有為とは?

う‐い〔‐ヰ〕【有為】

《(梵)sasktaの訳。作られたものの意》仏語因縁によって起こる現象生滅する現象世界一切の事物。⇔無為


ゆう‐い〔イウヰ〕【有為】

[名・形動能力があること。役に立つこと。また、そのさま。「有為な(の)人材


有為

読み方:ウイui

因と縁との和合によって生じた現象としての存在


有為

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/19 05:16 UTC 版)

有為(うい、: saṃskṛta: saṅkhata[注 1])とは、(1)因(直接条件)と縁(間接条件)が合わさって造作された無常なる現象存在を意味する仏教用語[2][3]。有為の(ダルマ)のことを有為法(ういほう、: saṃskṛta-dharma)と呼ぶ[注 2]。これに対し、さまざまな因果関係・因縁によって造られたものでなく生滅変化を離れた常住絶対の法を無為(むい、: asaṃskṛta)という[4]。有為はまた、(2)人為的なあり方を指す老荘思想の用語でもある


注釈

  1. ^ saṅkharoti(サンカローティ)の過去分詞。[1]
  2. ^ 有為法は有果ともいう[3]。有為法は因果的関係によって成立しているので必ず果を有しているため[3]
  3. ^ なお、「無為」についても、あらゆる存在は精神を離れて存在しないという一切不離識の立場により、心・心所の領域に入れられるとみなした[15]
  4. ^ なお、前半部は「無常の半偈」といわれ、迷いの有様を詠んだものといわれる[19]

出典

  1. ^ 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.318
  2. ^ 「有為」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  3. ^ a b c d e 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』上巻、法蔵館、1988年1月、80頁。
  4. ^ 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』下巻、法蔵館、1988年1月、1389頁。
  5. ^ a b 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 54.
  6. ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 451.
  7. ^ 山田・蓑田 1989, p. 105.
  8. ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 261.
  9. ^ 横山 1976, p. 98-99.
  10. ^ 櫻部 1981, p. 25.
  11. ^ a b 櫻部 1981, p. 26.
  12. ^ 櫻部 1981, p. 27.
  13. ^ 櫻部 1981, p. 27-28.
  14. ^ a b 横山 1976, p. 100.
  15. ^ a b 横山 1976, p. 101.
  16. ^ 中村 2002, p. 16.
  17. ^ 中村 2002, p. 146.
  18. ^ 大矢 1918, p. 59.
  19. ^ a b 大八木 1916, p. 20.
  20. ^ 大八木 1916, p. 59.
  21. ^ 大辞林 第三版


「有為」の続きの解説一覧

有為

出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 00:18 UTC 版)

名詞

 (ゆうい)

  1. 能力があること。立派なことをおこなうこと。

発音

ゆ↘ーい

 (うい)

  1. さまざまな因果関係因縁のうえに成り立つ現象のこと(仏教)。
  2. 人為的ありかた老荘思想)。

発音

う↘い

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