因縁によって起こるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 07:42 UTC 版)
「サンカーラ」の記事における「因縁によって起こるもの」の解説
「有為」も参照 最初の意味では、サンカーラは「因縁によって起こる現象」「できあがったもの、組み立てられたもの」「条件づけられたものごと」を指す。世界のすべての集合体 - 身体的・精神的な付随物、そしてすべての現象について、初期仏典は「因縁によって起こるもの」としている。それは木、雲、人間、思考、分子のいずれも対象で、さらに宇宙のあらゆる複合体を指すことができる。これらはすべてサンカーラである。 原因があって発生したものは、その条件が失われれば、もたらされた結果(姿・形など)も当然に失う。釈迦は、すべてのサンカーラは永続的ではないものとして(無常)、本質は存在しないと説いている。一切の現象は原因によって現れる、すなわち「偶然」「突然」「神による創造」などは否定される。 因縁による物事や性質は、それは単なる認識であり本質を持たないため、信頼できる喜びを提供してはくれず、無常である(諸行無常)。 サンカーラの「条件付きのもの」といった文脈は、四諦および因果律の理論にしばしば登場し、 それは人々の無常と無我についての無知・誤解が、いかに渇愛と輪廻につながるかを語っている。またそれは、相応部 II.12.1や、その他のパーリ経典でも登場する。
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