ツマヌダストリートファイター達とその関係者
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「ツマヌダ格闘街」の記事における「ツマヌダストリートファイター達とその関係者」の解説
チェ・ヒンメ ツマヌダ格闘街の選手。韓国人アクション映画スターで、映画の撮影も兼ねてツマヌダを訪れていた。格闘スタイルはテコンドーで、オリンピック強化選手に選ばれた経歴を持つ。ミツルとの試合に負けて以来再戦を望んでいたが、映画の撮影終了直前にジローに惨敗してしまい、再戦はかなわないまま韓国へ帰国。子供の頃は肥満児で運動音痴だったが、テレビで見たアクションスターに憧れてテコンドーを始めた。 西崎 健(にしざき けん) ツマヌダ格闘街の選手。元アニメーターのイラストレーターで、格闘スタイルはキックボクシング。184センチメートルの長身からくるリーチを活かしたローキックを主体に闘う。ミツルの画業における憧れの人であり、試合後は月に何日かアシスタント的な仕事をさせて貰うなど、格闘と絵の両面からのアドバイザー的存在となっている様子。妻の名前は香奈子。お腹はまだ目立たないが第一子を懐妊している。膝の故障と、生まれてくる子供に危険な所は見せたくない理由から、ミツルとの再戦を最後にストリートファイトは引退して趣味にとどめることにした。 風間 鋭士(かざま えいじ) ツマヌダ格闘街の選手。19歳。身長169センチメートル、体重74キログラム。剛毅の双子の兄。本業は裕子が支援しているプロレス団体に所属するプロレスラー(マスクマン)であり、格闘スタイルもプロレス。ツマヌダでファイトをしているのはプロレスラー修行の一環。リングネームは暴風仮面(ハリケーンマスク)2号。プロレスラーとしては小兵だが、その分身軽で反射神経や瞬発力に優れる。その敏捷性を活かした空中殺法を得意とする技巧派。弟・剛毅とタッグを組み、ミツル&ジローとのタッグと戦った。性格は陽気な楽天家。細かいことに拘らないお調子者。モチーフは『パーマン』のパーマン2号(ブービー)。 風間 剛毅(かざま ごうき) ツマヌダ格闘街の選手。19歳。身長191センチメートル、体重101キログラム。鋭士の双子の弟。本業は裕子が支援しているプロレス団体に所属するプロレスラー(マスクマン)であり、格闘スタイルもプロレス。ツマヌダでファイトをしているのはプロレスラー修行の一環。リングネームは暴風仮面(ハリケーンマスク)1号。兄よりもプロレスラーらしい体格で資質に恵まれているという周囲の判断から、弟だが「1号」を名乗っている。実際パワー面に秀でており、プロレスラーとしては正統派と言える。パンチ一発でガードの上からミツルを吹っ飛ばしたり、2号(鋭士)が空中殺法を繰り出す際に高く投げ上げたりしている。性格はお調子者の兄とは対照的に勤勉で実直。慎重に行動する物静かな理論派。モチーフは『パーマン』のパーマン1号(須羽ミツ夫)。 パトリック・ディロン ツマヌダ格闘街EXリーグの選手。26歳。身長180センチメートル、体重78キログラム。ボクシングと柔道をミックスした「ディロン流格闘術」を使う。ミツルのEXリーグ昇格後第一戦の対戦相手。ボクシングと柔道を共に高いレベルで習得し、戦術、戦略共に弁えたプロ選手。 本業は妻沼田駅前で英語学校「PD英語スクール」を経営する社長。ディーバ(セコンド等も務め、SFを賑せる女性スタッフ)もスクールの講師陣でファイトの際にも給料を出している。モチーフは『オバケのQ太郎』のドロンパ。 幸田武尊(こうだ たける) ツマヌダ格闘街EXリーグの選手。22歳。フルコン系空手歴4年の経験者だが偶然を装ったり、小細工仕掛けを使うダーティ・ファイトで知られている。 モチーフは『ドラえもん(連載版)』のジャイアンこと剛田武(「大長編」はユーヴォ)。 ロビー・ウラタム ツマヌダ格闘街EXリーグの選手。23歳。身長182センチメートル、体重70キログラム。アフリカ・ナイジェリア出身。スポーツ万能で、格闘の他にもバスケットボールや陸上競技でも活躍している。日本語はかなり流暢だが、都合が悪くなると判らない振りをする所がある。モチーフは『ジャングル黒べえ』の黒べえ。 鷹羽 和義(たかば かずよし) ツマヌダ格闘街の選手。19歳。身長171センチメートル、体重61キログラム。阿弥と偶然出会ったことがきっかけで伝統派空手・衛府流に入門し、ツマヌダに来てわずか1ヶ月余りでルーキーリーグからエキスパートリーグへの昇格試験を受けられるだけの勝ち星を重ねている。しかし、空手を始めて1年しか経っていないのでまだ白帯。特に目立つような体格ではないが、闘いの際に見せるパワーと一撃必殺の威力は驚異的。スポーツ万能型というよりは、地味な練習を何度も反復できる根気強さを持つ努力型。 ただ強いだけではなく頭脳明晰でもあり、難関の国立大に合格している(空手に専念するために休学)。性格は温厚かつ素朴で、一般人とは少々物事の価値観が異なる天然系。自分が強くなって強敵に勝つことよりも、空手という武術そのものを深く理解することを追求しており、試合とはその成果を確認する場でしかないと発言している。 「シャイニング・ロード記念大会」での孫安福との対戦後もたゆまぬ鍛錬を重ね、最終話ではツマヌダチャンピオンズリーグでランキング3位となっている(2位はミツル)。 実はその頭脳は明晰を通り越して正しく「天才」としか言いようのない能力の持ち主。書物を始めとして一度見聞きした物は完全に記憶しており、学校の試験も「教科書通りに回答しただけ」で全国模試の一位を獲得している。幼少の頃から好奇心旺盛で様々な趣味にのめり込んだ末に行くトコまで行きついては興味を無くしていた。そのため自身の予想と理解を越えた事象に遭遇すると笑みを浮かべる癖を持ち、そうなったら頭脳をフル回転させて「それ」を突き止めるまで止まらなくなる。モチーフは『エスパー魔美』の高畑和夫。 朝倉 阿弥(あさくら あみ) 衛府流空手道創始者・朝倉藤十朗の孫娘。18歳。鷹羽と同じく衛府流を学んでおり、鷹羽の先輩的な立場。熟練度はかなり高く、気丈で正義感が強いが少々そそっかしいところがある。母方の祖父がフランス人という日仏クォーターであり、その血筋の影響で髪が赤い。子供のころから勘が鋭く、隠し事は通じないほか、「助けを求めるものの声」を感知してそれらの現場に飛び込んでしまうことが多々あり、そのような状況を切り抜けられるようにと祖父から空手を学んでいる。空手の才能に関しては彼女の父親はさっぱりだった事もあって祖父である藤十朗を驚愕させている。 集中力に優れており、それが研ぎ澄まされた時には対戦相手の動きの軌跡が光って見え、相手の動きをある程度先読みできる。空手家だが下は袴を着用している。これは袴姿の方が可愛く見えるからと、衛府流は蹴り技をあまり使わない流派であるから。モチーフは『エスパー魔美』の佐倉魔美。 朝倉 宝鈷(あさくら ほうこ) 阿弥の妹。10歳。まだ子供だが礼儀正しく家事が得意で、姉よりもしっかり者。愛称は「ポコたん」。姉と同じく赤髪。空手も学んではいるが普通に甘い物やオシャレが好きな女の子。 朝倉家で飼っている犬のコン太の面倒をよく見ている。 朝倉 藤十朗(あさくら とうじゅうろう) 阿弥達の父方の祖父で衛府流空手道の師範であり創始者。83歳。見た目は小柄な好々爺だが、自分よりはるかに大柄な外国人空手家を軽くあしらい、ドラエの真正面に居ながら虚を突ける程の達人で、阿弥と同じ様に相手の動きを先読みできる。1942年頃(当時17歳)にドラエの祖父である橘 明道と対戦して軽くあしらわれたが、その際に「何事も力尽くでは駄目だ」という教えを受けた他、明道の伝手で鹿児島に渡り、薬丸自顕流を学んだことがある。 かつて開いていた衛府流空手道場に入門した弟子・タダシ(仮名)が道を誤り、師として責任をとって止めたのち道場を閉めた。その時の経験から、才能があることが決して良いことばかりではないと感じて、新たな弟子をとる気もなかった。極端に勘の利く阿弥や弟子である鷹羽の行く末を憂いてもいる。 カイン・ブルツ・トゥーラッド 東南アジアの産油国・ブルツネシア王国の第三王子。19歳。身長183センチメートル、体重70キログラム。自他共に認める日本オタクで、日本文化や武道に強い興味を持っており、日本留学に来た折にツマヌダで選手デビューもしている(一応、大学に籍がある)。子供の頃から文武両道の英才教育を受けており、スマートな長身を活かしたリーチの長さと素早い身のこなしで繰り出す軍隊式格闘術は遠近両方の攻守に長けており、対戦したミツルを限界ギリギリまで追い詰めた。ミツルと戦い破れてからは彼を武術の師と慕うようになる。さらにツマヌダの有望な新人選手たちを知るため、独自のトーナメント戦「王子杯(プリンスカップ)」を開催する。大抵のことを並み以上にこなすオールラウンダーな能力を持つが、王子杯で鷹羽に敗れたことを切っ掛けに「最も使用できる技術」が限定されるボクシングを追求し、「シャイニング・ロード記念大会」のクラウンマッチではドラエの語った要訣からヒントを得て予備動作を消し、拳一つ分リーチが伸びる拳技「引力拳(グラビテートパンチ)」に開眼する。 アジア有数の産油国の王子だけに1億ドルを超える個人資産を持つ御曹司だが、本人は殆ど金に執着しておらず、箱入りで育てない国王の教育方針ゆえか嫌味のない明朗快活な性格。明るすぎて傍から見れば能天気な男に感じられるが、王族だけあって祖国への愛国心はとても強く、真面目な面も持つ。日本に留学してストリートファイターとして選手登録したのも、日本の文化や「武」の精神を学び、やがてはそれらをブルツネシア王国の更なる発展に活かそうと考えているから。ミツルとの戦いを通じてドラエの並外れた実力にも触れ、将来は彼女を妃に迎えたいと思う程に惚れ込んでいる。モチーフは『怪物くん』の怪物太郎。 ローズ・ナイト、カミーラ・クック、ヴィオレッタ・フォルテ カイン王子に仕える女従者。3人とも王子への忠誠心は強く、王子の補佐役だけでなく何かあった際の身辺警護も務める。戦う時は警棒を武器としている。3人とも異なる国の出身で、ブルツネシア王家が運営する職業訓練学校(無償)を優秀な成績で卒業したエリートメイドである。 ローズは3人のリーダー格でスケジュール等の総合管理を行う。眼鏡をかけており涙もろい一面もある。24歳。身長166センチメートル。 カミーラは料理が得意で明るいムードメーカー。21歳。身長163センチメートル。 ヴィオレッタは機械に強く、情報管理を担当する。3人の中では腕っ節は一番上。19歳。身長162センチメートル。 ミストラティマ・ブルツ・トゥーラッド カインの妹でブルツネシア王国第2王女。11歳。身長138センチメートル。愛称はミスティ。上の兄姉はかなり年が離れているため、一番年が近いカインには非常に懐いている。モチーフは『怪物くん』の怪子。活動的な性格でツマヌダで開催されるジュニア向けのスポーツイベントには積極的に参加している。 フランコ・ノルシュタイン、トラキア・ナイト ミスティのボディーガード及びお目付役。モチーフはそれぞれ「怪物くん」のフランケンとドラキュラ。 フランコは東欧出身の元軍人。戦争で家族を失い、ボディーガードに転職した。軍に入る前からサバットを嗜んでおり、長いリーチから繰り出される蹴りは強力。38歳。身長199センチメートル、105キログラム。 トラキアは本来王宮のメイドたちを統括する立場で人物に対する鑑定眼が鋭い。ローズの実姉で妹同様に国の職業訓練校を優秀な成績で卒業し王宮にスカウトされた。28歳。身長170センチメートル。 孫 安福(スン・アンフー) 「王子杯」に一般参加枠で出場してきた台湾人ビジネスマン。一見するとやや肥満体形の中年男性だが、試合ではロビー・ウラタムを化勁で翻弄し、すれ違いざまの「交差法」で仕留める達人。 その正体は英才の兄弟子で、世界を股に掛けて活動する鏢師(ひょうし、フリーのガードマン)にして本業は食品会社の営業マン。太極拳以外に八卦掌と形意拳を高いレベルでマスターし、さらに危険な反則技も巧みに使いこなす実力を持つ。英才を追放した王本家の依頼を受け、ジローを潰す刺客として対決する。 「シャイニング・ロード記念大会」でも外国人チームの一員として参加し、鷹羽和義と対戦。「硬気功」と称した体幹からの発勁を用いて試合をした。モチーフは『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造。
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