神とその眷属たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:42 UTC 版)
くくり 声 - 久保ユリカ 本作のサブヒロインの1人。上岡の土地神であり、その正体は白山妙理大権現 菊理媛大神(はくさんみょうりだいごんげん くくりひめのおおかみ)(声 - 井上喜久子)である。白羽儀の菊理からは「上岡くくり」と呼ばれている。 本来は大人の姿だが、〔つくもつき〕となった奏歌を桐葉が殺してから、止むを得ず上岡の街全体に強力で特殊な結界を張ったことで極めて力を消耗した状態となってしまった副作用で、普段は巫女のような服装をした幼い少女の姿をしている。 桐葉とは旧知の仲で、桐葉と同様甘味が好き。ただし、自身の一番の好みは水ようかん。一也に好意を抱いている様子で、一也らのいやらしい姿を見て「3P」やら「SM」やらを大声で口にする耳年増。会話は関西弁で、一也のことを「かずやん」と呼ぶ。一也たちの通う上岡東中学校の校長とも知己の間柄であり、学校に入り込んだ上で『白山(しろやま)くくり』として「お悩み相談室」の顧問にもなった。土地神としての経験と知識を活かして一也や桐葉をサポートするがいつも詰めが甘く、ミスをするたびに桐葉に関節技をかけられるのがお約束になっている。 れっきとした土地神であるが、社の寂れ具合もあって金銭的に困窮して内職に励んだり、特に一也を「すそはらい」として覚醒させるための試練(試しの儀)とその後の嵐とで神社が崩壊した後は、住む場所や食べる場所の確保に困ったりと人間的な苦労が絶えない。神社の崩壊直後は公園の遊具の中で黒耀とともにホームレス状態で暮らしていたが、その遊具が危険とされ取り壊されたため居場所がなくなり、加賀見家に居候することになる。 水を自由に操る力を持つが、幼き姿では能面と神域の補助無しでは満足に力を振るえない状態となっている。さらに境内を離れると最大の技である「みなづち」ですらバケツに溜めた程度の水しか浴びせられない。この結界は人間はともかく、力のある付喪神は通り抜けることを阻害される(通れない訳ではないが、虎鉄は一瞬拒絶されていた)。こうして力を消耗してしまっているため、「おのごろ祭り」のターゲットとして、付喪神たちに命を狙われることになる。加えて、怪異が起きる度に「すその淀みを払うこと」でさらに力を消耗してしまっている。そのため、自分がおのごろ祭りのターゲットとなっていることには薄々と勘付いていた。しかし、弱体化しても迷い家の急進派を苦することなく撃退できる力は持っている。 結界を解除すると本来の大人の姿に戻り、関西弁ではなく標準語で話し(ただテンパると関西弁も出る)、一也のことも「一也さん」と呼ぶようになる。迷い家の付喪神たちが上岡に一斉攻撃を仕掛けたことを知り、結界を解除し元の大人の姿に戻るも、〔つくもつき〕として復活し「かみがかり」を起こした奏歌に圧倒されてしまう。命を落としたかと思われたが、霞と砂織が作り出した時間停止空間に保護され、その後白羽儀の菊理により肉体は再生されたものの、魂は黄泉国へと旅立っており、抜け殻の状態となっている(遺体は現在、大銀白羽儀神社に安置されている) 黒耀(こくよう) 声 - 松井恵理子 本作のサブヒロインの1人。くくりに仕える巫女であり、その正体は鴉の化身。 人並み外れた爆乳を持つ長身美女。羞恥心が薄くて一般常識に欠け、茫洋で物怖じしない大喰らい。神社崩壊後、くくりと共に加賀見家に居候している。 かなり無頓着な性分であり、初登場時はくくりが描いた似顔絵を頼りに一也を捜していたが、無関係な者たちを巻き込んでしまった。飲食店でバイトを行っているが、賄いで食べる量が尋常ではなく、職場を転々とする始末。 仕えているくくりに対しては、「日本書紀にちらりと一文だけ 存在感の薄い神」とか「古事記に記されるような有力な祭神でなければ」などとつぶやいたりと遠慮がないが、実のところはくくりの仇を討とうと奏歌に立ち向かうなど忠誠を尽くしている。そのくくりが倒され3年間の結界が作られた後は、大銀白羽儀神社に仕えている。 普段はあまり表に出さないが、個人的に一也のことを気に入っている模様。率先して授乳に応じている。 白羽儀の菊理(しらはぎのくくり) I県H市に存在する大銀白羽儀神社の祭神で、多く存在する菊理媛神の一柱。故に彼女も上岡くくり同様に白山妙理大権現 菊理媛大神である。彼女曰く、その中でも最も尊い一柱。 分身体で上岡くくりの社にお供えされていた水ようかんを盗みに来た所をかずやと桐葉に見つかり、お仕置きされてしまうも、後に上岡くくり復活のために自分の所へやってきたかずやと桐葉に再会した際は、自身が全力を出せる本体であった事もあり、その時の恨みを存分に晴らしている。 身体は完全に修復されたが、抜け殻状態となっている上岡くくりの霊魂を黄泉国に直接行って呼び覚ましつれかえるという「黄泉還り」を、かずやと桐葉の二人に提案する。 白羽翅しらね(しらはばね しらね) 大銀白羽儀神社の神使、その正体は短剣の付喪神。白羽儀の菊理の事は『白羽儀様』と呼んでいる。女性だが、一人称は「僕」で見た目・話し言葉も男っぽい。 自分の気配も察せず、白羽儀様の戯れも避けられないかずやと桐葉を認めておらず、「黄泉還り」の任務に適役かどうか二人の前に立ちはだかる。 ほのか 声 - 折笠愛 火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)。すなおたちが居る小宮の愛宕神社に住まう土地神で、炎を自在に操る。活動的な恰好や男性的な言動を好み、鋭い三白眼の持ち主だが女性。試練を突破したすなおを、すおうの後任「すそはらい」として認めた。 すおう、すなお兄妹とは、彼らが子供のころからの旧知の仲であり、すなおが「すそはらい」の役目を志願した際には、未熟ぶりを説いて断念するよう諭したこともある。 同じ土地神のくくりとも友好な関係。ミウラヒが死んだことで霊力が途絶えた迷い家勢に対しては、生きている者は降伏を条件に救命した。 金山 たぐり(かなやま たぐり) 声 - M・A・O 金山毘売神(かなやまびめのかみ)。金羅神社に住まう祭神。くくりや桐葉に金を貸し付ける代わりに、いつも卑猥な要求をする。女性だが重度のロリコン。金剛角と呼ばれるおみくじの抽選器のような大きな六角形で搭状の武器を使う。直接敵にぶつける他、相手の攻撃を防ぐ盾になる他、六剛結界と呼ばれる別空間を作り出すこともできる。また、本気になれば笑顔のまま目が半開きになり、コロニーレーザーのような形状になり一瞬にして敵を焼き払う鉄穴流(かんなながし)という技を放つ。 後にまぁちゃんという幼女を金羅神社へ招き入れ、借金返済のためにこき使ったり、身体をもてあそんだりしている。 作者曰く「当初は男性(のつもり)として描いていたが、15話で本格的に登場となった際に女性にした方が扱いやすい」という理由で女性になったことを明かしている。 兼爺(かねじい) 声 - 菊池正美 八意思兼神(やごころのおもいかねのかみ)。天象神社に住まう祭神。「やごころすそ予報」(有料)を出している、巨乳好きな爺さん。 磐長姫(いわながひめ) 石長比売(いわながひめ)。千年前、富士山噴火に端を発する大飢饉による《すそ》の乱れを正していたが、そのために衰弱したところをミウラヒたちに襲われ、殺害された。その怨念は《すそ》となって後世に残留し続け、現代に至り一也を身籠った奏歌が接触。それによって一也が異常に高い霊力と《すそ》を引き寄せる「忌み子」として誕生することとなった。 館壌 はにや(たてつち はにや) 館壌神社の祭神。ミニスカートにルーズソックスというコギャルのような恰好をし、語尾に「…にぃ」とつけて喋るのが口癖。央姫の依頼で、傀儡帯の呪いで異形化した斑井を人の姿へと戻した。ただ、それをするには1億5千万円ほどかかるようで、その費用をたぐりに肩代わりしてもらった代わりに、斑井は幼女の姿のまま金山神社でこき使わされている。
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神とその眷属たち
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「七つの大罪シリーズ」の記事における「神とその眷属たち」の解説
ミカエラ/マイケル=アークロウ (Michaela/Michael Arklow) モチーフ:初音ミク(イブ=ムーンリット) 千年樹の森の象徴である新たな千年樹であり、先代であったエルドの後継者。80年前にエルド派の信者が今まで信仰していた千年樹が枯れていて騒動になるも、同時に新たな大木があることに気づき、その樹であるミカエラが新たな信仰対象になった。再び信仰対象を失うことを非常に恐れたエルド派の信者たちや、ミカエラの友人であったかつてのシスター・クラリスの千年樹を傷つけてはならないという言葉によって、千年樹の入り口に教会が立てられ森に入るには通行証が必要になるなど、これまで以上に厳重で保護的になってしまった。 エルルカやグーミリアとは大昔からの友人だが、人間になっていた頃からの付き合いであるショウ=フリージスの寿命を引き延ばしたことでエルルカと口論になり、やや疎遠になっていた。それでも友人であるエルルカやグーミリアが訪れた時は、打ち解けたように話していた。その直後に死んだ筈のマルガリータが現れ、マルガリータと二人きりで話がしたいと森の奥へと行ってしまったエルルカをグーミリアと共に見送った。その後戻ってきたエルルカに僅かに違和感を抱きつつも、それを強く指摘することはなくエルルカとグーミリアの旅立ちを不安そうに見送る。 バニカ=コンチータ (Banica Conchita) モチーフ:MEIKO かつては「悪食の悪魔」の契約者でありながら、悪魔を食らい「悪食の悪魔」に成り変わった女性。イリーナが使用している身体であるジェルメイヌ=アヴァドニアの先祖にあたる。現在は器である「グラス・オブ・コンチータ」の中に潜み、ヘンゼルの転生体であるポロことレミーの魂が手に入る時を待っている。 イリーナとは利害の一致で協力関係にあったが、「法廷の主」の力を発動させた彼女を自分の障害になると判断し、神もろとも葬り去ろうとする。力のぶつかりあいで異空間は崩れてしまうも、彼女自身は無事に現世の器の中に戻ることができ、次の機会を伺うことにした。 ネイ/アルテ (Ney/Arte) モチーフ:鏡音リン 神の双子グレーテルの転生体。バニカ=コンチータに仕えていた頃はアルテ、そして500年代ではネイと名乗っていた。レミーが「赤いワイングラス」に触れたころからレミーは彼女の声が聴けるようになり、記憶力の悪い彼をフォローしている。 セト=トワイライト (Seth Twiright) モチーフ:氷山キヨテル 「黄金の鍵」に宿る「憤怒の悪魔」のひとり。神の眷属の中で「セカンドピリオド」時代の記憶を持つ唯一の存在で、「サードピリオド」における全てのherの生みの親。本来の姿は仮面である。グーミリアに対しては、昔のよしみということで特別に力を貸す。 『BLACKBOX TYPE S』の異空間が力のぶつかりあいで不安定になってしまった際、グーミリアとビヒモと共に冥界に飛ばされてしまった。その際に昔の顔ぶれがいる『heavenly yard』に行くことを拒否し、冥界について調べるため、瘴気による侵食を防ぐためにグーミリアと融合した。 アダム=ムーンリット (Adam Moonlit) モチーフ:KAITO 「黄金の鍵」に宿る「憤怒の悪魔」のひとり。「大罪の器」の持ち主を殺そうとする「憤怒の器」の意思そのもの。持ち主が「大罪の器」の持ち主に怒りを抱いた時に、契約の有無関係なく「悪魔」の力を貸すことができるが、怒りのなかったグーミリアには干渉できなかった。 『BLACKBOX TYPE S』の異空間が力のぶつかりあいで不安定になってしまった際、セトが冥界に飛ばされてしまったのに対し、彼は無事に逃げ切り現世に留まっている。 ビヒモ=バリーゾール (Behemo Barisol) レヴィアの双子の弟である神竜。かつて創世神の方針に従わなかった為に姉と共に箱舟「罪」の中に封印される。レヴィアがキリル=クロックワーカーをそそのかして死んだ恋人エルルカを蘇らせようと箱舟の封印を解きエルルカの亡骸を入れるが、箱舟の暴走でレヴィアとビヒモの魂は本来の双龍ではなくエルルカに宿ってしまい、魂のない龍はその体が崩壊するまで暴れまわりレヴィアンタ魔導王国を滅ぼし、更に「エルルカ=クロックワーカー」はレヴィアの意識しか表層に出すことができなかった為、ビヒモは姉の魂の奥底で眠り続けていた。女装趣味があり、双子でありながら姉レヴィアとの仲は険悪である。 後にエルルカことレヴィアが『BLACKBOX TYPE S』に飲み込まれたことで眠りから覚めるも、力のぶつかりあいでグーミリアやセトと共に冥界に飛ばされる。その際、彼自身長い眠りについていたことや、人間が昔以上に増えたことでもう世界を滅ぼすという気がなくなっており、あとは姉次第であると語りながら『heavenly yard』に向かい世界の動向を見守ることにした。 エルルカ=“Ma”=クロックワーカー (Elluka "Ma" Clockworker) モチーフ:巡音ルカ(ルカーナ=オクト) 『BLACKBOX TYPE S』の中で起きた力のぶつかりあいの結果、「レヴィア」「イリーナ=クロックワーカー」「イブ=ムーンリット」の魂が融合し、三人の記憶を持ちながら誰でもない新たな人格がルカーナ=オクトの身体に宿った存在。ルカーナの身体が長年「エルルカ=クロックワーカー」を名乗っていたことから、その名前が一番ふさわしいと思いエルルカを名乗っている。 レヴィアがイブ=ムーンリットを取り込んだ副作用であった足の不自由は回復するも、巨大過ぎる魔力に反して「転身の術」以外の魔法が使えなくなってしまい、更に元々限界が近かったルカーナの身体はもって200年以内となってしまった。何故自分がそこまでして生きようとしているのかも理解できないまま、この強大な魔力を収めることのできる器を探すべく旅に出た。
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