不眠症
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不眠症(ふみんしょう、英語: Insomnia, Hyposomnia)とは、必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害である[1][2]。それが持続し、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合に精神障害と診断される[3]。不眠の背後に他の病気が隠れていることもある。近年では、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と不眠症の間に、強い相互関係があることが判明している[4]。
- 1 不眠症とは
- 2 不眠症の概要
不眠症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 01:27 UTC 版)
ベンゾジアゼピンは不眠症の短期間の治療には有用であるが、第一選択肢は認知行動療法(CBT)とすべきであり、処方は依存や有害作用といったリスクと利益をよく検討したうえで行うべきである。依存症のリスクのため2〜4週間を超えた使用は推奨できない。ベンゾジアゼピンは断続的に最小有効量で用いることが望まれる。これらは入眠潜時に費やす時間を減らし、睡眠時間を延ばし、通常は覚醒を弱めることで睡眠に関連した問題を改善する。 しかし、浅い眠りを増やし深い睡眠を減らすことによって睡眠の質を悪化させる。ベンゾジアゼピンを含む睡眠薬の他の欠点として、その作用に対する耐性が予想されることや、反跳性不眠、徐波睡眠の減少、反跳性の不眠や長期にわたる不安や動揺といった特徴のある離脱期間が挙げられる。不眠症の治療に対して承認されたベンゾジアゼピンの一覧は、多くの国の間でも似たり寄ったりであるが、公式に指定されている不眠症の治療に処方される一次選択の睡眠薬としてははっきりとした違いがある。ニトラゼパムやジアゼパムのような長時間型のベンゾジアゼピンは翌日まで効果が持ち越すため、通常は推奨されない。アメリカで不眠症に対して適応のあるベンゾジアゼピンは、半減期の短いエスタゾラム、トリアゾラムやテマゼパムなどである。 新しい非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(Z薬)が、短時間型のベンゾジアゼピンよりも優れているかについては明確ではない。医薬品のこれらの2つのグループの有効性は同様である。米国医療品質研究機構(AHQR)によれば、ベンゾジアゼピン系の副作用は非ベンゾジアゼピン系よりも約2倍の頻度であることを、間接比較が示している。一部の専門家は、不眠症に対する一次選択の長期的な治療として、優先的に非ベンゾジアゼピン系を用いることを提案している。しかし英国国立医療技術評価機構(NICE)は、Z薬を優遇する確固たる証拠を発見できなかった。NICEのレビューは、長時間型のベンゾジアゼピンと比較された短時間型のZ薬の臨床試験が不適切であることを指摘した。短時間型のZ薬と、適切な用量の短時間型のベンゾジアゼピンとを比較した試験は存在しない。このことから、NICEは費用と患者の好みに基づいて睡眠薬を選択することを推奨している。王立オーストラリア総合医学会(RACGP)は効果と注意事項について、BZDとZ薬は同じであるとしている。 高齢者においては、他の治療が有効でなかった場合を除き、不眠症の治療にベンゾジアゼピンを使用すべきではない。ベンゾジアゼピンを用いる場合、すべての高齢患者の間で、運転する患者における交通事故や、同様に転倒と腰部骨折の発生率が2倍になることを示す証拠を含めた、有害なリスクの増加について、患者、介護者、また医師は話し合うべきである。
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不眠症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 07:53 UTC 版)
6種の睡眠異常の1つである不眠症は、成人人口の21-37%に影響している。 その症状は、日中の過度の眠気、睡眠についての不満や心配、注意・集中・記憶に関する問題、極端な気分の変化または過敏性、 エネルギーやモチベーション欠如、学校や職場におけるパフォーマンスの低下、緊張性頭痛や腹痛などが認識されている。 不眠症は、一次および二次、または併存した不眠症に分類することができる。 原発性不眠症(Primary insomnia)とは、医学的、精神的、環境的原因に起因しない睡眠障害である 原発性不眠症は主に3つに分類され、精神生理学的、特発性不眠症、睡眠状態誤認(逆説的不眠症)が挙げられる。精神生理学的不眠症とは、不安誘発性のものである。特発性不眠症とは、一般的に小児期に始まり、生涯続くものである。その原因は、睡眠覚醒サイクルを制御する脳の一部における神経化学的問題であり、睡眠不足信号または過活動性覚醒信号のどちらが生じていることが示唆されている。睡眠状態誤認(Sleep state misperception)とは、診断上は充分な睡眠を取っているのだが、睡眠が不充分であると誤って認識する状態である。 二次不眠症(Secondary insomnia)または併存不眠症は、他の医学的、神経学的、心理的および精神医学的状態と同時に起こる。原因は必ずしも判明しているとは限らない。
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「 不眠症」の例文・使い方・用例・文例
- 貴方は不眠症の治療をうけてますか?
- 初めて不眠症になった。
- 不眠症です。
- ご飯を食べられなくなり不眠症になった。
- 私が不眠症になったのは、あなたのせいです。
- その結果、5月下旬に不安神経症や不眠症と診断された。
- 彼女は不眠症から解放された。
- 彼は不眠症にかかりやすい。
- 規則的に戸外で働く人は不眠症で苦しむことはない。
- どうしたら不眠症を治せるのか教えてください。
- 彼は強度の不眠症で悩んでいる.
- 不眠症から偏頭痛になることもあるし, その逆の場合もある.
- 僕は近頃少し不眠症だ.
- 僕は不眠症にかかっている
- 不眠症の高齢者
- 不眠症を治療するのに用いられる精神安定剤(商標名ダルメーン)
- 不安と緊張と不眠症を治療するのに用いられる精神安定剤(商標名アチバン)
- 不安や不眠症やアルコール依存症の治療に用いられる精神安定剤(商標名セラックス)
不眠症と同じ種類の言葉
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