ワイングラスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 加工 > グラス > ワイングラスの意味・解説 

ワイングラス


ワイングラス【wineglass】

読み方:わいんぐらす

ぶどう酒を飲むのに用いる、脚の長いグラス

[補説] 作品名別項。→ワイングラス


ワイングラス

作者森瑤子

収載図書クレオパトラの夢世にも短い物語
出版社朝日新聞社
刊行年月1987.10

収載図書森瑤子自選集 5
出版社集英社
刊行年月1993.10


ワイングラス

名前 Weinglass

ワイングラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 09:51 UTC 版)

ワイングラスに注がれたポートワイン
ガラス製と金属製のワイングラス

ワイングラス(wine glass)とは、ワイン用のグラスのことである。

ワインを注ぎ入れる丸い部分をボウルと呼ぶ。ボウルを支えるステム(脚)とプレート(台)は無いタイプもある[1]

概要

ワイングラスは、型を使って作られるものと手ふきで作られるものがある。一般的には手ふきのほうが薄く、高品質のものが多い。材質は、ソーダガラスクリスタルなど多岐にわたる。食卓を飾るテーブルウェアとして、金銀の装飾やカットグラス(切子)の施されたワイングラスも多い。

ワイングラスのメーカーには、リーデル、シュピーゲラウ等がある(HOYAはクリスタル事業から撤退した)。

多くのワイン愛好家は、グラスはワインを味わう際に大切な意味を持つとしている。広口のワイングラスでは舌先にまずワインが触れ、細口(末広がり)のグラスでは舌の奥の方にワインが接触する。そのため、酸味が特徴のワインを細口(末広がり)のグラスで飲むと酸味ばかり強調され、苦味が特徴のワインを広口のグラスで飲むと苦味ばかりが強調されどちらも「くどい」味に感じられる。様々な生産地のワインの長所を味わい知るためには欠点を打ち消す仕方でワインとワイングラスを選定することが望ましい。

グラスの形状が味の感じ方へ与える影響は大きく、ある試飲会で一つのワインを別々の形状のグラスで出したところ、同一のワインだと気づかれなかった、という逸話もあるほどである[2]

ウェイターがワイングラスにワインを注ぐ際には、客の右肩側から注ぐことが一般的な常識となっている。1976年にはイギリスの高級クラブが客の左側からワインを注いだウェイターを解雇し、裁判沙汰になったことがある[3]

形状

やや縦長のワイングラス

一般的にワイングラスは、丸い本体(ボウル)に脚(ステム)、台(プレート)からなっているものが多い。これは、ボウルの部分を直接手で握ると、体温で中身のワインが温まってしまい、味わいに影響が出るとされるためであった。そのため、台を親指と4本の指でつかむのが一番スマートで、脚を親指と人差し指で持つのが一般的な持ち方、ボウルを握るのは最も無粋とされてきた。 しかしボウルをつまんでもほとんど体温の影響が無いとする検証もあり、現在では脚のないグラスを販売しているメーカーも多い。

ボウルの形状は様々であるが、香りの鑑賞に適するように上部が少しすぼまっているものが多い。ぶどう品種により、香りの立ち方や味覚成分に違いがあるため、カベルネ・ソーヴィニヨンメルローを使ったボルドーワイン用ではやや縦に長く、ピノ・ノワールによるブルゴーニュワイン用はまん丸に近い形になっている。このようにすることでワインが最初に舌のどの部分に触れるかを変化させる工夫がなされている。

歴史

ピーテル・クラースゾーン作『Still Life with Stoneware Jug, Wine Glass, Herring, and Bread』(1642年)に見られるワイングラス
ヨハン・ペーター・ハーゼンクレヴァー作『Wine Tasting』(1843年)に見られるワイングラス

ワイングラスは、古代ローマ時代には既に存在していた。

ボウル、ステム、プレートで構成されるその形状は、キリスト教の儀式で使用される聖杯に由来するとされる。

舌は部位によって味の感じ方が異なると考えられていた。そのため、同じワインでもグラスの形状を変えてワインと舌が触れる部位を変えることによって、味の感じ方が変わることになる。リーデルは、たまたま生産した既存のものとは形状が異なる、先が広がっていない洋ナシ状のグラスが、ワインの味を変えることを発見した。ワイングラスの形状と味との間に何らかの関係があることに気づいたリーデルは、以後十数年の年月をかけて、ワイングラスの基本形を突き詰めていった[2]

現代の日本においては、日本酒に使われることもある[4]

シャンパングラス

ソーサー型グラス
フルート型グラス

シャンパンカバなどのスパークリングワインに使われるグラスは、かつてはホテルなどでも、口の広いソーサー型(ラッパ型)のものが多かった。ソーサー型は、短時間にスパークリングワインをついで回るのに便利で、パーティーの進捗には都合がよいのだが、すぐに「気が抜けた」状態になり、香味を楽しむには適さない。フルート型のグラスは、空気とワインが接触する面積を小さくし、炭酸ガスの発散を抑え、味を長持ちさせる。

脚注

  1. ^ 「これは便利!お花見に持って行きたい〝割れない〟ワイングラス」@DIME(2019年3月16日)2019年11月28日閲覧
  2. ^ a b 川口盛之助「ワイングラスのエンジニアリングは深遠なり オーストリア老舗リーデルに学ぶものづくり(1)」日経ビジネスオンライン(日経BP社)2008年5月12日付配信
  3. ^ 海外トピックス あまりにひどい『朝日新聞』1976年(昭和51年)11月12日朝刊、13版、7面
  4. ^ 【和を食す】日本酒(3)ワイングラスで香り味わう読売新聞』朝刊2018年11月28日(くらし面)11月28日閲覧

関連項目


ワイングラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 01:55 UTC 版)

ワイン」の記事における「ワイングラス」の解説

詳細は「ワイングラス」を参照 ワインを飲むための食器としては、近年では[いつ?]ガラス製の無色透明いわゆるワイングラスがよく使用される。ただし、その容量形状目的などに合わせて様々である。また、ガラス以外の素材作られたものも存在する。なお、過去には鉛製のものが広く使用され時期もあった。鉛製のものはワイン中に含まれる有機酸との反応で鉛が溶け出すが、酢酸鉛甘味感じられることもあり、鉛製のもので飲むワイン好まれたことがあったことで知られている。ただし、この飲み方鉛中毒引き起こす

※この「ワイングラス」の解説は、「ワイン」の解説の一部です。
「ワイングラス」を含む「ワイン」の記事については、「ワイン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ワイングラス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ワイングラス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ワイングラスと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ワイングラス」の関連用語

ワイングラスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ワイングラスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのワイングラス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのワイン (改訂履歴)、グラス (食器) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS