【終端誘導】(しゅうたんゆうどう)
目標への着弾を目的とした最終的なミサイルの誘導、またはその部分の誘導方式。
「終末誘導」とも。
誘導にはGPSや赤外線誘導、映像認識誘導、セミアクティブレーダー誘導、アクティブレーダー誘導、パッシブレーダー誘導等が用いられる。
これら終端誘導を行うものをTerminator(ターミネーター)と呼ぶ。
射程が数十キロメートル~数万キロメートルと、目視圏外を遥かに超えた長射程ミサイルの多くは、中間誘導により目標付近まで接近した後、この終端誘導へと移行する。
関連:中間誘導
終末誘導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 05:49 UTC 版)
終末誘導は「ミサイル搭載シーカーが目標を捕らえて(Lock-on)から後」の最終段階の誘導を指す。終末誘導は赤外線ホーミング(IRH)、セミアクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)、アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)の三種類がある。空対空ミサイルとして、普及が進んだ順はIRH-SARH-ARHの順になり、このうち、IRHとARHはファイア・アンド・フォーゲット性能を備えている。 一般的に、レーダー誘導(SARH・ARH)のほうが、赤外線誘導のミサイルよりも射程が長い。これは、電波のほうが赤外線よりも大気圏内での透過性が高いためである。このことから、旧西側諸国においては、視程外射程のミサイルにはレーダー誘導を、視程内射程のミサイルには赤外線誘導を採用していることが多い。一方、旧東側諸国においては、標的の回避を困難にして命中確率を向上させるために、電波誘導と赤外線誘導の2種2発のミサイルを同時に発射する戦法をとる。その戦術を実現するために、1つの基本型のミサイルが赤外線誘導型と電波誘導型の2つの派生型を持つものがある。視程外射程で赤外線誘導を採用する場合は、中間誘導として指令誘導が併用されている。
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