誘導方式
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戦略核兵器が使用される状況、すなわち核攻撃下における確実な反撃を考えるならば、GPSや無線誘導などは誘導方法として考慮されない。なぜなら、最悪の場合、大統領が専用機(E-4 NEACP National Emergency Airborne Command Post)からの発射命令を下すだけというケースもありうるためである。故にGPSやロランといった航法支援を受けない完全なスタンドアローンが求められる。そのため、現代においてもINSやアストロトラッカー(天測航法装置)による誘導がほとんどとなる。通常弾頭の対地ミサイル(兵器や軍事施設を目標としたもの)の場合レーダーや赤外線で目標を捕らえるが、弾道ミサイルによって運搬される弾頭(再突入体)自体にはエンジンなどは搭載されていないため、弾頭がミサイルから切り離されて大気圏に再突入を開始した後の軌道変更は不可能である(エンジンなどを搭載したMaRVと呼ばれるものも存在するが例外的)。しかしながらその誘導精度は高く、最も性能の高いアメリカ製ICBMピースキーパーは、CEPにおいて90メートルという数値を持つ。これは単純な相互確証破壊(MAD)による破壊力の追求から、軍事目標を攻撃する能力が求められるように戦略そのものが変化したためで、小型化によって多弾頭化を果たしつつ、威力の低下(W87熱核弾頭で300キロトン)があっても硬化サイロを格納したICBMごと破壊することが可能となっている。300psiの爆風に耐える硬化サイロが目標の場合、CEPが500フィート(152メートル)であれば500キロトンの弾頭威力であっても99パーセント以上の確率で破壊できるが、5,000フィート(1,524メートル)になると1メガトンの弾頭では12パーセント、5メガトンの弾頭を使用しても34パーセントでしかなく、CEPが10,000フィート(3,048メートル)ともなればほぼ不可能となる。 アメリカ海軍が使用するトライデントD5では更に命中精度を高めるためGPSを併用した誘導システムの試験が行われたことがある。これは通常弾頭の使用を考慮して行われた試験であると言われるが結局費用対効果の面から不要と判断されたのか実用化にはいたっていない。 「ミサイルの誘導方式」も参照
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誘導方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 05:49 UTC 版)
詳細は「ミサイルの誘導方式」を参照 空対空ミサイルの誘導プロセスは、発射前の目標捕捉、中間誘導、終末誘導の方式によって、それぞれ分類することができる。
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誘導方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 20:43 UTC 版)
「ハープーン (ミサイル)」の記事における「誘導方式」の解説
発射時にはあらかじめ敵艦の大まかな位置などの情報を入力し、発射後は慣性誘導によって敵艦の方向へ飛翔、最終段階では自らレーダーを作動させてアクティブレーダーホーミングにより、目標艦船へと突入する。また、敵艦の大まかな位置情報の入力もせず、飛翔方向のみ指定し、発射することもできる。これは、通常のRBL方式(Range and Bearing Launch)に対し、BOL方式(Bearing-Only Launch)と呼ばれ、発射後指定の距離まで達した段階でミサイルのレーダーを作動させ、飛翔方向左右45度の範囲で索敵を行い、発見した目標へ誘導・突入させる。 敵艦までの飛行経路としては高空を巡航する方法と低空を巡航する方法(シースキミング)が選択可能であり、通常はシースキミングを使用する。 高空巡航 低空を巡航するのに比べて空気密度が小さく、抗力も小さいため射程は長くなる。しかし、かなり遠距離で敵艦のレーダーに探知されてしまい、対空兵器によって迎撃される可能性が高くなる。 シースキミング ミサイルは敵艦から見ると水平線下を飛行してくるため、敵艦に近づくまでレーダーで捕捉されず、対応時間をかなり減らすことが可能である。レーダーの設置位置によってある程度の差があるが、大体水平線下から出てくるのは敵艦から30km前後の位置だといわれる。 ブロック1Cからは、複数の経由点を設定することで迂回航路を設定できるようになった。また同時に、シースキミングを使用した場合、敵艦到達前に一度上昇してから降下しつつ敵艦上面を見て突入させる方法(ポップアップ/ダイブ)と、そのまま低高度で敵艦側面に突入させる方法の2種から選択可能となった。ポップアップは命中率が高まるが、一旦上昇させる分だけ曝露時間が長くなることから敵艦に迎撃のチャンスを与えることとなる。逆にそのまま突入させる場合は、投影面積の差から比較して若干命中率が下がることとなる。最初期型のハープーンではポップアップ/ダイブのみ、ブロック1Bではシースキミングのままで突入する方法のそれぞれ1つしか選択できなかった。 終末誘導には、テキサス・インスツルメンツ社によるKuバンドのアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)誘導装置が用いられる。 「ファン・スペイク」から飛翔していくRGM-84 ハープーン 高空巡航中のAGM-84(SLAM)
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誘導方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 07:48 UTC 版)
地対空ミサイルなどと異なり、対戦車ミサイルは電気信号を送るワイヤーによる有線誘導方式が多いが、近年では光ファイバーを用いたものや、ワイヤーを用いないアクティブ誘導でより高速のタイプも登場している。また、以下のように機能により各世代に分類される。
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