神としてのアプスーとは? わかりやすく解説

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神としてのアプスー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 12:45 UTC 版)

アプスー」の記事における「神としてのアプスー」の解説

アプスーは、アッシュールバニパルの図書館から写本出土したバビロニア創世記神話である『エヌマ・エリシュ』においてのみ、神として描かれている。『エヌマ・エリシュ』において、アプスーは、最初に淡水から生じた神であり、塩水から生じた女神ティアマト伴侶である。『エヌマ・エリシュ』の冒頭は、「上にある天は名づけられておらず、下にある地にもまた名がなかった時のこと…」で始まっており、淡水の海アプスー存在し、「第一の者、すべてのものの父親」とされていたと続く。そして、すべてを生み出す母、塩水の海ティアマトとともに互いにかき混ぜあっており、作物生む地面はおろか、葦の生え沼地ですら存在しなかった、と伝える。 アプスーは、後のメソポタミアの神エンキエア)の原型であると考え見方もある。ジョセフ・キャンベル(Joseph Campbell)の社会政治学説がその中心である。キャンベル次のように指摘する。「…そのような神話物語ることは、(その土地文明の)宗教現実に置き換わっていった歴史である。」「宇宙起源神々系図主として意図することは、前から存在している神話社会から提出される批判対し、後から存在する支配者側の神話社会秩序立場から、効果的な反論加えることである。」アッカド帝国および新バビロニアにおいて、神エンキは、神エア同一視されていた。新し支配者たちは、祭祀においては以前から存在していた神アプスー外形的にいれながらも、存在感薄めるという方法により「征服」を行ったのである

※この「神としてのアプスー」の解説は、「アプスー」の解説の一部です。
「神としてのアプスー」を含む「アプスー」の記事については、「アプスー」の概要を参照ください。

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