マイアミデイド警察署CSIチーム
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「CSI:マイアミ」の記事における「マイアミデイド警察署CSIチーム」の解説
ホレイショ・ケイン (Horatio Caine) 演 - デヴィッド・カルーソ、日本語吹替 - 石塚運昇 1960年4月7日生まれ。マイアミCSIチームの主任。階級は警部補。 マイアミデイド警察爆発物処理班の出身で、その経験を生かし爆発物分析のエキスパートとしてCSIに異動後、当時主任だったメーガンの休職の穴を埋める形で昇格し、現在の地位に立った。 シリーズを重ねるにつれ、CSI捜査官という枠にとらわれず、1人の刑事として行動するようになってゆく。そのため他のメンバーと比べ、白衣姿や検査等を行うシーンが少ない。 サングラスがトレードマークとなっており、印象的なセリフを言う度に、それをかけたりはずしたりするシーンが多い。そのサングラスはシーズン8の第1話の回想シーンによると、まだ車の運送業者だったデルコが見つけてきた偏光レンズにチタンのフレームの逸品である。愛称は「H」だが、日本語版ではあまり使用されていない(日本語版では部下たちに"チーフ"と呼ばれているが、原語ではこの"H"やファーストネームの"ホレイショ"で呼ばれる)。 子供や女性などの弱者に対する限りない優しさと、犯罪者に対する徹底的なまでの冷酷さが同居する理想的な刑事であり、部下の信頼も厚い。しかしその性格から警察上層部や一部の権力者には疎まれており、弟レイモンドの一件(後述)などもあって、密かに内部調査局の調査対象となっている。また、マフィアやテロリストからはマイアミ一厄介な相手と評され、命を狙われることもあった。 キューバ人の母親を麻薬密売人に殺害された過去を持っているためか、家族の存在を非常に大事にしている。しかし彼自身はイェリーナをめぐる弟との微妙な関係のためか独身。その間、フロリダ州検事のレベッカなど複数の女性と親密になりかけたが、家族となるには至らなかった。 第4シーズンで、デルコの姉マリソルとついに結婚に至るが、マリソルは入籍後間もなく、リアズの企みからマラノーチェによって射殺されてしまう。その決着編となる第5シーズン第1話は、シリーズ初のブラジルロケで描かれる印象的エピソードとなっている。 捜査用車両はハマーH2。自身の正義には盲目的なまでに忠実。犯罪者に対して罵詈雑言や皮肉を平然と言ってのける癖がある。また、リアズ殺害の件でブラジルへ送られたときに、襲ってきたマラノーチェの残党を容赦なく射殺してきたこともある。また、普段は女性や子供に優しくても犯罪者であった場合にはいっさい容赦はしない。その一方で行政や司法の横暴により犯罪へと走ってしまった人物やその家族に気を利かせる面もあり、ときにはその原因となった行政官・司法官に取引をして責任を取らせることもある。 日経BP社から刊行されたガイドブックによると、女性ファンが多く、人気投票では2位を獲得している。 カリー・デュケーン (Calleigh Duquesne) 演 - エミリー・プロクター、日本語吹替 - 宮島依里 1974年2月28日生まれ。ルイジアナ州ダーネル出身。 テュレーン大学で物理学の学位を取得。弾道分析を得意とする。過去に所属していたニューオーリンズ市警では"弾丸ガール(Bullet girl)"の異名をとった銃器のスペシャリストで、元カレもスナイパーだったりと相当な銃マニア。 南部出身で、その独特のファミリーネームには若干のコンプレックスがある模様。スペイン語が堪能で、関係者に聞かれたくない話をする際には、ホレイショとスペイン語を使った"ナイショ話"をするシーンもある。 元保安官代理(現在は公選弁護人)の父親から銃の扱い方を教わる。親子仲は良いが、アルコール依存症の抜けない父にたびたび悩まされている。父に呼ばれる愛称はラムチョップ。 男運が無く、同僚の殺人課刑事ジョン・ヘイゲンとは恋仲だったが、第3シーズンで思わぬ形で彼と別れることになり、密かに想いを寄せていたエリオットはヘイゲンの横槍とはいえ他の女性と婚約していた。男運の悪さとヘイゲンの死のショックからCSIを離れることを考えるようになる。第5シーズンからは当時、カリーに気があったデルコを振ってジェイクと恋仲になる。第7シーズンではそのデルコと周囲には内緒で付き合うようになるが、後に破局する。 ホレイショに対し絶対的信頼を寄せ、彼の徹底的に真実を探求する孤高のスタンスを全力でアシストしている。 エリック・デルコ (Eric Delko/Delektorsky) 演 - アダム・ロドリゲス、日本語吹替 - 竹若拓磨(シーズン1〜6)→阪口周平(シーズン7〜10) 1976年12月19日生まれ。 マイアミ大学で化学の学位を取得。指紋、薬物などの分析を得意とする。また、前職はマイアミの運河に遺棄された盗難車の引揚・運搬業者だったためマイアミ中の水路に精通しており、水中捜査も一手に引き受けるアウトドア要員。車の運搬業者(FLAGLER TOWという会社)時代に引き揚げた乗用車から死体を発見し、警察に通報する。この捜査に協力して手柄を上げた際にホレイショに観察眼を買われ、警察官になるよう熱烈にスカウトされた。 姓のデルコは「デレクトルスキー」の略称で、その名の通り亡命ロシア人の父と亡命キューバ人の母を持ち、3人の姉がいる。第4シーズンではその中の1人であるマリソルが登場したがマラノーチェに殺され、生き残った姉は2人に。陽気な性格のムードメーカー的存在だが、人の死や人種差別などに直面するとやや冷静さを欠く面もある。特に亡命キューバ人に対してはそれが顕著であり、第3シーズン第9話「危険な集団」では我を忘れ、トリップと言い争いになったことも。 第4シーズンで登場した姉マリソルとホレイショが結婚し、ホレイショと義理の兄弟関係となるが、姉マリソルは間もなく死亡。彼女の復讐のためにマフィア組織マラノーチェを追ってホレイショと共にブラジルへ向かった(第5シーズン第1話「リオの決闘」)。 第5シーズン第14話「心停止11分」で頭部に被弾し瀕死の重傷を負う。そのせいで記憶の一部を欠損するが、数週間後には現場復帰。 第7シーズンで自身のルーツを調べる内にロシアンマフィアに命を狙われるようになる。生まれた時の母の話は何度も聞いたが、聞く度に二転三転することに疑問を持ち、更には自身の出生証明書が偽造であることに気づいたからだった。長い間、父は亡命ロシア人と聞かされてきたが、ホレイショの調査で実際はニューメキシコ州出身のれっきとしたアメリカ人であることが判明する。父アレクサンダー・シャローバ(声:大塚周夫)はCIAに切り捨てられ、ロシアンマフィアに拾われた男だった。第7シーズンの最終回で父を救おうと彼と共に車で走り去り、シャローバだけが発見されデルコは行方不明になってしまう。 第8シーズン初回にて、エバ・グレーズから抜けだし横たわっている所を発見され、一命を取り留める。その後内部調査の必要もなくCSIに戻ることが出来たが、第5話にて詳しい理由を明かさぬまま、一時はCSIを退職。被告人の鑑定人となり、CSIと対峙することとなったが、第9シーズンで復帰する。 カフェ・クバーノ(キューバ式コーヒー)を愛飲するが、スピードルには受けが悪かった。WOWOWで実施された『CSIイケメン捜査官ランキング』では3位に入る(セクシーポイントは「唇」)。 ライアン・ウルフ (Ryan Wolfe) 演 - ジョナサン・トーゴ、日本語吹替 - 浪川大輔 第3シーズン第3話「愛の奴隷」から登場。 階級は巡査。元はパトロール警官だったが、現場で出会ったホレイショに自らを売り込み、テスト代わりにカリーの父が起こした事件を解決し、スピードルの穴埋めとしてCSIチームに加入した(ホレイショの吹き替え担当の石塚は「(登場間もない頃は)初々しい」とコメントしている)。神経症気味なところがあり、2丁携帯する拳銃のメンテナンスは常に徹底している。スピードルが銃の作動不良で死亡したこともあってか、ホレイショは初めて会ったウルフに銃を見せるよう求め、銃の手入れを徹底しているウルフに好感を抱いた。大半のエピソードは、カリーと事件を解決している。 ボストン大学で生物学を専攻、働きながら遺伝学の修士も収めた努力家。 第4シーズンではネイルガンにより目を大怪我する事態に陥ったが回復。デルコと破局したナタリアをデートに誘い、微妙な三角関係を作ったが、シーズン終盤の彼女のスパイ行為発覚により熱は一気に冷めた模様。 第5シーズンではギャンブルにのめり込むようになり、それがもとの金銭トラブルでシーズン終盤にはCSIを解雇される。その後TV番組のコメンテーターになったが、警察が天職だと悟りすぐに復職を希望。第6シーズンでは射撃場で働いていたが、第6話「怪奇日食」で内部調査の監視下でラボに復帰する。 人使いが荒かったり棘のあることを言ったりするが、本人に悪気はない。マイナス思考な性分であり、心配してかけた言葉で仲間を傷つけてしまうことも少なくない。また、ホレイショ主導の偽装工作だったとはいえホレイショの暗殺完了のメッセージを受け取ったり、チームの和を乱す発言をしたりとチームからは不信感を抱かれることもある。 第8シーズンでは押収品の自動車やダイヤモンドが警察所内の保管庫から紛失した事件で、犯行に使われた自動車のGPS履歴から出発地点がウルフの自宅からとなっていたため、自宅を家宅捜索され、ダイヤモンドが室内で発見されたことから容疑者として逮捕された(のちに冤罪であることが判明し釈放された)。 ナタリア・ボア・ヴィスタ (Natalia Boa Vista) 演 - エヴァ・ラルー、日本語吹替 - 藤貴子 第4シーズンから登場したDNA分析官。デルコと付き合うも破局。当初はFBIのスパイとして潜入するも、CSIの不利益になることは何も報告せず、スパイとしては役に立たなかった。その後名実共にCSIの一員になる。 第5シーズンからレギュラーとなり、捜査官として現場に赴く。別れた元夫が登場し職場関係をかき回されたり、DNA分析官のヴァレーラと微妙な三角関係を作ったりするが、その後事件に巻き込まれて元夫は死亡(第5シーズン第12話「愛憎の残骸」)。 第6シーズン第20話から銃を携帯できるようになった。第6シーズン前半のシーンでは銃の扱いが不慣れであると自覚していて非番の時にはメンバーに知られないように射撃場で訓練していた。その射撃場は復帰前のウルフが働いていた場所であり2人は偶然出会っている。 第8シーズンでは捜査中の爆発事故で音が聞こえなくなり(きっかけはメンバーが声を掛けても本人が気づかなかったことから)、最初は問題ないと言って何もしなかったが、捜査に支障をきたすため、医者に行くことを決意。その後補聴器を身に付けている。その補聴器のおかげで殺人現場で防犯カメラを妨害する装置を犯人が設置していることや、デルコが復帰する前の鑑定人時期の内務調査中に体に隠しマイクを付けていたことに気づいた。 ウォルター・シモンズ (Walter Simons) 演 - オマー・ベンソン・ミラー、日本語吹替 - 乃村健次 第8シーズン第3話「ビーチショック」から登場。身長2メートル近い巨漢。 元はCSIの夜番勤務。第3話で昼番に異動し、すぐにCSIメンバーと仲良く捜査しているが、レギュラー扱いになったのは第6話から。 ノリが軽く普段は冗談を交えて会話をするが、捜査をする姿は一転して真剣。 非常にマイナーな分野の知識量も多い。 第9シーズンで亡くなったジェシー・カルドーザとバスケットボールをしている描写があり、仕事以外での親交があった。(第9シーズン第1話「別れのフリースロー」)
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