う‐い〔‐ヰ〕【有為】
読み方:うい
ゆう‐い〔イウヰ〕【有為】
有為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 10:03 UTC 版)
有為(うい、梵: saṃskṛta、巴: saṅkhata[注 1])とは、(1)因(直接条件)と縁(間接条件)が合わさって造作された無常なる現象的存在を意味する仏教用語[2][3]。有為の法(ダルマ)のことを有為法(ういほう、梵: saṃskṛta-dharma)と呼ぶ[注 2]。これに対し、さまざまな因果関係・因縁によって造られたものでなく生滅変化を離れた常住絶対の法を無為(むい、梵: asaṃskṛta)という[4]。有為はまた、(2)人為的なあり方を指す老荘思想の用語でもある
注釈
出典
- ^ 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.318
- ^ 「有為」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
- ^ a b c d e 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』上巻、法蔵館、1988年1月、80頁。
- ^ 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』下巻、法蔵館、1988年1月、1389頁。
- ^ a b 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 54.
- ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 451.
- ^ 山田・蓑田 1989, p. 105.
- ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 261.
- ^ 横山 1976, p. 98-99.
- ^ 櫻部 1981, p. 25.
- ^ a b 櫻部 1981, p. 26.
- ^ 櫻部 1981, p. 27.
- ^ 櫻部 1981, p. 27-28.
- ^ a b 横山 1976, p. 100.
- ^ a b 横山 1976, p. 101.
- ^ 中村 2002, p. 16.
- ^ 中村 2002, p. 146.
- ^ 大矢 1918, p. 59.
- ^ a b 大八木 1916, p. 20.
- ^ 大八木 1916, p. 59.
- ^ 大辞林 第三版
有為
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