誘導方式とは? わかりやすく解説

誘導方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 02:02 UTC 版)

弾道ミサイル」の記事における「誘導方式」の解説

戦略核兵器使用される状況、すなわち核攻撃下における確実な反撃考えるならば、GPS無線誘導などは誘導方法として考慮されない。なぜなら、最悪場合大統領専用機E-4 NEACP National Emergency Airborne Command Post)からの発射命令を下すだけというケースありうるためである。故にGPSロランといった航法支援受けない完全なスタンドアローン求められる。そのため、現代においてINSやアストロトラッカー(天測航法装置)による誘導がほとんどとなる。通常弾頭対地ミサイル兵器軍事施設目標したもの)の場合レーダー赤外線目標捕らえるが、弾道ミサイルによって運搬される弾頭再突入体自体にはエンジンなど搭載されていないため、弾頭ミサイルから切り離され大気圏再突入開始した後の軌道変更不可能である(エンジンなど搭載したMaRV呼ばれるものも存在する例外的)。しかしながらその誘導精度高く、最も性能の高いアメリカ製ICBMピースキーパーは、CEPにおいて90メートルという数値を持つ。これは単純な相互確証破壊(MAD)による破壊力追求から、軍事目標攻撃する能力求められるように戦略そのもの変化したためで、小型化によって多弾頭化を果たしつつ、威力低下(W87熱核弾頭300キロトン)があっても硬化サイロ格納したICBMごと破壊することが可能となっている。300psiの爆風耐える硬化サイロ目標場合CEP500フィート152メートルであれば500キロトン弾頭威力であっても99パーセント上の確率破壊できるが、5,000フィート(1,524メートル)になると1メガトン弾頭では12パーセント、5メガトン弾頭使用して34パーセントでしかなく、CEP10,000フィート(3,048メートル)ともなればほぼ不可能となる。 アメリカ海軍使用するトライデントD5では更に命中精度高めるためGPS併用した誘導システム試験が行われたことがある。これは通常弾頭使用考慮して行われた試験であると言われる結局費用対効果の面から不要判断されたのか実用化にはいたっていない。 「ミサイルの誘導方式」も参照

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誘導方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 05:49 UTC 版)

空対空ミサイル」の記事における「誘導方式」の解説

詳細は「ミサイルの誘導方式」を参照 空対空ミサイル誘導プロセスは、発射前目標捕捉中間誘導終末誘導方式によって、それぞれ分類することができる。

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誘導方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 20:43 UTC 版)

ハープーン (ミサイル)」の記事における「誘導方式」の解説

発射時にはあらかじめ敵艦大まかな位置などの情報入力し発射後は慣性誘導によって敵艦方向飛翔最終段階では自らレーダー作動させてアクティブレーダーホーミングにより、目標艦船へと突入するまた、敵艦大まかな位置情報入力もせず、飛翔方向のみ指定し発射するともできる。これは、通常のRBL方式Range and Bearing Launch)に対しBOL方式(Bearing-Only Launch)と呼ばれ発射後指定の距離まで達した段階ミサイルレーダー作動させ、飛翔方向左右45度範囲索敵行い発見した目標誘導・突入させる。 敵艦までの飛行経路としては高空巡航する方法低空巡航する方法シースキミング)が選択可能であり、通常シースキミング使用する高空巡航 低空巡航するのに比べて空気密度小さく抗力小さいため射程長くなる。しかし、かなり遠距離敵艦レーダー探知されてしまい、対空兵器によって迎撃される可能性高くなるシースキミング ミサイル敵艦から見ると水平線下を飛行してくるため、敵艦近づくまでレーダー捕捉されず、対応時間をかなり減らすことが可能である。レーダー設置位置によってある程度の差があるが、大体水平線下から出てくるのは敵艦から30km前後位置といわれるブロック1Cからは、複数経由点を設定することで迂回航路設定できるようになった。また同時にシースキミング使用した場合敵艦到達前に一度上昇してから降下しつつ敵艦上面見て突入させる方法ポップアップ/ダイブ)と、そのまま低高度で敵艦側面突入させる方法2種から選択可能となったポップアップ命中率が高まるが、一旦上昇させる分だけ曝露時間長くなることから敵艦迎撃チャンス与えることとなる。逆にそのまま突入させる場合は、投影面積の差から比較して若干命中率が下がることとなる。最初期型ハープーンではポップアップ/ダイブのみ、ブロック1Bではシースキミングのままで突入する方法それぞれ1つしか選択できなかった。 終末誘導には、テキサス・インスツルメンツ社によるKuバンドアクティブ・レーダー・ホーミングARH誘導装置用いられる。 「ファン・スペイク」から飛翔していくRGM-84 ハープーン 高空巡航中のAGM-84(SLAM)

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誘導方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 07:48 UTC 版)

対戦車ミサイル」の記事における「誘導方式」の解説

地対空ミサイルなどと異なり対戦車ミサイル電気信号を送るワイヤーによる有線誘導方式が多いが、近年では光ファイバー用いたものや、ワイヤー用いないアクティブ誘導でより高速タイプ登場している。また、以下のように機能により各世代分類される

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