七色の覇王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:52 UTC 版)
用語としての概要は「#七色の覇王」を参照 北の大陸(東大陸と西大陸)と南の大陸で呼び名が異なるほか、作品中で、6柱の竜ら当事者が語る実態、北の大陸での信仰上の神としての位置づけ、南の大陸での信仰上の神としての位置づけはそれぞれ違いを含んでいるので、やや注意を要する。 『赤の女王』(赤の神 / 火の神) 「ねこや」の常連客としての概要は「#赤の女王(ビーフシチュー)」を参照 好戦的で勇敢にして、世界を焼き尽くせるほどの炎を操れる存在。 南の大陸では赤の神、北の大陸では火の神と呼ばれ、火を司る神とされている。 南の大陸ではラミアをはじめとして熱心に信奉するものが多く、北の大陸でも戦士や鍛冶職人からの信仰を集めている。 『青き帝王』(青の神 / 水の神) 冷静にして、氷と水を操る、海の化身。 現在は青の神の国の王にして竜神海(青き神の海)の主であり、他の神の信徒が通過する時は、相応の貢物を要求する。 南の大陸では青の神、北の大陸では水の神と呼ばれ、海と水を司る神とされ、東大陸のリザードマンは「青き水の神」として信仰している。 青の神の信徒の多くは水中の「青の神の国」に住むという事情から、他の5柱の竜の信徒とは接点がほとんどないため、南の大陸の他の宗派の者たちとは異なり、青の神の信徒は他の宗派の信徒への敵対意識を持たない。 北の大陸では、港町出身のハインリヒ(エビフライ)が水の神に感謝を捧げているほか、船乗りたちに信仰されていると思われる。 『金』(金の神 / 空の神) 狡猾で死を恐れ、空を知り尽くし、天を操る存在。 6柱の竜の中では最も古くからいる竜で、かつて『万色の混沌』が世界を食い尽くした際に生き延びた過去がある。 南の大陸では金の神、北の大陸では空の神と呼ばれ、空を司る神として信仰されている。 南大陸では、セイレーン、ハーピー、バードマン、テングといった、生まれつき翼を持ち、空を飛ぶことができる種族の者に主に信仰されている。 『緑』(緑の神 / 大地の神) 大地の力をひきだすことができる存在。 大地に根を下ろし、地の底深くのことまで知っている。6柱の竜の中で、他の5柱と比べると、戦いを苦手にしている。 南の大陸では緑の神、北の大陸では大地の神と呼ばれ、どちらでも大地を司る神とされている。 帝国では「ダンシャクの実」は、餓えに苦しむ民衆を救うために、大地の神がヴィルヘイムに与えたものだという説(大地の神殿が流した)が広く信じられているため、近年になって力を伸ばし、帝国国民の間では最も有力な神として信仰を集めている。帝国では、大地の神の司祭も「ダンシャクの実」を神の国の神聖な食べ物として研究対象にしている。 南大陸では、主に森の住人であるリリパットや獣人に信仰されており、マンティコア、ゴブリン、オーガにも信徒がいる。 『白』(白の神 / 光の神) 生物の成長と光を操る力を持つ存在。 南の大陸では白の神、北の大陸では光の神と呼ばれ、南大陸の解釈では、生物の成長を司り、かつ、最も慈悲深い神で、脆弱かつ魔力も弱い人間を好み、弱い人間のために『白の子』(詳細は#白の子を参照)を遣わしている、とされている。 東大陸の人間の間では最も広く信仰されており、南大陸でも、人間で他の神を信仰する者は少ない。 『黒』(黒の神 / 闇の女神) 「ねこや」関係者としての概要は「#黒(ねこや関係者)」を参照 闇の力を宿し、全てを死なせる力を持つ存在。 6柱の竜の中で力は最も弱かったものの、力の扱いには最も長け、最も賢い。 生命を司る『万色の混沌』を滅ぼしたことで、世界で新たに生まれてきた生物は弱体化してしまい、死を司る『黒』がいるだけで周りの生物が死ぬようになったため、他の5柱の竜との取り決めで空の果ての月をもらい、以後は一人で思考の海に沈んでいた。 南の大陸では黒の神、北の大陸では闇の女神(闇の神)と呼ばれ、信仰されている。北の大陸の解釈では、光の神の妻で、死と闇を司る神という位置づけになっている。 『万色の混沌』との戦いで黒が流した血を浴びた者は「黒の眷属」となり、眷属が眷属を増やせるという他にはない特性から、現在も一定数いる(詳細は「吸血鬼(黒の眷属)」を参照)。 『万色の混沌』(混沌の神 / 魔族の神) 知性はなく、地の底から現れ、地上の生物を食らい尽くして、また地の底に帰っていく存在であると同時に、世界に新たな生き物を生み出し続ける存在とされ、『赤の女王』は「全ての生命の始まり」と呼んでいる。あらゆる色が混ざり合い、形は定まっていない。 異世界で過去にも数度出現しており、6柱の竜による1000年に及ぶ戦いの末、34684年前に滅ぼされた。 邪神戦争の最終盤で、追い詰められた魔族によって復活が試みられたが、完全な状態ではなかったこともあって、四英雄によって再び滅ぼされた。滅びる際、自身に致命打を浴びせたヨミを異世界に飛ばした。 滅ぼすためには、『黒』の死の力と、6柱の竜の他の5柱のような力を合わせる必要があると言われており、復活しかけた時も『黒』の加護を厚く受けたヨミによって倒されている。 南の大陸では万色の混沌あるいは混沌の神と呼ばれ、6柱の竜とは区別され、北の大陸では邪神(魔族からは魔族の神)と呼ばれ、『七色の覇王』のひとつとして扱われている。古いエルフの知識を持つイルゼガントは生命を司る混沌の神と呼んでいる。 基本的にその眷属である「魔族」からのみ信仰されており、魔族からは彼らに加護を与える神として崇められている。
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