神としての位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 07:02 UTC 版)
東雅夫は『クトゥルー神話事典』にて「ウボ=サスラは、詩人スミスの粘着質の夢想が生みだした特異な神性であり、神話大系への位置づけは意外に厄介である」と解説している。 第一に、もともとスミスがオリジナル神話の存在として創造したため、ウボ=サスラは「ラヴクラフトの旧支配者」とは別物であった。 第二に、フランシス・レイニーは辞典によるクトゥルフ神話の体系化を試みたが、「旧支配者=旧神に追放されて地球にやって来たものども」としたために、その前から地球にいたウボ=サスラとアブホースは、旧支配者ではない存在ということになった。 第三に、ダーレスはウボ=サスラを旧支配者たちの親とした。しかし旧支配者には外宇宙から地球に到来したものどもがいるために、旧支配者には2タイプ(外宇宙から来たもの/地球生まれのもの)がいることになった。 第四に、リン・カーターが『陳列室の恐怖』で、ウボ=サスラをアザトースの双子とし、さらにウボ=サスラが地球で産み出した旧支配者たちを具体的に挙げる。アブホース、アトラク=ナクアなどが、ウボ=サスラの落とし子である。また、ウボ=サスラに知性がない理由を、旧神に罰を受けたためとしたが、『深淵への降下』という作品中では最初から知性がなかったともする2つの矛盾した説明さえされており、曖昧である。 ケイオシアム社のTRPG関連の資料では、ウボ=サスラは外なる神にカテゴリされている。
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