GSX-R1100
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「スズキ・GSX-R」の記事における「GSX-R1100」の解説
GSX-R1100はGSX-R750に1年遅れて1986年(昭和61年)に発売された、当時各社で争われていた世界最速を目指して開発された車両である。以後、1100の新型は基本的に750の1年遅れで投入された。1100は750と同じコンセプトの車体設計と外観を持ち、最初期モデルの乾燥車重は197 kgだった。このモデルが搭載する油冷エンジンは130馬力を発生し、この値は当時のTT-F1マシンと同等と言われた。しかしFZR1000・ZZR1100などのライバルに対抗するため、1988年(昭和63年)のリアホイール拡幅、1989年(平成元年)の排気量拡大、1991年(平成3年)のロッカーアーム変更など、ほぼ毎年のように改良が加えられて行った。 1100は750に対しホイールベースが長く、ハンドル位置も高く設定されており、高速ツアラーよりの色合いが強かった。油冷エンジンの最終形は145馬力を発生した。 1993年(平成5年)には前年改良の750と同様、水冷エンジンを採用した。このエンジンは155馬力を発生し、量産車としては最高のパワーを誇ったが、乾燥重量は231 kgとなった。 1995年(平成7年)にはマイナーチェンジを受け、重量は10 kg減った221 kgとなった。以後1998年(平成10年)までカラーチェンジを受けながら生産が継続され、これが最終モデルとなった。なお、1996年(平成8年)に750はツインスパーフレームを持つ新型にモデルチェンジされたが、1100はモデルチェンジを受けることはなかった。 GSX-R1100の販売を終了した翌1999年(平成11年)、スズキはハヤブサを市場に投入した。
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