付喪神たち
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桐葉(きりは) 詳細は桐葉を参照 砂織(さおり) 詳細は砂織を参照 虎鉄(こてつ) 詳細は虎鉄を参照 美鷹 みまね(みよう みまね) 声 - 内田愛美 鏡の付喪神。見た目は小学生くらい幼い。自身の写し身である「血鏡(ちかがみ)」を使い、鏡の特性による多彩な能力を使う。 「おのごろ祭り」を行うまでは上岡東中学校の女子生徒に扮していた。常に刺激を求めるほど好奇心が旺盛で、「つまんなーい」が口癖。そのため、迷い家では新参者のあきとやあるみをうんざりさせるほど質問攻めにした。また、おしゃべりで軽率で、注意したことをすぐに忘れ、おのごろ祭りのための計画を破綻させかねない行動を取るため、あきとをいつもやきもきさせている。だが、あきとから迷い家の秘密について質問された時だけは、自ら口を塞いで話さなかった。 街中のゲームセンターでの〔あまぞぎ〕の一件で、一也や桐葉にはつぐももであることがバレてしまった(だが本人は全く悪びれていない)。後にあきととともにお悩み相談室のメンバーに加わる。 失敗に終わった「おのごろ祭り」のあと神側に投降し生き延びたが、あるみとともに、つづら殿に着いてから斑井により傀儡帯で強制的に拘束、使役された。のち九殿武闘会で一也ら親付喪神派が勝利したことで解放され、「つづら殿」での騒動のあと、一也に所有される付喪神の1人となる。但し、普段は霊力の消耗を抑えるため、原身である手鏡であることが多い。 響華(きょうか) 声 - 徳井青空 横笛の付喪神。陰陽師の装束と学生服を足したような姿の少女。真名は「おとむらさき」。 元は「おのごろ祭り」を実行する前に、独断で先走って土地神襲撃を実行した迷い家グループの1人。サディストな性格に加え、性欲が強く同性愛嗜好もあるため、黒耀をじわじわ痛めつけた時の恍惚感が忘れられず、戦闘中にも関わらずオナニーを始めていた。 高周波から低周波まで笛の音を利用した多彩な能力を持つ。視覚では捉えられない衝撃波や反響による索敵、超音波で三半規管に影響を与えるなど、1人でも一也・桐葉を圧倒するほどの実力者。ただ、一也による怒りの「かみがかり」で逆に圧倒され霊力を失ってしまい、自ら原身に戻ってしまった。そのあとは一也が仮の主として所持していたことで、微かながらも霊力の供給を受け続けたため、つづら殿で囚われた際に復活する。復活したあとは、囚われた仲間たちを助けることと引き換えに一也たちに協力するようになる。消耗したつぐももを助けるために一時的にとはいえ「全員の仮の主」になった瞬間に一也の信頼に足る本心を見た糸信からの願いも受け、多少ツンデレ気味ながら桐葉を失った一也の新たなパートナーとなった。 九殿武闘会を前に特訓を始めるも自身を使いこなせない一也に苛立ち制裁を加えるが、桐葉の帯技を会得するために自分の身体につぐももを乗っ取らせた方法を聞き、〔つくもつき〕になる可能性の警告をするも一也の意思に折れ、使い方を教えるために一也の身体に憑依する。さらにマグマのように湧き上がる性欲を発散するため、憑依したあとたかのや央姫に襲い掛かろうとする(いずれも失敗)。ただ、逆に九殿武闘会での試合中には、仲間であった付喪神たちを平気で酷使する斑井に怒りを見せる一也を信頼し、〔つくもつき〕とは逆で一也に身体を預ける〔人憑(ひとつき)〕の状態となったものの、一也の酷使により霊力が尽きてしまい、原身の横笛に戻っただけでなく、横笛が損傷してしまい命を失いかける。 「つづら殿」での騒動のあと、斑井の付喪神「蟲心蔵」を用いた修復活性と一也との霊接交により復活・回復する。だが、一也に対してはそれまでツンデレな態度で「とりあえず」とか「一時的」と強弁していたため、桐葉が復活したこともあり「お役御免か」と落ち込んでしまう。素直になれないままこじれ掛けたが、最後は自ら一也に所有者になってほしいと願い出る。そして実験的な意味もあって、一也に所有される付喪神の1人となる。 かつては寛寿と呼ばれる盲目の温和な貴族の下で美しい音色を奏でる笛として幸福に仕えていたが、己を悪行のための道具としてしか価値を見出さない別の主を経て、強い実力を持ちながらも、本来は人間の欲のために力を振るうことや、特に武器として見られることには強い嫌悪感を抱いている。 糸信(しのぶ) 針の付喪神。土地神・碧長姫を討ちとった際、選りすぐりの付喪神108人の中で生き残ることができた3人の中の1人。 投降後、つづら殿で封印の札を貼られ拘束されていたところを一也らに助けられる。 長髪のジト目の少女で、迷い家の序列でも左手最前列の席に就いている。何の打算もなくつぐももを同じ命だと判断する一也を信用できると認め、自らの能力「霊糸縫」によりバラバラに刻まれた桐葉の帯を纏め上げ、桐葉の復活に一役買った。「つづら殿」での騒動のあと、一也に所有される付喪神の1人となる。 そそぐ 徳利の付喪神。盃のような笠を被った女性。マッシュルームカットで前髪が両目を覆うほどの長さのため、表情はあまり窺えない。「つづら殿」での騒動のあと、一也に所有される付喪神の1人となる。 「湖香器(ここうき)」という徳利を用いて、対象となる相手に酒を飲ませれば、飲んだ相手は記憶がなくなったり(再び酒を飲ませれば、消えた記憶は戻る)、身体能力を高める(ただしその副作用もある)ことができる。 くらこごり「でばみみず」と戦った際は、唯一前衛型でない事で役に立てていない事を悲観していたが、かずやと共にでばみみずに呑み込まれた際に焦って調合を間違えてしまい、逆に速度を遅くしてしまう『八速酒』を作り出してしまう。しかし、かずやはそれを敵に対して使用する事で『敵を弱らせる能力』としての価値を見出し、そそぐの能力を引き出し切れていなかった事を自省。そそぐも、かずやが所有者で良かったと嬉し泣きをした。 獏楽(ばくら) 声 - 湯浅かえで 夢枕のつぐももで「夢のスペシャリスト」。夢枕騒動にてくくりに呼ばれ、夢の中に入る際のサポートを行う。もち肌。語尾に「…ですん」と付けるのが口癖。原作ではすぐに居眠りする癖があり、歩行中、入浴中であっても居眠りを始めてしまう。 趣味は、夢の宿った枕である『魂蔵』(「たまくら」。枕の語源と言われる)の収集で、仕事の報酬として受け取る。 あざみ 声 - 大野柚布子 少女の姿をした、黒帯の付喪神。迷い家にとって最も重要な情報である、今最も力の弱っている土地神、そしてその土地神をさらに弱体化させる方法を掴んでいる。あきとらを現世と異空間にある迷い家とを往来できるよう橋渡しの役目も負っている。現世にももう一人、黒いワンピースを着たあざみがおり、このあざみはあきとらに条件付きで協力している。現世にいる黒いワンピースのあざみは一也に好意を抱いており、一也が他の女の子と仲良くしていると、怒りで《すそ》が漏れ出し〔あまそぎ〕を発生させる。 その正体は、幼小時の一也が自分専用の〔つぐもも〕として生み出した付喪神。元は蔵の中で眠っていた黒い帯で誕生方法こそ〔あまそぎ〕に近いが、当初は暴走するようなことは無かった。しかし、一也が訓練用の〔あまそぎ〕を作るために「奏歌のワンピース」にすそを集めた際に暴走、ワンピースに宿っていた意識に取り込まれる。訓練の相手として一也が「ぼくを殺せ」と命じていたことで奏歌に取り憑き、奏歌は〔つくもつき〕となってしまう。「おのごろ祭り」のあと、奏歌とともに霞が作り出した3年間の結界に閉じ込められた。 賽(さい)のひふみ 声 - 若林直美 サイコロの付喪神。とある屋敷にて3代に渡り愛用された3種の道具で、あきと、あるみと共に同じ蔵より生まれた女性の付喪神で、二人とは義きょうだいの契りを結んでいる。原身であるのサイコロの特性から運命操作が可能なため最も主人から重宝されたが、その主人の強欲により霊力を急速に失い非業の死を遂げることになる。あきとの想い人でもある。
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