滝沢馬琴の記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 15:10 UTC 版)
滝沢馬琴は随筆集『玄同放言』に次のように書いている(馬琴は同書で「秋田の島沼」と書いているが、同書巻三の終わりに「島沼は本名烏沼である。これを島沼と記載したのは、伝写の誤謬である」と書いている)。 出羽国秋田郡、寺内に程近き烏沼という沼にも「島遊び」という奇観がある。これを見るものは稀である。秋田人茂樹蕉窓が来訪した時、私にこのことを告げて、その言っている通りに興継に絵を描かせた(挿絵が本に挿入されている)。(中略)古四王神社より北をすべて寺内という。その烏沼は街道より東北二町(200メートル)ばかりにあって、この烏沼も岸から自然に離れて水中に遊行し、また元の岸に着くことは(山形県置賜郡)大沼の浮島に他ならない。(中略)秋田の烏沼は近年いたく荒れて、また島遊びのことはないという。いまだ然るや否かを知らない。 菅江真澄が記録しているカイツブリの浮巣も浮島のような動きをすることがある。
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