ワルモン軍団
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「モンスターファーム (アニメ)」の記事における「ワルモン軍団」の解説
悪の権化・ムー率いるワルモンの軍勢。ワルモン達はムーによって邪悪な心を植え付けられ、世界を征服するべく各地で暴虐を働いている。 ムー 声 - 小杉十郎太 ワルモン軍団のボス。かつて古代人の戦争の際、兵器として生み出されたモンスター。人間のような姿をしているが、それは肉体から切り離された邪悪な魂がホリィの父親に憑依した姿であり、真の姿は白い毛に覆われたとてつもなく巨大なドラゴン。真の肉体を発見し、それが復活したことによってドラゴン型になる。なお、この人型はゲーム中に存在しないアニメオリジナルのデザインである。しかし完全体となる前であっても、通常モンスターが束になってかかっても全く歯が立たない圧倒的な戦闘力を持ち、ゴーレム以上の腕力とライガー以上のスピードを持ち、ライガー盗賊団を壊滅させただけではなく、ゲンキ達の総掛かりの攻撃すらものともしなかった。 魂と肉体が融合した直後は太陽の光に弱いという致命的な弱点があり、それによって体中がボロボロになったことがある。人間やモンスターの憎しみを自らのエネルギーに出来るため、それを引き出すために敵をあえて殺さず、瀕死になるまで手の中でいたぶるなど、ホリィの父とは思えないほど残酷な性格。しかし完全体となった際に、憎しみの力に精神を支配され暴走、最終戦争のときと同じく破壊だけを喜びとする魔獣となり自ら軍の本隊を壊滅させてしまった。最後はヒノトリによって肉体と魂もろとも再び封印される。 『伝説への道』ではホリィの父親は円盤石の中に閉じ込められ、贖罪として邪悪な魂とただ1人戦い続けていた。終盤、モストに託されたガイアによって邪悪な魂から開放されるが、記憶喪失になってしまっていた。その後、デュラハンが邪悪な魂を受け継いだ光景を見て、全ての記憶を取り戻し、自身が犯した過ちを償う意味で、ゲンキやデュラハン達と共に邪悪な魂を封印した。エピローグではホリィと共に円盤石の発掘作業を行っている。 なお、ゲームでは、アニメの第2期エンディングテーマとなったMuuの『デジタルミュージックパワー』のシングルCDを読み込ませることで再生できる。この事は「スエゾーの今日の目玉」でも紹介されていた。 ジャアクソウ 声 - 内藤玲 ワルモン軍団の中核戦力の1つといってもいい構成員で、プラント種の一種。この種の中で何個体かは幹部扱いになっている。 ムーに絶対的な忠誠を誓い、ゲンキ達の動きや、ムーが本来の身体を探索する調査の報告をしている。単なるムーに使役されるモンスターという印象もあるが、戦闘能力も決して低くは無く、同じワルモン相手とはいえ、デュラハン配下のガトリングブロー相手に致命傷を与えたりしている。 多くの個体や、それを従えている幹部個体もデュラハンの反逆などのワルモン同士の内輪揉めに、邪悪な魂に支配されたムーの暴走によって絶命してしまうが、『伝説への道』ではその中で生き残り、半分が機械を体内に埋め込む事によって生き存えている幹部個体が登場。今度はムーに変わってデュラハンに忠誠を尽くしているが、ママニャーに振り回されたりと苦労人の面が強くなっている。最終話のデュラハンを取り込んだ邪悪な魂の暴走にポワゾン達と共に巻き込まれてしまうが、精神世界に突入したゲンキ達に同調する事によってガッツを持って、ゲンキ、デュラハン達と共に邪悪な魂を封印する。戦いの後にはワルモンの紋章が消えただけではなく、かつての肉体も取り戻していた。 ピクシー → ビーナス 声 - 三石琴乃 ワルモン四天王の一人のピクシー種モンスター。誕生直後から人間に奴隷として扱われていたために人間を憎み、同様に奴隷として扱われていたブルーマウンテンと共に反乱を起こし人間たちを倒す。その後ムーと出会い、ワルモンになる。当初はゲンキ達と争っていたが、ゲンキとの触れ合いからムーを裏切り、しばしばゲンキたちを助けるようになる。「ライトニング」、「ショットガン」、「ビッグバン」が必殺技であるが接近戦も得意。当初はワルモンを裏切るも、ゲンキとは相容れず協調しようとしていなかったが、ゲンキが純粋にピクシーを友達として想う気持ちに触れて、心が穏やかになっていく。一人でムーの肉体が眠る場所を調査に向かった際、ブルーマウンテンに気をつけるように言った時には、言われたブルーマウンテンが思わず唖然とするほどであった。後半にムーの攻撃により瀕死の重傷を負い、ロスト寸前までであったが、ブルーマウンテンがピクシーとの合体で救うことを決断し、ブルーマウンテンの自己犠牲によってビーナスとして蘇る。その際流した涙によってワルモンの紋章は消え去り、完全にワルモン軍団と決別する形となった。 『伝説への道』では自分の為に命を賭したブルーマウンテンに報いるべくワルモン退治を続けており、ワルモンに襲われていたゲンキ達を助ける形で再会。その夜、メタルナーによって洗脳され、再びゲンキ達の敵として立ちはだかることとなる。しかし、自分を救おうとするゲンキ達の抵抗と、心の中で生き続けているブルーマウンテンに救われて自我を取り戻し、自らメタルナーの支配を破った(メタルナーはモッチー達に袋叩きにされた)。その後は再びワルモンと戦うべく飛び去って行く。OPではハムと対戦している。 漫画版ではマスターと呼んでいた人間に役立たず扱いされ捨てられるという過去を持ち、人間を滅ぼそうとするムーに妄信していた。ゲンキ達との触れ合いからムーを裏切り彼らを助ける。その際イイモンにしか扱えないリフレッシュを使ってホリィの傷を治したが、裏切り者としてワルモンに殺されてしまう。だが最後はヒノトリの力で生まれ変わり、ホリィと一緒に旅をしていた。ピクシー配下のワルモンブラックディノ部隊 ゲル部隊 ゲル隊長 声 - 石井康嗣ディノ部隊 ジャアクソウ姉妹 ダークハム部隊 クロロマン部隊 マグマグミ部隊 ヒネクレソウ部隊 ブルーマウンテン 声 - 横尾博之 ピクシーの部下のゴーレム種モンスター。一度はピクシーと共にゲンキ達と争ったが、戦いの中で和解して主君と共にムーを裏切り、ゲンキ達と共に戦っている。ゴーレムとの力比べはほぼ互角。ゴーレム以上に無口で冷たい印象を受けるが、主君であるピクシーのことを第一に考えている忠臣。重傷を負ったピクシーのため合体機械を使い、自身を犠牲にして主を救った。 『伝説への道』ではビーナスがワルモンのメタルナーに操られていた時、一度だけビーナスの記憶の中から登場し、ビーナスに我を取り戻すよう激励する。今でもビーナスの心の中で見守り続けており、その心の中ではビーナス同様、かつて持っていたはずのワルモンの紋章は無かった。 クロロマン マジン種のワルモンで、『円盤石の秘密』第9話「飛べ!アイアンバード」で初登場。 人間はおろか、他のモンスターでも解読不能(ただし、ゲストキャラのエディにはある程度わかる模様)な言葉で話すのが特徴で、ジャアクソウと並んで敵役での登場頻度が多い。 第9話ではエディを脅してゲンキ達を谷底へ落とそうとし、第31話「廃墟の遊園地」ではモッチーを人質にしてゲンキ達を倒そうと卑怯な手を使い、救出に向かうスエゾーの作戦も見抜くが、駆け付けたピクシーによってモッチーは奪回され、そしてゲンキ達の反撃の前に這々の体で逃げ出した。 ガリ 声 - 塩沢兼人(円盤石の秘密) → 柏倉つとむ(伝説への道) ワルモン四天王の一人のガリ種モンスター。力尽くより、策略や、罠などで相手を嬲る事を得意とする策謀家。 ゲンキ達一向を食事に誘い、彼らの気がゆるんだところを、部下のスタイルフォームと共に襲いかかる。そして、ガッツダウンの必殺技「ゴッド・ファイナル」によりゲンキ達のガッツを奪ったところを捕えて、屋敷の砂地獄の中に落として一網打尽にしようとする。しかし、唯一ゴッド・ファイナルから逃れたモッチーに翻弄され、それに感化されて復活したゲンキ達との戦いで、ゲンキに自分の顔に傷をつけられたことに逆上。「ゴッド・ハリケーン」をくり出し、部下もろとも吹き飛ばそうとするが、ガッツが全開になったモッチーの必殺技「モッチ砲」によりロストする。四天王の中では唯一最後まで冷徹な悪役に徹したモンスターだった。 『伝説への道』では復活し、スタイルフォームの1体とともに大会に出場してナーガと戦った。ナーガを倒すために、審判の視界をうまく塞いで部下に場外から攻撃を加えさせるなど、卑劣な戦いで戦おうとするが、真の力に目覚めたナーガの「魔空弾」をまともに食らい敗れる。復活した時には既にワルモンに対する心は離れており、ポワゾンからのワルモンへの誘いは断っている(但し、力を得るにはワルモンに戻る事も選択肢の一つと考えたため、最終的な答えは保留としてる)。敗北後、再びスタイルフォームと共にゲンキ達の前に現れるもそれはポワゾンの誘いを蹴るためであり、ゲンキ達を奇襲するべく待ち伏せしていたポワゾン達を「ゴッド・ストライク」で撃退し、ゲンキ達とひとまず和解。ナーガに「貴様の魔空弾、効いたよ。胸にズシンとな」と告げ、再び修行を積むべく去って行った。OPではゴーレムと対戦している。ガリ配下のワルモンロードランナー部隊 グジコーン グジラ部隊 ジョーカー ドクドク部隊 ウロコゲル部隊 スタイルフォーム部隊 ロードランナー 声 - 中尾隆聖 ワルモン四天王のガリと、ガリのロスト後にナーガの指揮下に入る2から登場するロードランナー種のモンスターで、ジャアクソウ、クロロマンと同様に、ワルモン軍団の中核戦力となっている。初登場は『円盤石の秘密』第15話の「新たなる旅立ち」から。 素早く移動し、集団戦を得意として相手に襲いかかるものの、初登場時には、ツノマル海賊団もろともゲンキ達を一網打尽にしようとするが失敗し、まんまと海に逃げられてしまう。第35話「四天王最後の決戦!」で、ナーガの立て籠もる居城でゲンキ達を待ち受けるが、ハムの作戦によって城から誘き出され、ようやく戻った時には既にナーガはゲンキ達に敗れ、自ら命を絶った。そして最後の四天王が倒れた事により、「これ以上の争いは無意味だ!」と退くことを主帳するゲンキ達に対し、「貴様等にムー様は倒せん!」と捨て台詞を吐いたものの、敗北を認めて退却した。 グジコーン 声 - 園部啓一 第16話「海の大決戦」で登場するガリ配下のワルモン、グジラ部隊の指揮官。ツノマルにとっては因縁の相手で、船並みの巨体を持って多くの船を沈めていた。 手下のグジラ達が撃退された後に出現、その巨体に加え、ホリィを捕らえてゲンキ達を苦しめるが、緊急時に水の怖さを忘れたゴーレムの反撃に遭い、ゴーレムの「でこぴん」で角をへし折られ、尚も悪足掻きを見せるも、「竜巻アタック」を受けて海中に沈められて敗北した。 ギンギライガー 声 - 中村大樹(幼少時代 - 萩原恵美子〈円盤石の秘密〉 → 不明〈伝説への道〉) ワルモン四天王の一人で、ライガーの弟。名前の通り、銀色の毛で、兄弟だが兄とは異なるカラー。元々ライガーと同じ箱に捨てられていたモンスターであり、カラーも違う事からライガーも本当の兄弟かはわからないと言っている。物心付いた時から兄と共に生きていたが、ムーによってさらわれ、ライガーが自分のことをワルモンに売ったと決め付けて、ムーに忠誠を誓い魂を売ることになる。アニメ版第27話で、雪山にてライガーと対決。決闘しようとライガーを誘い込むも、複数の部下を使ってライガーを始末しようとする。しかしゲンキ達の妨害にあい、結局ライガーと一騎討ちすることとなる。その後も同じ技で戦おうと言いながら違う技を使ってライガーの目を使用不能にするなど、卑劣な戦い方でライガーを追い詰めるが、止めを刺そうとしたところで、ライガーによって動きを見切られ、「つきさし」によりワルモンの紋章ごと身体を突き破られ敗北。最期の僅かな時間で兄と和解し、「兄さんと暮らしたあの頃に戻りたい」と言い残してロストする。本当は兄ライガーが自分のことを売ったわけではないということがわかっていたが、ライガー曰く臆病な性格からか、ワルモンの言うことをずっと聞いていたようである。 最終回でヒノトリの力によって円盤石に戻り、『伝説への道』でブリーダーのニナ(声 - 佐藤多美)によって復活し、彼女とホッパーと共に旅をするようになる。ワルモンの時のような卑劣さは無くなり、兄を慕う本来の性格に戻っている。一度、元四天王という事でジャアクソウのスカウトを受けたが、雷撃で返り討ちにしたという。レジェンド杯へ出場を目指していた旅の途中でゲンキ一行と出会い、ライガーと再会を喜び合うも、その夜に突如「同じ箱に捨てられていただけ」と言い放ったライガーに怒る。その後、ウィナーズカードをかけてグレイテスト4でライガーと戦うが「お前の心は揺れていた」とライガーに心の甘さを見抜かれ、ライガーの不自然な態度も発破をかけるためだった事を悟る(しかし、当のライガーも、弟への思いから自分も甘さを拭いきれなかったと述べている)。その後、全力で互いにぶつかり合った末に敗北。ニナ達と共に次のグレイテスト4を目指すべく特訓に励む事になり、ライガーと別れるが兄弟の絆が深いことを共に感じている。ライガーは「遠く離れていてもアイツ(弟)を感じることが出来る。それが兄弟だ」とゲンキ達に話している。OPではシルエットしか見えないがライガーと対戦している。ギンギライガー配下のワルモンクロザザム部隊 カーボン モック部隊 ウンディーネ ケンタウロス3人衆(ケンタウロス、ザバット、シリウス) サラマンドラ部隊 ジャガーノート部隊 ケルベロス部隊 ウンディーネ 声 - 鶴ひろみ 『円盤石の秘密』第24話「ウンディーネの湖」で登場。『2』から登場のウンディーネ種のモンスターだが、実際はギンギライガー配下のワルモン。 ゴーレムに対し、たった1人で孤独な友達になって欲しいとたらし込むように云い、水の中に引き込んでゲンキ達を抹殺しようとするが、自身が炎の中に巻き込まれて逆襲される。しかし、敵である自分を救おうとするゴーレムに対し、自身の行動を悔いて、自ら死ぬ道を選んだ。 最終話ではロストした状態から再生されるが、『伝説への道』では登場せず、ゴーレムとの再会もなかった。 ケンタウロス 声 - 辻谷耕史 『円盤石の秘密』第25話「廃墟の戦士達」に登場。同僚で、同じ『2』で登場するケンタウロス種モンスターのシリウス、サバットを加えた三戦士のリーダー。 原作ゲームの設定そのままに騎士道精神に溢れ、一対一の戦いを好む正義感の強いモンスターだったが、ギンギライガーとの戦い(実際には、ワルモン達との戦いによって疲れたところを狙われて)に敗れ、ワルモンの軍門に下ってしまっていた。 しかし、心までワルモンになった訳では無く、ゲンキ達との戦いと、自分達もろともゲンキ達を抹殺しようとするサラマンドラ部隊を相手にゲンキ達と共闘する中で、かつての自分達とモンスターの誇りを取り戻し、ギンギライガーと袂を分かち、ワルモン達相手に戦っていく道を選んだ。 ナーガ 声 - 小林和矢 ワルモン四天王の一人のナーガ種モンスター。ホリィやスエゾー達の村を壊滅させた張本人。四天王の中ではもっとも残忍な性格で、ギンギライガーを見捨てたケルベロスが部下になりたいと願ってきた際も「負けたやつの部下など俺には必要ない」とすぐに切り捨てている。声にはエフェクトがかかっている。城の最上層でゲンキ、ホリィ、スエゾー、モッチーを迎え撃ち圧倒するが、ナーガにただならぬ恨みを持つスエゾーの「かみつき」により肩を負傷、そこにモッチ砲を受け城から落ちかけ、崖に追い詰められるが、ナーガを見捨てることができなかったホリィに手を差し伸べられ、ゲンキやモッチーにくわえてスエゾーにまで助けようとされる。その誠実さに心打たれついに改心するが、己の罪の重さを悔やんで死を選び、自ら落下してロストした。 『伝説への道』では生き返り、冷酷だった面影はなく誠実な性格になって復活、大会の出場者が足りず困っていたゲンキ達の力となった。その際は黒いマントを羽織っている。戦後は元四天王ということもあって、どこでもあまり好かれておらず、本人も「憎まれるのは慣れている」と語っている。わだかまりなく接してきたゲンキ達の中で唯一スエゾーには未だ恨まれており、そういった怒りも自分の罪として受け入れていた。大会の予選では、相手モンスターを拳一撃で葬るなど、ロストから復活してもなお格の違う力を見せ付けた。ナーガもロストしたことで技をすべて忘れており、猛特訓の末にロスト前と同等の力を持ち合わせている。決勝では四天王の仲間であったガリと対決し、卑劣な手に翻弄されるも、最後はゲンキ達の応援(特に遺恨の相手であるスエゾーから)から力をもらい「本当の力」を篭めた大技「魔空弾」を放ち、K.O.勝ちした。その後はスエゾーと「今度会ったら勝負する」という約束をして再び修行の旅に出る。その対決はOPアニメで描かれている。ナーガ配下のワルモンジハード アローヘッド部隊 ゲル部隊 クロロマン部隊 クーロン兄弟 バジャール ロードランナー部隊 ジャガーノート部隊
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