GSX-R400
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「スズキ・GSX-R」の記事における「GSX-R400」の解説
GSX-R400は1984年(昭和59年)に最初のモデルが発売されたが、当初は排気量を表す400の数字は車名に付かず、'GSX-R'のみであった(後述)。スズキが先に発売したRG250Γ(ガンマ)と同様、アルミ合金をフレームの構造材に用いたことにより、152 kgという当時としては驚異の乾燥重量を誇った。当時のスズキは馬力競争に積極的に参加しており、59馬力の最高出力は400 ccクラス最大で、この値が後の400 ccクラスの自主規制値となった。この初期型GSX-Rの乾燥重量152 kg・59馬力というカタログスペックは、現在に至るまで市販400 ccクラス・4気筒モデルにおける最軽量・最高値である。 初期モデルに排気量を示す400をつけなかった理由は「排気量を越えた性能」という意味合いから。1999年(平成11年)の生産終了までに、モデルチェンジと共に車名もGSX-R400→GSX-R400Rと変わっていった。 なお、同時期に販売されていた他社のレーサーレプリカモデル同様、モータースポーツ用ベース車輛としてSP(Sports Production)モデルも設定されていた。 1990年(平成2年)から販売されていたGK76型でのノーマル車とSPモデルの差異には、ギヤレシオのクロース化、フロントフォークの減衰力調整機構、リアショックアブソーバーの別体式リザーバータンク(マイナーチェンジで、STDモデルにものちに採用)、キャブレターの変更(口径33 mm→35 mm)、アッパーカウルのステッカーがあげられる。また、カラーリングについてはSTDが3色設定されたのに対し、SPモデルは青白のみであった。1991年(平成3年)以降はSP2なるモデルも設定されるが、これはSPモデルのギアレシオをSTDモデルと同一にしたものである。 なお、1990年式はL型、1991年式はM型、1992年式はN型と区分されるが、1993年(平成5年)のP型を最後に1999年(平成11年)のモデル廃止までマイナーチェンジは行われず、カラーリング変更のみとなっている。 本車種が登場した映像作品は、1987年(昭和62年)放送の『仮面ライダーBLACK』でBLACKが乗るロードセクター並びに南光太郎のバイクとしてGSX-R400、1993年(平成5年)劇場公開の『仮面ライダーZO』でZOが乗るZブリンガーもGSX-R400Rがベースである。
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