弾頭部とは? わかりやすく解説

弾頭部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 07:59 UTC 版)

AGM-88 (ミサイル)」の記事における「弾頭部」の解説

ミサイル前部にある弾頭部は、炸裂時に無数の金属片資料によっては金属球)を撒き散らす爆風破砕弾頭備えており、レーザー近接/接触信管起爆される。C型以降では、弾頭片が鋼製からタングステン合金となり破壊力向上したAGM-88弾頭は、目標となるレーダー施設破壊し無力化するのはもとより目標到達した場合およびPBモード後述)で目標捕捉できずに自爆した場合両方においてAGM-88自身誘導装置も確実かつ完全に破壊することを課せられている。これは、敵軍ミサイル技術性能およびレーダー情報漏洩することを避けるためである。 AGM-88メモリには彼我レーダー区別するために友軍のレーダー・パターンも記録されており、これが漏洩する敵軍味方レーダー妨害策を与えてしまう。また、敵軍自軍各種レーダー・パターンが記録されていることを知れば、そのパターン変更されてしまい、結果として友軍脅威拡大してしまう。よって、誘導装置自己破壊AGM-88にとって重要な要素である。

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弾頭部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 01:57 UTC 版)

対戦車ロケット弾」の記事における「弾頭部」の解説

多く対戦車ロケット弾は、無反動砲原理射出されるこのため弾丸飛翔速度は同口径の他の直射火器比較して低速であるロケット弾有効な対戦車兵器にすることができたのは、成形炸薬弾HEAT)と組み合わせる着想からである。ロケット擲弾発射器初速、つまり飛翔体速度が遅いため、徹甲弾などで戦車装甲貫通することが困難だったかと言って大口榴弾砲のように榴弾爆発エネルギーだけで戦車破壊することもできなかった。ところが、モンロー/ノイマン効果利用した成形炸薬弾ならば爆発エネルギー一点集中する事で装甲貫通することができる。このため初速関わらず貫通力発揮することが可能で、ロケット擲弾発射器による有効な対戦車戦闘可能にした。ロケット擲弾発射器は砲の内部にかかる圧力が低いため、構造簡易軽量にすることができる。そのため、歩兵個人携行容易な対戦車ロケット擲弾発射器が製作可能であった長年成形炸薬弾頭が一貫して採用されてきたが、近年では大きな運動エネルギー装甲貫通するCKEMなども開発されている。 ほとんどの種類弾頭は翼を持つ。これは、旋動安定方式ではモンロー/ノイマン効果のメタルジェットが遠心力分散してしまい貫徹力落ちるので、弾丸旋回最小限にするために翼安定方式採用されているためである。 特殊な弾頭として、パンツァーファウスト3採用されているプローブ付き成形炸薬弾頭は、弾頭先端長さ調節できるプローブ呼ばれる信管一部がついており、スタンドオフ変えることによってHEAT指向にも榴弾(HE)指向にもできる。他に、RPG-7のPG-7VR弾頭は、2つ成形炸薬が1列に並んだタンデム式弾頭搭載しており、爆発反応装甲無力化できる。

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