五方輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:52 UTC 版)
真武居 直柔(まぶい なおや)(声:遠近孝一) 本作の主人公。五方輪の一員で、咒方士の宗家。 性別:男性 年齢:18歳 誕生日:不詳 身長:175cm. 出身:沖縄県石垣島。 五行:木 五神:蒼龍(そうりゅう) 五色:青 五徳:仁 陰陽:陽 流派:紫微武甲法(しびぶこうほう) 武具:1.五神宝珠(ごしんほうじゅ)の蒼龍魂(そうりゅうこん)を持つ「闇陽炎(やみかげろう)」(詳細は御巫 みづほの武具を参照)2.現世の剣(うつしよのつるぎ)である1,5mの刀身を持つ両刃に超金属ヒヒイロカネが埋め込まれた石太刀(いしだち)「荒覇吐(あらはばき)」。布瑠の言(ふるのこと)という「魂継ぎ(たまつぎ)」の儀式で、みづほに闇陽炎を継承した後は、四国の剣山に隠されていた、この巨大な石太刀を獲得し、第2話の高千穂から使用して戦う。五行の「木」を活かし、雷を操る。 戦闘: 能力的にはバランスが取れており、各攻撃も癖が少なく扱いやすい。荒覇吐に持ち替えたことにで、よりリーチが長くなり、基本攻撃の8連斬と合わせ攻撃力も高い。諸刃の刃でタイミングも難しいが、必殺の奥義を物語の進行とともに身に付けるので、HP値が高い相手に対し大きなダメージをあたえることができる唯一の人物。 人柄: 真武居家は8655年続く名家で、代々五方輪に属する咒方士になる家系として続いて、直柔もその跡目を継ぎ、577代目当主として五方輪に入る。窮地(きゅうち)に立たされても諦めない不屈の精神を持つが、単純明快のうえ、血の気が多いため、軽い挑発にすぐに乗ってしまう猪突猛進(ちょとつもうしん)なところがある。五方輪の使命に忠実で、咒方士の修練以外はほとんど興味がなく、人の心情も気付かぬ鈍感であるが、大儀や身近な者のためには、我が身さえ省みない、まっすぐで直柔なりの優しさも持つ。船酔いしやすく、船の上では立っていられないほどであるが、戦いの最中はその限りではない。 八洲 大騎(やしま だいき)(声:大塚明夫) 五方輪の一員で、元は真言密教の退魔師。 性別:男性 年齢:32歳らしい 誕生日:不明 身長:196cm. 出身:高千穂 五行:火 五神:朱雀(すざく) 五色:赤 五徳:礼 陰陽:陽 流派:紫微武甲法・密教咒術も体得していて、劇中では九字を切って唱える「不動火焔咒(ふどうかえんじゅ)」という術が披露される。 武具: 五神宝珠の朱雀魂(すざくこん)を先端につけた戒杖(かいじょう・金剛杖)で、長さ七尺(2,12m)の黄金の「忌杖(いみづえ)」である。五行の「火」を操る技術も非常に卓越し、火焔と爆発系の攻撃を繰り出す。 戦闘: これといった飛び道具がなく遠距離攻撃は苦手だが、炎を纏う(まとう)攻撃とレンジの長い戒杖で多少大雑把でも、接近戦や複数相手に効果を発揮する攻撃ができる。また、見た目通り全キャラクター中最大のHP値を誇るが、逆に対物理と対衰気の防御力の能力強化パラメーターがないので、HPが減りやすいという欠点がある。ただし、強化パラメータのほとんどが、数段階をすでに満たしているので、所持している能力も強化しやすく、迷うことなく「現世のカケラ」を注ぐことができる。 人柄: 真言密教の寺の跡取りで、修行をしていたが、ガランの日に家族を亡くす。寄り神退治をしていたところ、朱雀魂を持つ咒方士に助けられ、後に彼に師事し、朱雀魂を受け継いで五方輪の一員となった。五方輪のなかでは新米のほうに入るが、直柔と付き合いは長く兄のように慕われていて、豪放磊落(ごうほうらいらく)で、忌憚(きたん)のないあけすけな物言いと、最年長ということから、仲間達からも頼られる存在。容姿も性格も正反対で、秘めたる何かが感じられる夜斗を、訝(いぶか)しく思いつつも心配もしている。ひふみに惚れていて、その心を隠さず態度で表しているが、ひふみも憎からず思っているにもかかわらず、なぜか頑(かたくな)に受け入れてもらえない……。 御巫 美津穂 (みかなぎ みづほ)(声:京野ことみ) 本作のヒロイン。剣術の師範代で、のちに五方輪の一員となる。 性別:女性 年齢:18歳 誕生日:9月21日 身長:164cm. スリーサイズ:B83/W57/H80 出身:珠洲 五行:木 五神:蒼龍 五色:青 五徳:仁 陰陽:陽 流派:御巫無想流剣術(みかなぎむそうりゅうけんじゅつ)・紫微武甲法も物語の進行とともに身につける。 武具:五神宝珠の蒼龍魂がはめ込まれた、真紅の刀身を持つ諸刃(もろは)の大刀(たち)「闇陽炎」を、直柔から受け継いだ。直柔と同じく五行は「木」であるため雷撃を操る。 戦闘: 能力は直柔と共通する部分も多いが、独自色も際立つ、特に跳躍時の旺氣弾攻撃は、攻撃レンジもあずさに次ぎ、ワイドに広がる複数の飛礫(つぶて)でなので、少しずつではあるが確実にHPを削ることができる。HPは全キャラクター中最低であるが、能力の強化では現世のカケラの使用量が最小の9個となっている。バランスに優れ、直柔と同様に能力は全て備えていて、使い勝手の良い奥義などにより、六震祇(りくしんぎ)などのボス戦でも不可なく戦える。他の人物と違い、ガラン石の破壊しても、体が現世のカケラに触れないと、その回収ができないのが難点である。 人柄: 古風な家柄で、剣術の師範代と部活では剣道を嗜んでいる反面、バンドを組んでいて、クリスマスのコンサート用に歌も作っている活発な高校生だった。ある日、衰氣にあてられ瀕死になったところを、直柔の魂継ぎの儀式によって助けられた。魂継ぎにより授けられた剣を返すために、直柔が退治屋だと思い込んでいたみづほは、親の反対を押し切り、寄り神を退治する「防除班」に入隊する。高千穂で偶然に再会し、直柔に好意を持っているみづほは、半ば強引に付いて行ってしまうが、鈍感な直柔はその思いに気付かないでいる。思い立ったらすぐに行動に移し、どんなつらい状況も自然に受け止め、まっすぐに向かっていく、そのためには、努力も惜しまず必ず身につける。物事の裏を読むような器用な事はできないが、人を腐したり批判することはなく、そのせいか許せないと思っている紫微仙と対峙しても、どこか間の抜けた言葉を投げかけてしまう、カタカナ言葉がよく出る今日(きょうび)の女子高生でもある。 我舞 要 (がぶ かなめ)(声:山寺宏一) 氣功武術の大家であるが、寄り神の退治屋に身を窶している。のちに五方輪の一員となる。 性別:男性 年齢:20歳 誕生日:不明 身長:181cm. 出身:鹿島 五行:水 五神:玄武(げんぶ) 五色:黒 五徳:智 陰陽:陰 流派:我舞式練氣術秘伝(がぶしきれんきじゅつひでん) 武具:1.宝珠(五神宝珠ではない)を縫い付けた鋼(はがね)の繊維でできた手甲で「氣鋼掌(きこうしょう)」という。2.後に五神宝珠である玄武魂(げんぶこん)を己の拳(こぶし)にはめ込む。 戦闘: 気を集め強化する「我舞式錬氣術」を使い、接近戦では比類なき強さを誇る。ブースト(水平跳躍)、結界、封陣符といったサポートシステムが使えない上に、奥義以外の攻撃は全て徒手での打撃なので、慣れないうちは敵に攻撃を当てるのに苦労するが、一度相手を捕らえれば、短期決戦も可能な人物である。ただし、跳躍攻撃の回し蹴りは一回の攻撃時間が長いので、地上戦の接近連打が行いやすい敵と相性が良い。 人柄: 鹿島の名家、我舞家の当主として生まれ、鹿島神宮にある「要石(かなめいし)」と係わりがある。日本各地のガラン石の柱の出現により我舞家は水没し、修行のため各地を回っていた要は無事だったが、生活のために寄り神の退治屋を始める。直柔達とは沖ノ島で出会い、プライドが高く皮肉屋でやや口が悪いこともあり、直情的な直柔と衝突する場面も見られたが、本当は情愛に満ちていて、終盤のあずさとのエピソードからそれが解る。二十歳(はたち)にしては大人の雰囲気で、状況を見極める力があるが、夜斗のような冷静な判断というより、泰然自若(たいぜんじじゃく)としたあるがままを受け止める資質が、そう思わせる。沖ノ島での直柔達との出会いにより、自身の宿命に気付き、後の鹿島ではお互い協力することになる。 琴平 梓(ことひら あずさ)(声:大谷育江) 小学校中退のちびで子供なのに、五方輪の一員であり、神をも葬る「矢」を生み出し放つという。 性別:女性 年齢:11歳らしい 誕生日:不明 身長:137cm. スリーサイズ:ひみつ 出身:香川 五行:金 五神:白虎(びゃっこ) 五色:白 五徳:義 陰陽:陰 流派:紫微武甲法 ただし修行体得中である。 武具: 五神宝珠の白虎魂(びゃっここん)を弓の弓柄に取り込んだ弓丈六尺(1,82m)の大弓「天颪(あまおろし)」で、金氣で作った矢を飛ばし、移動中は天颪で打撃を繰り出す。五行の「金」を操る。 戦闘: 非常に遠くまで届く矢で、遠方から一方的に攻撃を仕掛けることが可能。跳躍の打撃攻撃に加え、ブースト(水平跳躍)が使用できないため、ガラン石の破壊は移動攻撃による弓で直接叩くことでしか行えず、跳躍攻撃は全て旺氣攻撃のなので、高い位置のガラン石は破壊できない。結界の能力も持っていないが、より確実な、鳴弦による敵の動きを封じる奥義などに加え、敵を真下から射抜く矢や、広範囲を一気に攻撃などの強力な奥義が揃っているので、接近戦に不向きであるが、相手と距離をとれれば確実な人物でもある。ただし基本攻撃は、少しずつ攻撃がずれることがあるので、敵を射抜くのも多少の工夫がいる。 人柄: 両親を寄り神によって殺害され、仇ともいえる寄り神を退治すべく、かつて五方輪の咒方術であった祖母を師とし五方輪へと入る。好奇心一杯のひたむきで明るい性格が、暗い過去を思わせず、臆さず前向きのところが生意気にさえ映るが、肩肘張った健気さの裏返しであることを、五方輪の仲間は知っていて暖かく見守っている。幼さゆえ自信のない不安な一面も見せるが、ここ一番のときは、胸に秘めた滾る(たぎる)思いと情熱が顔を出し、決して怯まない強さも持つ。印象的なことがらとして、口癖は、「おポンチ」が挙げられ、「ちび」と「子供」といわれると激しく反応する。出雲の結界を展開する少年「水見(みなみ)」と楔を守るため、紫微仙から逃走していたところで、直柔達と合流する。 朱童 ひふみ(すどう ひふみ)(声:天野由梨) 五方輪の一員であるが、素性は不明。安倍家流の陰陽師。 性別:女性 年齢:自称25歳 誕生日:不明 身長:170cm. スリーサイズ:B92/W58/H87 出身:大和 五行:土 五神:黄龍(おうりゅう) 五色:黄 五徳:信 陰陽:陰陽 流派:紫微武甲法・劇中では陰陽道の安倍家陰陽術による治療も披露される。旺氣攻撃を持たないので、禍絲はその代わりでもあり、他の方術を用いて扱っているが、詳細は不明である。 武具:五神宝珠の黄龍魂(おうりゅうこん)を埋め込んだ扇「銀鏡(しろかね)」と手甲に仕込まれた「禍絲(まがついと)」という3本の銀糸である。五行の「土」を操る。 戦闘:銀糸を放つことで、少し離れた敵も攻撃することができるが、その分、扇のレンジは狭く思いのほか近づかないと当らない。幾つかの特別な能力を持ち、フィールドの外の場所にあるガラン石を取ることは、ひふみしかできない。また他のキャラクターのように旺氣を扱うことはできないが、寄り神の飛ばす衰氣を吸収したり、衰氣感染(いわゆる毒状態)にならないなど防御に優れている。その攻撃スタイルは扇の存在だけでなく、どこか日本舞踊を思わせる。 人柄: 抜群のプロポーションを持ち、関西弁を喋るのが特徴で、いつも母の形見である土鈴を持ち歩いていて、私生活では伊達眼鏡を掛けている。五方輪のなかで唯一の陰と陽を持つ人物であり、外面は的確かつ大胆に行動でき、人に対しても屈託なく思いやれる洒脱(しゃだつ)な気遣いを持っているが、内面は情に流されたいと思いつつ拒否してしまい、優柔不断でいつまでも引きずり決心が付かないという、正反対の面を持つ神秘的な女性である。頼れる仲間の一人でもあり、特にあずさと仲が良く慕われていて、また八洲にも男女として惚れられているが、何故か受け入れることに躊躇する。そのことは「彼女のことを詳しく知るものは五方輪の中ではいない」事に繋がり、物語を進めるとその理由が明らかになる。 塞上 夜斗(さえがみ やと)(声:子安武人) 五方輪の一員で、道祖神の祭司でもある。紫微仙の企みに気付き、反旗を翻(はんきをひるがえ)した最初の五方輪。 性別:男性 年齢:23歳らしい 誕生日:不明 身長:181cm. 出身:諏訪 五神:玄武 五行:水 五色:黒 五徳:智 陰陽:陰 流派:紫微武甲法 武具:五神宝珠の玄武魂をはめ込んだ左手によって練られた旺気である。五行の「水」を操る。 戦闘: その実力は五方輪の中でも随一とされ、高い戦闘力を持つが、物理攻撃は行わない。ゲーム中で彼を使用するにはある条件を満たさなければならない。五神宝珠の中では玄武魂のみ武具がなく、使用者の左手の甲(こう)に直接埋め込むようになっている。五方輪のなかでは、唯一、軽氣功を常時使用し、紫微仙のように高所の浮遊はできないが、地上を滑るように移動できる。 人柄: 諏訪の氏族の家に生まれ、常世と現世の端境(はざかい)を守る道祖神を祀る祭司である。幼い頃に家族と一緒に諏訪湖で事故に遭い、夜斗は無事助かったが、両親を亡くしている。己に枷(かせ)を填め(はめ)ストイックなところがあり、より多くの旺気を練ることをめざし、精神集中のため数年間、左目だけを閉じている。寡黙(かもく)であるがため、開けっぴろげの八洲から疑われ疎まれるようになり、夜斗もそのことに気付いてはいるが、事情により「それに答えることができない」とジレンマを抱えるが、八洲のそんな態度も、塞上の線の細さ(戦いではなく人として)や、生真面目さを心配する裏腹(うらはら)でもある。普段は沈着冷静な優男(やさおとこ)だが、自分が慕う人のためならば、自己犠牲も厭わない少し盲目的な一途さを持つが、最終話で直柔の本質を見抜く目と、自分の及ばない所を自覚する客観性もある。最後に取った行動は、直柔と目的は同じだが方法が違う、夜斗の直柔に負けない度量と優しさの現われである。
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