ランチャー・ミサイル
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「メタルギアシリーズの装備一覧」の記事における「ランチャー・ミサイル」の解説
スティンガーミサイル系統 FIM-43(MGSPW) スティンガー・FIM-92Aの前身である赤外線誘導式の携行用地対空ミサイルで、別名「レッドアイ」。また、デンマーク軍では「ハムレット」という名で呼ばれていた。1968年に運用開始され、FIM-92Aと同様にソ連がアフガニスタンに侵攻した際に、アメリカはムジャヒディンに同武器を供与していたが、1985年から供給はFIM-92Aに変更されてしまい、衰退の一途をたどることとなった。 FIM-92Aと比べるとロックオンするまでに少し時間がかかってしまうが、同等の威力を持っているため、AI兵器やヘリ等の大型兵器との戦闘に有利。 スティンガー・FIM-92A(MG2、MGS、MGS2PL、MGSPW、MGS4) 赤外線誘導式の携行用地対空ミサイル。主にメタルギアや戦闘機、軍用ヘリといった大型兵器と戦う時に使用する。『MG2』においては画面外の敵を攻撃できた。また『MGS2』から登場するいわゆる「強情兵」にスティンガーを構えると普通の兵士と同じ驚き方をする。『MGS』『MGS2』では装備すると主観視点で構え、□ボタンを押すと発射する。装備中は移動ができない。『MGS4』では、装備しながら移動が出来るようになった他にリロード時に投棄して次のスティンガーを取り出す動作が追加された。 なお、ソ連がアフガニスタンに侵攻した際に、アメリカはムジャヒディンに同武器を供与しており、旧ソ連軍のヘリパイロットから「ヘリコプターキラー」の異名を取り、抜群の成果をあげた。しかし、後にタリバンとの戦いに突入すると、今度はアメリカにその砲口を向ける事になってしまった。実際はそれほど使える数は残っていなかったようである。本来は「ファイア・アンド・フォアゲット」と呼ばれるようにミサイルの発射後は全自動で目標を追尾するが、『MGS4』では発射後も照準を合わせなければミサイルが迷走する。 『MGSPW』では特定のミッションで設計図を手に入れ、研究開発を行うことで使用可能になる。まだ試作段階なので、頭に「X」が付加されている。ロックオン性能が高く、クリサリスの高速回避に対抗できる数少ない武器。 ダネルMGL系統 RGB6(MGS2PL) 6連発の40mmグレネードランチャー。RGB6とは、ダネルMGLのクロアチア軍制式採用名。装備して□ボタンを押すと構え、放すと発射。発射後のグレネードは放物線を描いて飛び、主観視点に切り替えて発射角度を調整しつつ撃つと遠くに飛ばせ、遮蔽物の向こう側の敵をも攻撃できる。投擲用グレネードよりも狙いが付けやすい。ニキータ、スティンガー同様「強情兵」に構えると普通の兵士と同じ驚き方をする。 MGL140(MGS4) アメリカ軍正式採用のグレネードランチャー。ダネルMGLの改良版で、ストックがM4と同じテレスコピックタイプに換装された他、マウントレールが標準装備されるなど、使用感はM4のようなアサルトライフルに近くなっている。 『MGS4』でレイジング・レイヴンを倒すと入手出来る。XM320と同じ各種40mmグレネードを使用する。 RPG系統 RPG-2(MGSPW) RPG-7の前身であるソ連製歩兵携行用対戦車擲弾発射器。命中精度は低いが、破壊力は大きい。 RPG-7(MG、MGS3、MGSPW、MGS4) RPGシリーズの一つで、RPGとは「携帯式対戦車擲弾発射筒」を意味するロシア語の略称である「РПГ」のキリル文字をアルファベットに直した名称である。装備すると主観画面になり、□ボタンで発射。L1ボタンを押している間はスコープを覗く。威力は絶大だが、リロードにかなり時間がかかるのが欠点(『MGS3』ではタクティカルリロードをすることで連射が可能)。また、ロックオン機能がないので、遠距離の動く目標に発射した場合、着弾までの時間差で避けられる可能性がある。撃つ時は、敵の動きを先読みするか動きが止まった瞬間を狙う必要がある。発射直後は重力に従って落ちてしまうため、装備中はホフクができなくなる。また、ホールドアップ時の「強情兵」に向けると必ず驚く。 現実に世界中の戦争、紛争で多く使われるように、『MGS4』では民兵が主に使用した。月光や装甲車のような強固な目標に対して撃ち込まれていたが、動きの早い月光に命中させる事は難しかったようである。 『MG』においては光増幅・パッシブ赤外線式暗視装置装着可能なRPG-7Vが登場している。 ジャベリン系統 M47 ドラゴン(MG2、MGSPW) 1973年にM67 90mm無反動砲の後継としてアメリカ陸軍が採用した歩兵携行式の対戦車ミサイルで、通称「ドラゴン」ミサイルに推進装置が搭載されており、命中するまで射出したミサイルの動きをコントロールできる。特定のミッションをSランククリアの報酬として手に入る設計図で研究開発することで手に入る。 『MGSPW』ではシングルプレイにおいては最も攻撃力の高い武器。カールグスタフの1.5倍以上の威力を持ち、リロードも比較的早いが、弾薬携行数が少ないのが難点。ロックオン速度は速いものの、性能と飛翔距離はXFIM-92Aに劣る。 FGM-148 ジャベリン(MGS4) 自律誘導式の携行用多目的ミサイル。発射後中心の十字に目標を合わせるか、右スティックで飛んでいるミサイルの方向を変える事が出来る。第1章で取得出来る為、使い処が多い。実物は地対地ミサイルで主に対装甲車両であるが、建築物だけでなく低空飛行中のヘリコプターも攻撃出来る。実物は装甲車両に対して装甲の薄い上部を狙うトップアタックモードと、建築物などに直撃させるためのダイレクトアタックモードが選択できるが、作中では上記の通りの誘導方式で、対戦車ミサイルとしては旧世代にあたる。 66mmロケットランチャー系統 M72A3(MGSPW、MGS4) ベトナム戦争中にアメリカ軍が使用した使い捨て対戦車ロケットランチャー。他のロケットランチャーと比べ、リロードが早い。また、改良型が現在も運用されている。MGSPWではLAWとして登場。 M202A1(MGSPW) 第二次世界大戦以前の火炎放射器の代替として1960年代に開発されたアメリカ製の歩兵携行型ロケットランチャー。特定のミッションで設計図を手に入れて研究開発をすることで使用可能になる。なお、同じ口径のロケット弾を使用していることからゲーム内ではLAWと同じ系統になっている。66mmの焼夷ロケット弾を4連装に装填されているため、1発の威力は若干弱いが連射が出来るので総合的には高い瞬間火力を持っている。なお、装填された状態では12kgと非常にかさばる上に弾薬の信頼性に欠けている為、現在ではほとんど運用されていないが、一応今も米軍の正式な装備品として残っている。また、アフガニスタンへ派遣された米軍の棚卸物資にM202A1が記載されていた。 M79(MG) グレネードランチャー。放物線を描くように擲弾を投射できる武器。壁の向こう側を攻撃できるほか、特定のボスを倒すのに必須になる。外見はMP5SD2に似ている。 リモコンミサイル(MG、MGS、MGS2PL) 無線誘導式偵察用ミサイル(無線誘導飛翔体)『MGS』『MGS2』ではニキータ(Nikita)という愛称が与えられている。弾頭部にCCDカメラが搭載されており、発射後はカメラからの映像を見ながら操作が可能である。本来は偵察用だが、弾頭には少量の炸薬も充填されているため、攻撃用にも使える。遠距離から敵を攻撃できる上、ミサイルの軌道を自由に変えられるという利点があるが、装備中は移動ができない、電波障害エリアでは使用できない、燃料に限りがある、等の欠点もある。 なお、『MGS』『MGS2』では使い方や特徴が異なっており、『MGS』では、□ボタンを押すと構え放すと発射、発射後のミサイル操作は俯瞰視点(主観ボタンで主観視点に変更可能)となっているが、『MGS2』では、□ボタンを押すと主観視点に切り替わり放すと発射、発射後のミサイル操作は主観視点のみとなっている。また、『MGS2』のみの特徴として、○ボタンを押してランチャーで殴りつける、通称「ニキータアタック」が可能である点が挙げられる。ゆっくり大きく振りかぶるため隙が大きく連発もできないが、決まればHARD以下の場合敵を一撃で気絶させられる。スティンガーミサイルと同じく、「強情兵」(急所に銃を向けても驚かない兵士)にホールドアップとして使うと驚く。『MGS』『MGS2』共通の特徴としては、ミサイル操作中に装備を解除するとミサイルが自爆する、進路上に斜面があると斜面に沿って飛ぶ、などがある。 なお、リモコンミサイルは架空の武器である。 M63(MGS3) システムウェポン。『MGS3』では、100発の装弾数を誇る分隊支援火器用軽機関銃として登場する。 XM25(MGS4) 個人携行式グレネードランチャー。25mm仕様のグレネードランチャーで、内蔵されている照準器で容易に榴弾の飛翔距離の調節ができる。 カールグスタフM2(MGSPW) 陸上自衛隊で84mm無反動砲(84RR)として採用されている、スウェーデンのFLV社で開発された無反動砲。重量があり、発射後のリロードに時間がかかるという欠点はあるが、弾速が速く命中精度が高いため、AI兵器や戦車などの大型兵器との戦闘に有利。最初は威力が高い対戦車榴弾しか使用できないが、開発を進めると威力は弱いが広範囲に攻撃できる榴弾、着弾すると周囲の敵兵をフルトン回収できるフルトン弾の3種類の弾が使えるようになる。フルトン砲は銃声で敵に気付かれやすいが、睡眠ガス地雷でも回収できない高台や見張り台等にいる敵兵のフルトン回収を行うことができる。また、榴弾は敵を一網打尽にできるため、敵兵殲滅ミッションや対戦プレイで効果を発揮する。 ファルケンベルグ 多目的無反動砲(MGSV: GZ、MGSV: TPP) 多目的無反動砲。カールグスタフM2に似ている。発射後のリロードに時間がかかるという欠点を持つが、弾速が速く命中精度が高いため、敵装甲車両や対空兵器の破壊に役に立つ。 『MGSV: GZ』では、キューバ南端の米収容キャンプ「キャンプ・オメガ」の武器庫に置いてある。 『MGSV: TPP』では、開発を進めると、爆発範囲を広範囲にした榴弾、着弾すると睡眠ガスを散布する睡眠ガス弾、着弾した兵士をフルトン回収するフルトン弾が使用できるようになる。フルトン弾は着弾すると周囲に煙幕を張るため目くらましにも出来るが、『MGSPW』に登場したカールグスタフM2とは異なり回収できるのは着弾した兵士のみである。また、捕虜、動植物、車両、コンテナ、固定武装はフルトン弾では回収はできないため注意が必要。 睡眠ガス弾砲はFOBの警備設定が非殺傷でなおかつ中距離に設定されているとライオットサブマシンガンと共に警備兵が装備する。 キラービー地対空ミサイル(MGSV: TPP) 二波長誘導式の歩兵携行型地対空ミサイルランチャー。ソ連のアフガニスタン侵攻に対抗してアメリカがムジャヒディンに提供したという背景が語られていることからモデルはスティンガー・FIM-92Aと思われる。 赤外線誘導式で、ロックオン可能距離は約250m。ロックオンした後発射することで対象を追尾するため高い命中精度を持つが、誘導装置に弾頭面積を奪われているため、威力は低い。 FOBの警備設定が殺傷でなおかつ中距離に設定されているとゼエヴ短機関銃と共に警備兵が装備する。 多弾頭誘導ミサイル CGM25(MGSV: TPP) ミサイル弾頭内に多数の自動誘導弾を内蔵した歩兵携行型ミサイルランチャー。外見はM47 ドラゴンに似ている。 ロックオンして発射後しばらくすると弾道内の小型ミサイルが分裂してロックオンした対象に向かって射出される。ロックオン可能距離は200m。開発を進めるとロックオンできる最大数が8つになる。 グロム11型ランチャー(MGSV: GZ、MGSV: TPP) ソ連のロケット推進型単発式グレネードランチャー。見た目はパンツァーファウスト3に酷似している。 『MGSV:GZ』ではマザーベースを襲撃したXOF兵が携行している様子が映されている。 『MGSV:TPP』では開発を進めるとタンデム弾頭化により威力がアップする他、レーザーサイトの装着が可能となる。 ファーキル グレネードランチャー46(MGSV: TPP) 単発式のグレネードランチャー。グレネード弾に発射薬が内蔵しているため、他のグレネードランチャーと比較すると威力は低め。 開発を進めるとスモーク弾、スタン弾、睡眠ガス弾の4種類が使用可能となるほか、高性能なストックの装着、3連装化、スコープ、ダッドサイトの装着、レーザーサイトの装着が可能となる。 モデルとなったのはGP-25。 脱着式グレネードランチャー103(MGSV: TPP) 40mmの榴弾を使用した単発式グレネードランチャー。薬莢式のグレネード弾を使用しており、高い集弾精度を持つ。 開発を進めるとスモーク弾、スタン弾、睡眠ガス弾の4種類が使用可能となるほか、ロングバレル化、6倍率可変スコープの装着、レーザーサイトの装着が可能となる。 モデルとなったのはH&K HK79。 イサンド リボルバーグレネードランチャー220(MGSV: TPP) 40mmの榴弾を6連装したリボルバータイプのグレネードランチャー。見た目はダネルMGLに似ている。連射が出来る反面、重く取り回しが悪い。リボルバー式のため残弾数が少ないとリロードに時間がかかる。 開発を進めるとスモーク弾、スタン弾、睡眠ガス弾の4種類が使用可能となるほか、ロングバレル化する。 ヘイル マガジングレネードライフル(MGSV: TPP) 25mmの榴弾を着脱式マガジンに装填したグレネードランチャー。着脱式マガジンを採用しているため、高い連射性能とリロード性能を持つ。 開発を進めるとフォアグリップの装着、レーザーサイトの装着が可能となる他、ドラムマガジン化する。 モデルとなったのはXM25。 多弾頭グレネードランチャー ミラーシ71(MGSV: TPP) 40mmの多弾頭榴弾を装填した単発式グレネードランチャー。外見はM203 グレネードランチャーに似ている。FOBミッションのクリアポイントで設計図を入手し、GMPを消費して開発することで手に入る。 発射と同時に複数の榴弾に分裂するため、爆発範囲が広い。 『人間パチン虎。』(MGSPW) CO-OPS専用武器。必ず4人いないと使用することができない。装備は支柱(とても頑丈に出来ているので、殴ることができる)とゴム(バレーボールのネットのようなもの)に分かれている。左右に2人が支柱を2本設置後、もう1人がその間にゴムを装着。ゴムに残りの1人がセットされ、ゴムの張力によって、弾丸のように対象に向かって射出される。装甲車を一撃で破壊できるほど威力がとても高く、命中すると花火が上がる。特定のミッションで設計図が入手できるが、入手できる確率がランダムであるうえにゴムに至ってはランク毎に3種類存在するため入手はとても難しい。なお、射出された人間がどうなったのか、明確な説明がない。前述のようにソロプレイでは支柱は近接用武器としての応用が可能だが、ゴムは何の役にも立たないため、唯一ソロプレイで使用レベルが上げられない武器となっている。 [先頭へ戻る]
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