五方龍王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 17:49 UTC 版)
古くは『淮南子』墬形訓に黄龍、青龍、赤龍、白龍、玄龍の名がみえる。竜を五方と五色にむすびつけた東方青龍、南方赤龍、西方白龍、北方黒龍、中央黄龍の五方龍王は魏晋以降の仏教や道教の経典にあらわれ、仏典の影響下で隋唐期までに成立したと考えられる。唐代の孫思邈の医書『千金翼方』巻二十九に記載された呪文でも五方龍の名が唱えられる。 北宋の徽宗は、1110年に詔を発して青龍神、赤龍神、黄龍神、白龍神、黒龍神にそれぞれ広仁王、嘉沢王、孚応王、義済王、霊沢王の封号を与えた。道教研究者の窪徳忠は、このことから遅くとも12世紀頃までには東西南北中央に龍神がいるという信仰が確立したとしている。
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