘争心は、ガルーダの無法ぶりに辟易するキリンにも伝わり、一定の共感を得ることになる。 北海道遠征メンバーの一人。その際の愛車はNinja ZX-9R。高速走行中に鹿と衝突し、心肺停止状態に陥るも、回復し快方に向かう。 ガモウ / 蒲生慎亮(がもうしんすけ) ガルーダのメンバーで中心人物の一人。チームでは異例とも言える穏健派だが喧嘩も強く、何かと反抗的なメンバー(大竹)をボコボコにする描写がある。記者会見でのスポークスマンを担当した事から「広報部長」の肩書きを与えられる。愛車はGPZ900R。 数年前、当時世界最速と言われたカワサキZZR-1100に乗っていたが、高速道路上で偶然出会ったチョースケ&ニンジャとのバトルになる。そのチョースケの攻撃的な走りに強い衝撃を受ける。最終的にチョースケのニンジャがエンジンブローし、この200km/hオーバーのロングランバトルは終わるが、その風貌や考えに強い影響を受ける(実弟に、その出来事を語る描写有)。「同じ目的、同じ匂いを持つ者達とただ走れればいい」という思いから、ガルーダに加わる。チョースケの名前や「バーンストーム・トゥルップス」のメンバーである事は知らないが、BSTの看板は覚えていた。単純に当時、有名であったバイクチームが「ガルーダ」だったので入ったと思われる。 初代キリンの影響を強く受けていたチョースケや、キリンのカタナを受け継いだ2代目キリンと接することによって、ガルーダのバイクチームとしての存在意義に疑問を覚え始める。箱根で2代目のキリンとバトルになる描写があり、本来はバイクで走る事が好きな男であり、ガルーダの中では異端。結果的に、武闘派メンバーの反感を買うことになってしまい、大竹の指示により襲撃され公園の公衆便所内でメンバーに刺され殺される。 ガモウ / 蒲生啓亮(がもうけいすけ) 蒲生慎亮の弟。殺害された兄の仇を取るため、ガルーダが限界まで膨張して崩壊に至る過渡期にメンバーとなる。愛車はZEPHYR。 チーム加入前はいわゆる「バイカー風スタイル」(黒い革ジャン・革パンの威圧的なファッション)に否定的であり、自身は50年代風のロカビリースタイルだった。 北海道遠征メンバーの一人。その際にはバイクではなくレガシー・ツーリングワゴン改に搭乗。このレガシィ改は260kh/mで巡行可能。 ハチ ガルーダメンバーで、やや格下の扱いながら中心人物の一人。肩書きは「若頭」(寺崎が指名を断った為に指名された。実際の権限は不明)。愛車はGPZ900R。 首に「⑧」(ビリヤードの8番球)のタトゥーがある。キリンを追跡中に白バイと衝突、投げ出され後続車に左足を轢かれ骨折する。ガルーダのメンバーは黒尽くめのスタイルである事が多く、ほぼ例外なくヘルメットも黒一色だが、彼のヘルメットにはタトゥと同様に「⑧」のマークがある。前科持ちの為、警察には関わらないで逃げる。 北海道遠征メンバーの一人。その際にはバイクに乗らず、蒲生のレガシーに同乗する。 カツミ ガルーダメンバー。愛車はBuellライトニング。 北海道遠征メンバーの一人。その際はローハンドルのハーレーに搭乗。 ハッカイ / 河口(かわぐち) ガルーダの新人メンバー。愛車はV-MAX。 元々は松本の知人であり、強引かつなし崩し的に加入を果たす。以前から憧れていたようで、ガルーダに対する思い入れは強い。「ハッカイ」とは大食漢で女好きであることから猪八戒にちなんでカシラにつけられた渾名だが、本人は気に入っていない様子。 北海道遠征メンバーの一人。その際の愛車はYZF-R1。 パブ / 大竹(おおたけ) ガルーダメンバー。享楽的かつ陰湿な性格でチームの好戦派を無軌道な蛮行に駆り立てる張本人。愛車はGPZ900R。 本業は麻薬の密売人(の元締め)であり、ガルーダへの参加をその隠れ蓑にしている可能性がある。以前から警察にマークされていた事に加え、メンバー殺傷事件への関与にも捜査の手が伸びた事により、累が及ぶのを懸念した麻薬の卸し元であるヤクザに口封じ目的で殺害される。 シャケゾウ ガルーダメンバー。チームの全盛期にはパブと行動を共にすることが多く、好戦派を煽っていた。しかし麻薬の密売やメンバーの殺傷、内部抗争には関与していない様子。愛車はGPZ900R。相次ぐメンバーの襲撃や死に疑問を抱き、通り掛かったデビルドックスのバイクを追うがキリンとのバトルで大ダメージを負っていた為マシントラブルを起こし転倒。病院行きとなる。 イットキ ガルーダメンバー。主にチームメンバーのバイクの整備を担当しており、走り屋である描写は無い。松本の口車に乗り、部外者の彼にチームジャケットを騙し取られ苦労する。返すように何度も催促するも無視やうやむやにしてジャケットを全く返さない事に業を煮やしスクーターで松本の住処に赴きバイクを破壊。イットキのジャケットは松本が偽ガルーダとして騙る際に多用されるが、チーム加入後の河口=ハッカイに現場を見咎められ、無事に持ち主の元に戻った。 品原(しなはら) ガルーダの新人メンバー。実はグリフォンのスパイであり、ガルーダの実情を探るべく潜入中。愛車はZZR1100。 松本善行(まつもとよしゆき) ガルーダに取り入ろうと周辺をうろつく正体不明の男。「脂身」と称されるような小太りの小男で眼鏡と毛の生えたホクロが特徴。愛車はノーマルのニンジャ。 「ガルーダをドキュメンタリー映画の題材に」と業界人を装って接近するが、その事実は無いようで詐称である可能性が高い。裏ビデオの卸しや出会い系サイトを運営する怪しいプロダクションに出入りしているなど、本業は不明。ちなみにハッカイはその業者に出入りしていた関係での知り合いであり、また寺崎のAV男優業も松本の紹介。 ガルーダとグリフォンの確執に目をつけ、グリフォンのメンバーの立ち回り先でもあったランブルに放火し全焼させる。イットキからチームジャケットを騙し取り、行く先々でガルーダの正規メンバーを騙る。嘘で塗り固められた発言と短絡的で無責任な行動は、幼稚な自己顕示欲に基づくものと思われる。チームジャケットを返さない為に持ち主のイットキに愛車を破壊され、他者との自己自慢話の最中に通り寄ったハッカイに驚いてジャケットを脱ぎ置き近くの自転車を盗み逃走する。その後、東北自動車道のサービスエリアのレストランで連れとの話中でランブルに自分が放火した事を偶然居合わせたバーンストーム・トゥルップスのメンバー達に聴かれた為に捕えられ、制裁を受けた上免許証を取り上げられるが、その後は不明。 グリフォン・ゴースト 本名は不明。バイクチーム「グリフォン」の元メンバー。愛車はGPZ900R。 チームの仲間が襲撃された事やランブルへ放火(の疑い)から、ガルーダを敵視して攻撃を仕掛ける。グリフォン幹部による敵対行動の禁止を無視した為、チームから脱退させられた。その後も迷彩柄の上着と鉄パイプをトレードマークに「グリフォン・ゴースト」と名乗り、ガルーダを執拗に襲撃、その怒りの矛先はデビルドッグスへも向けられる。ベルベットピーチセブンでハッカイと対峙し圧倒するもハッカイが動かした自身のバイクに跳ねられる。 「グリフォン」 40年以上続く老舗バイクチーム。キリンとの確執からバーンストーム・トゥルップスに目をつけたガルーダが、見境なしに似たスタイルのバイク乗りを襲撃した挙句、一時敵対することになった。 「スリー・セイジ」・「セブン・スターズ」と呼ばれる10人の幹部を頂点とする秘密結社的な集団で政界や財界のメンバーも居るようなただならぬ雰囲気のチーム。上層部の決定に対してメンバーは絶対的な服従を求められる。ガルーダとのトラブルに関しては一方的に被害を受けても係わり合いにならないとの方針を打ち出す(公安警察の名も出る)、命令に反したメンバー(グリフォン・ゴースト)を脱退させる一方で、品原をガルーダに潜入させて情報を収集していた。ちなみに、「キリン」の父親(医師)はグリフォンの幹部の一人である。 「デビルドッグス」 浜崎を拠点とするというバイクチーム。リーダーの九鳴(くぐなり)以下、ポチ、タカシの3名しかいないものの、弱小ながら悪名を轟かそうと志だけは高い。全員モヒカンカットで黒いニンジャに乗る。 当初はガルーダへ友好的な交流を申し込んだが、あっさり断られる。その逆恨みと、世間の注目を集めるガルーダへの嫉妬から、敵対組織として襲撃を繰り返す。崩壊しつつあるガルーダに対して、主にスクーター乗りの若者を配下につけて勢力を拡大していく。なお、時折「デビルドックス」と称している場合がある。メンバーはそれぞれ背中にチーム名とエンブレムの刺青を入れている模様。しかしタカシの刺青は「DELVI DOC」とスペルが間違っている。 プリン 風俗嬢。源氏名であるが自分でもプリンと名乗っている。九鳴が店長をやっている風俗店「アリス」に所属しており、その関係でデビルドックスの面々とも交流がある他、客として接触したハッカイらガルーダのメンバーとも面識がある。 曰く「イイ男に目がない」そうで、キリンの噂を聞きつけて一方的な好意を寄せる。通勤用にフュージョンに乗っていたが、キリンを追う為にXL1200を入手。ちなみに無免許。ガルーダ崩壊と同時期、北海道へ向かったというキリンの噂を頼りに、前後して店を辞めツーリングに出る。本人の弁によれば、行きのフェリーでキリンと同船していたとの事(前述の作中の時系列上の問題から真偽は不明)。 ムチャ 北海道編に登場。CRM250に乗るドレッドヘアの男。「猿沼野営場」で長期キャンプする若者の中ではリーダー格。事故にあった寺崎を助けた時にカツミと出会い、話しからガルーダに好印象を持ったがキャンプ場での他のメンバーの傍若無人ぶりを観て幻滅しカシラとカトウに食って掛かるも返り討ちに遭う。キャンプ場を去ろうとしてジロウに呼びかけるも拒否され一人で去った。道端でコーヒーを飲んでいた所にガルーダの取り巻きに呼ばれるもキリンと勘違いされ怒りの余り打ちのめしていた。 ジロウ 北海道編に登場。SR400に乗る金髪の若者。ムチャの弟分。ムチャと共にキャンプ場を去ろうとするもカツミに止められた。その後、一人キャンプ場を去ったムチャの姿を見つめていた。 モヒ 北海道編に登場。猿沼でキャンプする若者の一人。バイクは不明だが壊れてしまったらしい。ランブルのマスターである「モヒ」とは、渾名が同じだけでまったく無関係の別人。
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