滝沢 馬琴とは?

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たきざわばきん たきざは-滝沢馬琴 ○

曲亭馬琴きよくていばきん

滝沢馬琴

読み方たきざわ ばきん

江戸後期戯作者江戸深川生。幼名は倉本名は興邦のち解、字は吉甫、別号曲亭馬琴著作主人蓑笠漁隠等。亀田鵬斎入門し、加藤千蔭書道石川五老から狂歌を学ぶ。また山東京伝にも入門し、黄表紙を出す。『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』等読本に力を入れ第一人者地位占める。嘉永元年1848)歿、82才。

滝沢 馬琴 (たきざわ ばきん)

1767〜1848 (明和4年嘉永元年)
読本作者失明逆境執筆続け、『南総里見八犬伝』を28年をかけて完結
読本作者江戸深川出身曲亭馬琴とも。1790年山東京伝門に入る滑稽本よりも物語性が強い読本を、山東京伝とともに次々と発表第一人者となる。後年は、天保の改革による弾圧自身失明などの逆境中にあって『南総里見八犬伝』を28年かけて完成させた。ほか、「椿説弓張月」「近世説美少年録」などがある。

 年(和暦)
1772年 (安永元年) 目黒行人坂火事 5才
1783年 (天明3年) 浅間山噴火 16才
1789年 (寛政元年) 棄捐令 22才
1790年 (寛政2年) 石川島人足寄場設置 23
1791年 (寛政3年) 江戸市中銭湯男女混浴禁止 24
1797年 (寛政9年) 湯島聖堂昌平坂学問所改称 30
1803年 (享和3年) 江戸開府200年 36
1806年 (文化3年) 大火 39
1808年 (文化5年) フェートン号事件 41
1825年 (文政8年) 異国船打払令 58
1828年 (文政11年) シーボルト事件 61
1829年 (文政12年) 江戸大火 62
1830年 (天保元年) 伊勢御蔭参り大流行 63
1837年 (天保8年) 大塩平八郎の乱 70
1839年 (天保10年) 蛮社の獄 72


 人物
山東 京伝 1761年1816年 (宝暦11年文化13年) +6
酒井 抱一 1761年1828年 (宝暦11年文政11年) +6
高橋 至時 1764年1804年 (明和元年文化元年) +3
十返舎 一九 1765年1839年 (明和2年天保10年) +2
雷電 為衛門 1767年1825年 (明和4年文政8年) 0
佐藤 信淵 1769年1850年 (明和6年嘉永3年) -2
近藤 重蔵 1771年1829年 (明和8年文政12年) -4
徳川 家斉 1773年1841年 (安永2年天保12年) -6

滝沢馬琴

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曲亭馬琴

(滝沢 馬琴 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 06:24 UTC 版)

曲亭 馬琴(きょくてい ばきん、明和4年6月9日1767年7月4日) - 嘉永元年11月6日1848年12月1日))は、江戸時代後期の読本作者。本名は滝沢興邦(たきざわ おきくに、旧字体: 瀧澤興邦)で、後に(とく)と改める。号に著作堂主人(ちょさどうしゅじん)など(#名前について参照)。


注釈

  1. ^ 戯作ではない往来物の『雅俗要文』が無断刊行された際に「著作堂馬琴作」と記されたことに強い不快感を示している[2]。馬琴はこうした使い分けを行うことについて、大田南畝が戯作に「南畝」、狂詩に「寝惚」、狂歌に「四方赤良」などを使い分けることを引き合いに出している[2]
  2. ^ 馬琴は雅俗には区別があるとして「馬琴」が雅号と混同されることを嫌った[3]。馬琴によれば、「著作堂」などが雅号である[3]。馬琴の意識では「馬琴先生」と呼ばれることについてもおかしいという[4]。戯号に「先生」をつけるのは的外れであり、敬称するならば戯号以外の号を用いるべきという意識からである[4]
  3. ^ 馬琴によれば『大明一統志』にも見えるという[7]
  4. ^ 十訓抄』の編者については諸説あるが、馬琴は菅原為長と記している[7]
  5. ^ 「才非馬卿弾琴未能」。馬卿とは司馬相如のこと。
  6. ^ 作家デビュー作『尽用而二分狂言』の主人公の名は「馬きん」[8]であった。
  7. ^ 気を利かせて無いものを書き添えれば蛇足、画稿通りならば働きがないと言われ[22]、『八犬伝』の画工を務めた柳川重信(北斎の門人)はしばしば馬琴に罵倒されたようである[20]
  8. ^ この時の桂窓はいまだ招かれざる客であったという解釈(木村三四吾)[33]:18と、同一人物と五度も対面を許すのは馬琴としては破格の待遇であり、桂窓を相当気に入ったとする解釈(服部仁)[33]:18がある。
  9. ^ 当時馬琴が執筆中の『開巻驚奇侠客伝』で、南朝方の主人公を助ける「善玉」として描かれるべき伊勢国司(北畠満雅)を別人(北畠親能)と同一視し、さらにその親能を暗君として描くという、勧善懲悪を宗とする馬琴としては致命的な過ち。馬琴は作中で弁解を行うこととなった[33]:17

出典

  1. ^ 杉本(1977)
  2. ^ a b 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻pp.332-333
  3. ^ a b 徳田武校注『近世物之本江戸作者部類』p.278
  4. ^ a b 徳田武校注『近世物之本江戸作者部類』p.254
  5. ^ 「八犬伝」を読む-文学史上の位置づけ”. 高木元. 2019年6月5日閲覧。
  6. ^ a b 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版7巻p.x。
  7. ^ a b c 「八犬伝第八輯自序」、岩波文庫版『南総里見八犬伝』第4巻p.249.
  8. ^ a b c 徳田武校注『近世物之本江戸作者部類』p.359 の注
  9. ^ 高木元. “書評 播本眞一著『八犬伝・馬琴研究』(完全版)”. 2020年2月2日閲覧。
  10. ^ 『吾仏乃記』
  11. ^ 麻生磯次「滝沢馬琴」P34(吉川弘文館) 1959年
  12. ^ 麻生(1959)、p.187
  13. ^ 麻生(1959)、p.187
  14. ^ 麻生(1959)、p.187
  15. ^ 「八犬伝の作者と日常生活」真山青果 『名文鑑賞読本. 大正時代』 (厚生閣, 1937)
  16. ^ 徳田武「解説」、岩波文庫版『作者部類』p.400
  17. ^ 徳田武「解説」、岩波文庫版『作者部類』pp.400-401
  18. ^ 岩波文庫版『作者部類』p.57
  19. ^ 『苅萱後傳玉櫛笥』の馬琴自序。
  20. ^ a b c d 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版9巻p.xi。
  21. ^ 高木元. “読本に於ける挿絵の位相”. 2016年10月10日閲覧。
  22. ^ a b 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版9巻p.x。
  23. ^ 殿村篠斎宛馬琴書簡(天保11年8月、代筆)。
  24. ^ 鈴木重三 「馬琴読本の挿絵と画家─北斎との問題など」(『鑑賞日本古典文学 第三十五巻 秋成・馬琴』 角川書店、1977年2月。後に同『絵本と浮世絵』 美術出版社、1979年3月31日、pp.161-174)。
  25. ^ 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.320。
  26. ^ 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.320。
  27. ^ a b 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版10巻p.vii。
  28. ^ 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.337。
  29. ^ a b c d e f g h 古典への招待 【第84回:馬琴と渡辺崋山】”. ジャパンナレッジ. 小学館. 2016年10月9日閲覧。『新編日本古典文学全集 84 近世説美少年録 2』の解説の再録。校注者は徳田武。
  30. ^ a b 杉本苑子. “滝沢馬琴”. 朝日日本歴史人物事典. 2016年10月9日閲覧。
  31. ^ 高田衛. “木村黙老”. 世界大百科事典 第2版. 2016年10月9日閲覧。
  32. ^ 徳田武「解説」、岩波文庫版『作者部類』pp.381-392
  33. ^ a b c d e f g h i j 菱岡憲司「馬琴と小津桂窓の交流」『近世文藝』第90巻、2009年、 16-29頁、 doi:10.20815/kinseibungei.90.0_162020年2月2日閲覧。
  34. ^ 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.319。
  35. ^ 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.319。
  36. ^ 小津桂窓”. 国立国会図書館. 2016年10月9日閲覧。
  37. ^ 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.337。
  38. ^ 日本の沙翁 イーストレイキ博士馬琴を大いに持ち上げる『新聞集成明治編年史. 第七卷』 (林泉社, 1940) p76


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