GSX-R600とは? わかりやすく解説

スズキ・GSX-R600

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 22:51 UTC 版)

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スズキ・GSX-R600
2008年仕様
SUZUKI GSX-R600
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー スズキ
エンジン 599 cm3 4ストローク
内径×行程 / 圧縮比 67.0 mm × 42.5 mm / 12.8:1
最高出力 89.0kW(121PS)/12,400rpm
乾燥重量 165 kg
車両重量 196 kg
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GSX-R600(ジーエスエックスアールろっぴゃく)は、スズキが製造しているスーパースポーツタイプのオートバイである。

概要

GSX-Rシリーズとして1992年から発売されている。

GSX-R600は当初、1992年に登場したGSX-R750を海外輸出向けに排気量を小さくした派生モデルであったが、その後欧州での600ccクラスのレース活性化や、GSX-R750の国内正規販売が終了したことなどにより、次第にメイン車種としての開発が行われ、2006年型からはGSX-R600のエンジンをボア・ストロークアップすることによってGSX-R750が構成されるなど逆転し、その後600・750共にほぼ隔年でモデルチェンジを繰り返し、現在も日本国外向けに生産されている。

なおGSX-R600は、レース専用の「レースベース車」が台数限定でスズキ二輪から発売されている[1]

モデル一覧

1992 - 1993年

最初のモデルはGSX-R750をベースに排気量を小さくした派生モデル。1993年モデルまでで一旦製造終了。

1997 - 2000年

1996年型GSX-R750をベースとして新たに開発された車両[2]。 SRAD(Suzuki Ram Air Direct)の導入により600ccながら最高出力は106psに達している。フロントフォークは正立式を採用。

1997年仕様(V)

以下のカラーバリエーションで発売された[2]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディムーンシャドウブルー×パールノベルティブラック
  • マーブルイタリアンレッド×ブラック

1998年仕様(W)

以下のカラーバリエーションに改められた[3]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディコーランオレンジ×ソリッドブラック
  • メタリックライトコーラル×メタリックフラッシュシルバー

1999年仕様(X)

以下のカラーバリエーションに改められた[3]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディサターンブラック
  • パールリバリーイエロー

2000年仕様(Y)

以下のカラーバリエーションに改められた[3]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • パールリバリーイエロー×メタリックサターンブラック
  • パールキャニオンイエロー×キャンディムーンシャドウブルー
  • パールヘリオスレッド×メタリックアーバングレイ

2001 - 2003年

2001年にモデルチェンジ。フューエルインジェクションを採用し最高出力は118psまで向上した[4]

2001年仕様(K1)

GSX-R600 2001

以下のカラーバリエーションで発売された[4]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • パールリバリーイエロー×メタリックサターンブラック
  • キャンディグランドブルー×パールノベルティブラック

2002年仕様(K2)

以下のカラーバリエーションに改められた[4]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディグランドブルー
  • キャンディグランドブルー×メタリックソニックシルバー
  • パールリバリーイエロー×メタリックサターンブラック

2003年仕様(K3)

以下のカラーバリエーションに改められた[4]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイトNo.2
  • メタリックソニックシルバー×ソリッドブラック
  • パールオーピメントイエロー×ソリッドブラック

2004 - 2005年

2004年にデザイン及びメカニズムを一新。チタン製バルブ・倒立フォーク・ラジアルマウントブレーキキャリパー・ラジアルマスターシリンダー・ラムエア吸気・高性能32ビットECU採用等。これらの変更により最高出力は120psまで向上した。また、専用設計となった軽量コンパクトなフレームにより乾燥重量161kgとなった。

2004年仕様(K4)

GSX-R600 2004

以下のカラーバリエーションで発売された[5]

  • パールスズキディープブルーNo.2×グラススプラッシュホワイト
  • パールフラッシュイエロー
  • ソリッドブラック

2005年仕様(K5)

以下のカラーバリエーションに改められた[5]

  • パールスズキディープブルーNo.2×グラススプラッシュホワイト
  • パールフラッシュイエロー
  • パールクリスタルレッド×ソリッドブラック
  • メタリックソニックシルバー×ソリッドブラック

2006 - 2007年

2006年にフルモデルチェンジを行ない、エンジン車体とも一新となった。新型エンジンのボア×ストロークはこれまで通りであるが、シリンダーピッチが短縮されよりコンパクトになった。また、新たにバックトルクリミッターが導入された。最高出力は121ps。

この2006年型からGSX-R600が開発のベース車輛となり、GSX-R750は排気量をアップし、バランサーシャフトを設けたバリエーションモデルという位置づけになった。

2008 - 2010年

GSX-R600L0

2008年にモデルチェンジ。騒音対策にマフラーが大型化された。 GSX-R1000で開発された新機能、S-DMS(SUZUKI Drive Mode Selector)が採用され、ユーザーの好み・道路状況に対して最適な出力特性を3段階に選ぶことができるようになった。

2011 - 2013年

2011年にモデルチェンジ。ショーワ社製倒立テレスコピック式ビッグピストンフロントフォーク(BPF)、ラジアルマウントのブレンボ社製軽量モノブロック対向4ピストンキャリパーを新たに採用。フレームやスイングアームからピストンまで多岐にわたる軽量化により合計9kgの軽量化を実現。最高出力は125ps。

主要諸元

モデル 1997年 2004年 2006年 2008年~2010年 2011年~2018年
エンジン 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒配列数 並列4気筒
総排気量 599cm3 599.4cm3 599.4cm3 599.4cm3 599.4cm3
最高出力 78kW(106ps)/11,800rpm 88.3kW(120ps)/13,000rpm 89kW(121ps)/12,000rpm 89kW(121ps)/12,400rpm 92.5kW(125ps)/13,500rpm
最大トルク 66.7Nm(6.8kgfm)/10,000rpm 69.6Nm(7.1kgfm)/10,800rpm 67.7Nm(6.9kgfm)/11,500rpm 67.7Nm(6.9kgfm)/11,200rpm 69.5Nm(7.09kgfm)/13,500rpm
全長 2,065mm 2,055mm 2,040mm 2,030mm
全幅 720mm 710mm 715mm 710mm
全高 1,165mm 1,150mm 1,125mm 1,135mm
シート高 830mm 825mm 810mm
重量 174kg(乾燥重量) 161kg(乾燥重量) 165kg(乾燥重量) 187kg(装備重量)
燃料タンク容量 18.0L 17.0L 16.5L 17.0L
タイヤサイズ 前:120/70-ZR17
後:180/55-ZR17
始動方式 セル式
出典 [6] [7] [8]

脚注

[脚注の使い方]

参考文献

外部リンク


GSX-R600

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スズキ・GSX-R」の記事における「GSX-R600」の解説

2001 GSX-R600 2008 GSX-R600 GSX-R600は当初1992年登場したGSX-R750海外輸出向けに排気量小さくした派生モデルであったが、その後欧州での600ccクラスレース活性化や、GSX-R750国内正規販売終了したことなどにより、次第メイン車種としての開発が行われ、2006年型からはGSX-R600のエンジンをボア・ストロークアップすることによってGSX-R750構成されるなど逆転しその後600750共にほぼ隔年モデルチェンジ繰り返し、現在も日本国外向け生産されている。 なおGSX-R600は、レース専用の「レースベース車」が台数限定スズキ二輪から発売されている。 詳細は「スズキ・GSX-R600」を参照

※この「GSX-R600」の解説は、「スズキ・GSX-R」の解説の一部です。
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