加賀見家
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加賀見 一也(かがみ かずや) 詳細は加賀見 一也を参照桐葉(きりは) 詳細は桐葉を参照 加賀見 霞(かがみ かすみ) 声 - 竹達彩奈 一也の姉。16歳の高校2年生。 美人でしっかり者で優しいが、重度のブラコンで一也のことを「やっくん」と呼ぶ。母の亡き後、家事全般を担っている。 普段の姿からはつぐもも使いには見えないが、実は砂織の所有者であり、“十年に一人の逸材”と称される優秀なつぐもも使いでもある。弟の一也を守るため、幼いころは自ら進んで母に鍛えてもらったものの、奏歌からは多数の大岩を放られたり、あまそぎらしき生物に追いかけ回されるなど霞自身は修行というよりしごかれたという印象しかなくずっと当時のことを恨んでおり、復活した母・奏歌を前にして「ババア」と呼んだ。奏歌に危うく殺されかけた一也を救うべく砂織とともに参戦し、3年間という時間の犠牲を払ってまで奏歌を閉じ込める結界を作り、時間稼ぎした。砂織(さおり) 声 - 加藤英美里 砂時計の付喪神。所有者は霞。口癖は「…でスナ」。 相手の攻撃を時間的感覚差を作り「ずらすこと」でかわしたり、時間の進行を止める特殊な空間を作り出すことができる。この時間操作は「操作した分、使い手に足し引きされる」というリスクがあり、時間を停止させると「その間この世にいなかったこと」になるという。 加賀見 一明(かがみ かずあき) 声 - 後藤ヒロキ 一也と霞の父親。奏歌とは同じ高校の同級生で、2年生になってから付き合い始め、卒業後すぐに結婚している。実は桐葉も奏歌の見張り役として奏歌と同じ高校へと進学しており、奏歌に“悪い虫”がつかないよう、在学中は奏歌に言い寄る男子を桐葉が徹底的に排除していた。その中で一明は上手く出し抜いて奏歌と付き合い始めたのだったが、桐葉には奏歌との交際を邪魔されていた上に、現在も頭が上がらない ほど弱みを握られており、当初くくりや黒耀の居候には反対するも桐葉の嫌がらせ に屈して認めてしまった。 実家は蔵付きであり、それなりの旧家出身。結婚後も実家で暮らしていたが、奏歌の死後、一也のことを考え、新たに現在住んでいる家を借りた。 加賀見 奏歌(かがみ かなか) 声 - 三石琴乃 一也と霞の母。故人。 本作におけるキーパーソン的存在。回想シーンおよび一也の夢にたびたび登場し、在りし日のエピソードからもお茶目な性格がうかがえる。生前は上岡のすそはらい(その前任が獅子崎信九郎)であった。 かつて桐葉の本体である帯と一体化し怪異と戦っていたが、桐葉曰く〔つくもつき〕となって桐葉に殺された。一也の見た夢の中では詳細不明ながら「黒い帯」を操って桐葉と戦っている様子が見られるが、その表情はやや常軌を逸していた。 旧姓は甲斐谷(かいたに)。幼少時から心の動きが希薄で、器となる肉体を狙う怪異に狙われた結果、家族を失い、天涯孤独の身となる。身寄りがない訳ではなかったが、家族や経済状況を理由に親類縁者同士が押し付け合っていたため行く当てがなかったところに、怪異に襲われながらも避けて交わす姿を見て「すそはらい」としての才能を感じ取った央姫の誘いを受け、つづら殿に入る。つづら殿では「外様」扱いされ、ひよりらからいじめを受けるも、前述の通り情動の少なさから堪えることはなかった。すそはらいとして認められる試験で「つぐもも」を与えられることが決まった際にも布団部屋に閉じ込められたが、抜け出した時には他の者は既に武具のつぐももを選び終えたあとであり、最後まで残されていたのが帯の「つぐもも」である桐葉だった。 試験の〔雑妖〕討伐で、家族を奪った怪異・火前坊と遭遇。〔雑妖〕を喰らって力を増した火前坊に他の仲間はおろか引率役のすそはらいも苦戦する中で、奏歌は命の危険が伴うギリギリ状況で歓喜の表情を浮かべながら、つぐもも使いとして開眼する。 満たされない『退屈』を抱えており、くらこごりすらも彼女の退屈を満たす対象にはならないほど。また、幼いころから感情は乏しくても好奇心、探求心は旺盛であり、桐葉のみならず、ひより、すみれらつづら殿の仲間たち、くくりなどを次々と開発させた上に一明と交際し出したことから、桐葉とくくりからは「両刀」と思われた。 桐葉にとどめを刺され死んだものの、その後はくくりの弱体化と上岡に張られた結界の解除を待つあざみに守られ、ミウラヒの石片を取り込み〔つくもつき〕として復活する。迷い家のつぐもも達を右手だけでいなし、あざみを通して一也とすなおの戦いから得た「かみがかり」でくくり、桐葉を倒す。だが、最後に一也にとどめを刺そうとしたところで戦いに乱入してきた霞と砂織によって、3年間という結界の中に封じられた。
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