因縁の相手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/28 21:48 UTC 版)
「フランソワ・デルクール」の記事における「因縁の相手」の解説
2000年のサンレモで違法レッキを行ったジル・パニッツィに対してデルクールは怒り心頭に発し、大喧嘩となった。チーム総出で引き剥がされたデルクールは泣きながらパニッツィを罵倒しつつ、モーターホームへと運ばれていった。これ以来デルクールはパニッツィと犬猿の仲になり、ルートのそばにある「パニッツィの家の前を何度も通るのが嫌」という理由で、思い出深いはずのラリー・モンテカルロが大嫌いになった。 2001年のサファリでは、パンクしたハリ・ロバンペラの206WRCに追いつき土煙で視界を遮られてしまう。フィニッシュ後ロバンペラの元に駆け付け「パニッツィだったら殴っているぞ!」と拳を出す仕草で戯けてみせた。これは前年の同ラリーでパニッツィが実際に他のドライバーを殴って罰金を課された出来事をオマージュしたものである。 この一件と、前述の部品に関するクレームの多さから、デルクールは2000年限りでプジョーを後にすることとなったが、のちに所属した三菱を2002年に去った後、2004年からエースドライバーを務めたのはパニッツィであった。 なお、パニッツィのエピソードとして語られる「自転車レッキ(これもルール違反)」は、実は前年の同ラリーでデルクールがやったことである。 プジョーと三菱に在籍したメカニック、マリオ・フォルナリスも因縁の相手であると言える。ただし(最終的にWRカー全体の基本的な仕様となる)ペダル類等のデジタル化など最新技術の導入を推し進めたフォルナリスの方針に対し、「機械至上主義者」デルクールが断固として抵抗したという点を忘れてはならない。
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