mixiのシステムによる問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 18:10 UTC 版)
「mixi」の記事における「mixiのシステムによる問題」の解説
mixi運営側の強引な手法 以前は問題なかった個人情報の交換が禁止となり、コミュニティ内イベントなどで必要な連絡先交換も思うようにできなくなった。最近では有無を言わさずアカウント停止の措置を取るなど強引な運営体制にユーザーから不満の声が続出、mixi離れが加速する一因となっている。また、プロフィールに他SNSや無料通話アプリのIDを記載している者は、mixi運営側により記載を削除されたり、アカウント停止される措置を取られる場合がある。しかしながら同様の記載をしていてもアカウント停止措置はおろか記載削除措置も取られていない者もいるなど、判断基準の曖昧さも目立つ。 規約が変更されても告知がないため、知らずに違反してしまいアカウント停止になってから規約変更を知るケースもある。その場合でも異議申し立てなどには応じない。 わいせつな投稿の削除 利用規約第14条第6項にわいせつな投稿(つぶやき・日記・コミュニティのトピックへのコメントなど)を禁じており、例え女性の乳首や陰部、尻、下着が写っていない画像を貼った投稿であっても、肌の部分が多いだけで削除対象となることがある。裸でなくても乳首で服が盛り上がって、乳首の形が服に出ているだけでも規約違反にされる。つぶやきの文章については非常に規制が緩く、投稿画像に関してのみ規制が厳しい。明確な許容範囲を規約に記述しておらず、ユーザーはどの程度の画像が許可されるのか判断に困ることがある。 アカウント停止 短期間(1週間~1ヶ月以内)に3回規約違反とされるとアカウント停止となる。アカウント自体と投稿したデータは残るが停止解除は受け付けられず、二度とmixiに復帰できない。規約違反とみなされた中には、日払いの求人を載せただけで風俗や水商売と判断された、同じ趣味を持つ異性のユーザーにメッセージを送ったら出会い目的と判断された、犯罪者や不祥事を起こした有名人へのバッシングを犯罪の示唆や存命人物への誹謗中傷と判断されたなどのケースがある。 コミュニティ大量削除 2009年3月初めから4月にかけて、突如として数千ものコミュニティが一斉に削除された。これは「出会い系」「アダルト」とみなされたコミュニティを運営側が予告なく削除した為であるが、地域ローカルコミュニティや同窓生コミュニティ、同人系コミュニティなども「出会い系」の一種とみなされて削除された。理由や基準は運営側は一切明らかにしていないが、中には参加者数万人を超えるコミュニティが削除されて強制的に解散させられたケースも多数みられる。一方で本物の「出会い系」コミュニティは依然残されており、このコミュニティ削除については各方面から異論が寄せられている。 mixiへの参加自体ができない 当初は完全招待制だったため、周囲にmixi利用者がいない等の理由でmixiを利用できない者が存在した。ただしその後はmixiのユーザーが急増して参加は比較的容易になった。2010年3月1日より既存会員からの招待状がなくても参加できる登録制が導入され、新規参加は自由に行えるようになった。 画像のリンク mixiにログインしていなくても、URLがわかれば画像に誰もがアクセスできる状態となっていたため、画像のURLが2ちゃんねるなど外部の掲示板に暴露されることがあった。その後は画像リンクURLが自動的に生成される仕様に変更され、生成されたURLは一定期間で無効になり画像を閲覧することができなくなった。掲示板やブログなどで画像が曝されることになっても、ごく短時間でみられなくなる。また画像に限らず、2ちゃんねるに掲載されたmixiのURLである事がリファラによって識別できた場合は全てのアクセスが拒否される。前述の個人情報の特定や、2ちゃんねらーのいわゆる「祭り」によって記載された特定個人の日記やコミュニティのトピックへのアクセスをmixi事務局は積極的に排除している。 特定環境における表示不具合 2007年10月1日の午後からmixiのデザインがリニューアルされたが、一部の古いWebブラウザでの表示やアクセスが正しく行われなくなったり、ハングルなどの他言語表示ができなくなる問題が発生した(ただし他言語表示はもともと動作保証されている規格ではない)。また画面が以前よりも明るく表示されるため、眼が疲れる、間延びして見づらい、スクロールする必要が増えて操作性が悪い、不要なツールバーが追加されて誤って操作しやすいなどの問題を指摘する意見が出ており、再変更あるいは元のデザインへ復帰を希望するコミュニティも複数作られた。 mixiの公式発表によると、Microsoft Windows XP、Microsoft Windows Vista、Mac OS X v10.4以降のみが推奨環境OSとしており、Mac OS X v10.3以前のMac OS X、Mac OS 9以前、Linux等では一部もしくはすべてのサービスが利用できないとしている。対応ブラウザもMicrosoft Internet Explorer 6.x 及び 7.x、Safari 3.x、Mozilla Firefox 3.xのみとしており、Opera 及び各Webブラウザの旧版及びベータ版は推奨対象外となっている。実際にはCSSに非常に多くの記述ミスがあるためCSSが適切に処理されず、画面の左側に寄ったり、ブラウザ本来の規定値が適用された結果デザインに影響を与えていた。ユーザーから、元のデザインに戻してほしい、あるいはCSSの不具合を修正してほしい、という要望に対して、のべ27万人の賛同が得られた(機能要望が多数重複している為、正確な総数は不明である)。 日記キーワードランキング 利用者が書き込んだ日記に用いられた語句はランキングとして掲載され、日本テレビ系『おもいッきりイイ!!テレビ』が、このランキングを番組内で紹介している。しかし、2007年10月1日の表示変更(リニューアル)に伴って、多くのユーザーが日記に「リニューアル」という語を使って感想を書いており、日記検索すると直近に限っても数千件の新たな書き込みが見つかるが、10月4日分の日記キーワードランキング発表以降、「リニューアル」という語がランキングの対象から消えた。 2008年4月1日施行予定の利用規約改定を巡る問題 mixi事務局は利用規約の改定を2008年3月3日に発表、同年4月1日から施行するとした。様々な条項がmixiユーザーの間で問題とされたが、特に新規約18条の問題が報道された。( ウィキニュースに関連記事があります。mixiが利用規約改定案の内容を一部修正)ユーザーは株式会社ミクシィに対して、日記等の情報を無償かつ非独占的に使用する権利(複製・上映・公衆送信・展示・頒布・翻訳・改変等)を許諾するものとする。(第18条1項要旨) ユーザーは、株式会社ミクシィに対し、著作者人格権を行使しないものとする。(第18条2項要旨) 新利用規約の施行前にユーザーによって行われた行為についても本利用規約が適用される。(附則第2項要旨) これにより、日記・自作小説・画像・動画などのユーザーの著作物が無断で株式会社ミクシィに使われるおそれがあることから、作家や編集者などの著作権と密接な関わりを持つ職業のユーザーを中心に、「これが施行されるようであれば退会も考えなければならない」との声が上がった。 mixi事務局はユーザーの反応及びマスコミの報道に対して、「利用規約改定に関するお知らせ(追記)」を発表し、またマスコミに対して規約改定の必要性の根拠について以下の説明を行った。投稿された日記等の情報が、当社のサーバに格納する際、データ形式や容量が改変されること。 アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数のサーバに格納すること。 日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサーバから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信されること。 mixi 新機能リリース・障害のご報告 利用規約改定に関するお知らせ(追記)より引用 しかしながら本事項は「新機能リリース・障害のご報告」に掲載された事柄であって規約としての強制力はなく、また規約自体がユーザーが有する著作権に対してmixi事務局がほぼ無制限の権利行使の許諾を強要することに変わりはなく、本規約変更に対して否定的な意見を持つ者からは「何の説明にもなっていない」という厳しい意見も見られた。サーバに格納し配信するためだけであれば、著作者人格権の放棄の必要性は全くなく、過去にそのような事を主張して認められた事例もないとの意見もある(前例としてLivedoor社が同様の通達を行ったところ、法的問題を指摘されて撤回した事例がある)。これについて、mixi事務局はimpress社の取材に対して「利用規約に関してはユーザーに理解しやすい内容になるよう、引き続き検討する」とコメントしている。 規約改定を発表後、ミクシィ社の株価は暴落し、前日比12万3000円(10.98%)安の99万7000円まで下落した。同年3月6日には2月の直近安値を割り込み、ストップ安(値幅制限の下限)となる前日比10万円(10%)安の88万4000円まで売り込まれ、昨年9月27日(安値 88万3000円)以来の安値水準を付けた。今月3日の規約変更を発表する直前の2月29日終値(124万円)から、わずか4営業日で下落率は3割近くに達した[出典無効]。 予想外の株価下落による資金流出の事態に対して、ミクシィ社は規約改定内容を再検討した結果を3月19日公表した。条文は、原則として著作権および著作者人格権等の周辺権利はユーザーに帰属するものとし、一部の例外事項を設ける形とした。 規約改定案公表後の同社株価は、2008年3月19日15時00分時点で前日比2万1000円(2.56%)高の84万1000円で下げ止まりとなった。騒動は結果として、規約改訂の事実上の撤回と、株式資産の約3割を失うという形で終結した(なお有料登録の遅延金請求については行われる予定)。 mixiアプリ 開始日に公開されたmixiアプリ『ワタシのドレイちゃん』が、マイミクシィを仮想人身売買するゲームであり、非人道的であると広く批判されて即日削除された(コミュニティーファクトリー#mixiアプリ「ワタシのドレイちゃん」騒動も参照)。また、ソーシャルアプリケーションアワードのグランプリを受賞した「サンシャイン牧場」において、4200人分の個人情報を漏洩した事件があった。ただしmixiアプリは、ソーシャルアプリプロバイダーがそれぞれ製作・管理している。 大規模なアクセス障害の発生 2010年(平成22年)8月10日17時30分頃(JST)より、大規模なアクセス障害が発生した。以前も新機能搭載による短期的なアクセス障害はあったものの、この時のアクセス障害は非常に長期的なものになった。23時30分頃(JST)に一時的には復旧したが、同社からも不安定な状況が続いていると懸念を表した上での再開であった。翌11日11:20分頃(JST)より再びアクセスしにくい状態が続き、再びアクセス障害から復旧するためにメンテナンスを再開した。長期的なアクセス障害かつ普及の目処が立たない状況から、マスメディアでも報道された。 また、「運営会社のミクシィが破産した」とのデマも流れ、一層の混乱を招いた。 2010年(平成22年)8月12日1:50(JST)、全てのユーザーに対してmixiのアクセス利用を開放し、完全復旧をアナウンス。原因は高負荷によるデータキャッシュシステムの不具合であり、その究明に時間がかかったためだとされている。また、今後は再発防止のため負荷軽減に努めると発表した。 新機能の相次ぐ休止 2010年11月30日に「メールアドレスでマイミク登録」というメールアドレスでユーザーを検索できる機能を追加したが、「メールアドレスはmixiに登録しているが、他のユーザーには知られたくない」という声が上がり、同年12月2日に停止された。 2010年12月1日から追加された「友人の最近の動き(アクティビティ情報)」は、マイミクを追加したりコミュニティに参加したりすると、アクティビティがマイミクに自動的に通知されるという機能だが、公開範囲を設定することができなかった。そのためユーザーから反発が相次ぎ、この機能に反対するmixiコミュニティの中には参加者が10万人近くにまで膨れ上がるものもあった。同年12月3日にいったん機能を停止したが、オン・オフを選択可能にした上で再開するとした。この件について、12月3日にはミクシィの笠原社長からコメントが出されている。 アカウント大量乗っ取り 2018年5月に一部のユーザーのアカウントが不正アクセスの被害に遇いサングラスなどの広告スパムメッセージが撒き散らされた。このときはmixi側から注意喚起が行われたが、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}適切な処置を怠ったため同年6月にほぼ全員のユーザーのアカウントが乗っ取られ、マイミクの多いユーザーは1時間の間に50通以上のメッセージが届くという被害に遭った。[要出典]だがこの件に関してmixi運営から説明や謝罪が行われることはなく、ユーザーからの問い合わせに対しては「パスワードは自己管理・自己責任であり保障は行わない」という姿勢を貫き、セキュリティの不備は一切認めなかった。
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