ロードセクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 22:51 UTC 版)
「仮面ライダーBLACK (キャラクター)」の記事における「ロードセクター」の解説
暗黒結社ゴルゴムの研究費援助を受けた大門洋一博士によって製作されたオンロードバイク型文明破壊用マシン。完成直後に博士がゴルゴムによって殺害されたため、マシンは博士の息子である大門明が隠していたが、ゴルゴムに襲われた明とその子、輝一を光太郎が救ったことを機に大門から託され、BLACKの2台目のマシンとなった。 システムインジケーターはRSコンピューターで制御されており、テクニカルディスプレイやヘッドアップディスプレイに情報を伝達し、あらゆる局面での安定的走行をサポートする。バトルホッパーと違い意思はないが、第47話では、バトルホッパーと共に光太郎を案じている。 プラズマイオンエンジンを搭載し、時速800キロ以上に達するとリアカウルがせり上がりマシン上部を覆う音速にも近い超高速走行から搭乗者の庇護を図るとともに、遮蔽物を衝撃で跳ね除ける防御システムアタックシールドが自動的に展開し、特殊バリアがマシン全体を覆う。同時に前方ウィンドシールドが通常の透明フードからコンピュータ制御のスクリーンに変化し目視走行からモニター走行へと切り替わる。この状態になると走路上の障害物を照明灯を兼ねたオプチカルアイで検知し、スパークリングアタックという標的を撃破する突進技を行うことが可能となる。その威力はぶ厚いコンクリート壁などの障壁でも易々と突破できる。前後の二門のバーナーからプラズマジェットを噴射して敵を焼き尽くすダブルバーナーアタックという技を持つ。バトルホッパーとの合同技マシンスクランブルは片方が体当たりを行った後、もう片方が時間差で体当たりを行う。第19話で剣聖ビルゲニア相手に使用した。また、バトルホッパーと共に自動操縦で敵に突撃した後、ブラックが必殺技を放つトリプルファイヤークロスという技もある。プラズマジェットや妨害電波などの装備や機能も備え、走行時にはイオンバリヤーが発生する。 単純な馬力や時速などの性能はバトルホッパーを大きく上回り、オンロードで最大限のスピードを発揮。その反面、小回りが効かず、悪路走破性は皆無に等しい。また、強力すぎるパワーゆえ、BLACK以外の者が乗ることは実質的に不可能で、世界モトGPのトップクラスライダーである大門明ですらまるで操れなかった。 最終話(第51話)では、創世王の死と共に崩壊するゴルゴム神殿からBLACKを脱出させた。 なお、光太郎のままロードセクターを運転したのは3回ある(第12話、第21話、劇場版2)。 2005年8月リリースのDVD『仮面ライダーBLACK RX vol.4』Disc8の特典映像のインタビューで、倉田てつをは、バトルホッパーは乗りづらかった、ロードセクターの運転は難しかったと語っている。 『仮面ライダーBLACK RX』には登場こそしていないが、第4話の冒頭でライドロン製作中のシーンで「もうすこしでお前の仲間ができるぞ」とアクロバッターに話しかけるシーンの背景にロードセクターらしいバイクが一瞬見えるが、放映終了後に雑誌『宇宙船』編集部が読者からの質問を受け、制作会社の東映にロードセクターの行方を質問すると、「ロードセクターは光太郎が大門明に返却した設定になっている」との回答があったことが誌面に掲載された。 デザイン・造型 デザインは、石ノ森章太郎による案を元にバンダイ側によって清書された。バッタをモチーフとしたバトルホッパーに対し、こちらは仮面ライダー1号や仮面ライダー2号のサイクロン号をイメージしている。 玩具版のCM撮影時に監督の矢島から特徴を聞かれたことによって「コンテナを走りながらぶち破る」というものが生まれ、実景で埠頭を走るロードセクターを撮り、それにつながるようにミニチュアでコンテナをぶち破るという特撮シーンが撮影された。
※この「ロードセクター」の解説は、「仮面ライダーBLACK (キャラクター)」の解説の一部です。
「ロードセクター」を含む「仮面ライダーBLACK (キャラクター)」の記事については、「仮面ライダーBLACK (キャラクター)」の概要を参照ください。
- ロードセクターのページへのリンク