セロトニン受容体とは? わかりやすく解説

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セロトニン‐じゅようたい【セロトニン受容体】

読み方:せろとにんじゅようたい

神経伝達物質一つであるセロトニン受容体神経細胞シナプス部位存在する七つグループ分類され15種類知られている。


セロトニン受容体

英訳・(英)同義/類義語:serotonin receptor

トリプトファンから誘導されるセロトニン結合する細胞内信号伝達するタンパク連結型受容体

セロトニン受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/11 00:37 UTC 版)

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セロトニン受容体(セロトニンじゅようたい、: Serotonin receptor、5-HT receptor)は主に中枢神経系にある受容体の一群である。

型分類

現在知られているセロトニン受容体は11ある。このうち、5-HT3受容体のみが、イオンチャンネル共役型受容体であり、残りはGタンパク質結合受容体である。

各種セロトニン5-HT受容体及び作動薬/拮抗薬
受容体 作用 作動薬 拮抗薬
5-HT1A 中枢神経系:神経抑制、行動的影響:睡眠、摂食、体温調節、抗不安 クエン酸タンドスピロン、ブスピロン(en:buspirone) スピペロン、メチオテピン、エルゴタミンヨヒンビン
5-HT1B 中枢神経系:シナプス前抑制、行動的影響:肺血管収縮 エルゴタミン、スマトリプタン メチオテピン、ヨヒンビン、メテルゴリン
5-HT1D 中枢神経系:locomotion; (血管:脳血管収縮) スマトリプタン メチオテピン、ヨヒンビン、メテルゴリン、エルゴタミン
5-HT2A 中枢神経系:神経興奮、行動的影響:平滑筋収縮、血管収縮・拡張、血小板凝集 α-メチル-5-HT、LSD (中枢神経系) ケタンセリンシプロヘプタジン、ピゾチフェン、LSD (PNS)、非定型抗精神病薬(Atypical antipsychotic)
5-HT2B :収縮 ノルフェンフルラミン、α-メチル-5-HT、LSD (中枢神経系) ヨヒンビン、LSD (末梢神経系)
5-HT2C 中枢神経系、脈絡叢脳脊髄液 (CSF) 分泌 α-メチル-5-HT、アゴメラチン(en:agomelatine)、LSD (中枢神経系) メスレルギン、アゴメラチン、LSD (末梢神経系)
5-HT3 中枢神経系、末梢神経系:神経興奮、不安、嘔吐 2-メチル-5-HT メトクロプラミド(高用量)、レンザプリド(en:renzapride)、オンダンセトロン、アロセトロン(en:alosetron)、メマンチンラモセトロン
5-HT4 消化管、中枢神経系:神経興奮、胃腸運動 5-メトキシトリプタミン、メトクロプラミド、レンザプリド、テガセロッド(en:tegaserod) GR113808
5-HT5 中枢神経系:不明 不明 不明
5-HT6 中枢神経系:長期記憶、神経栄養因子 不明 クロザピン
5-HT7 中枢神経系、消化管、血管:不明 5-カルボキシトリプタミン、LSD メチオテピン

セロトニン受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:55 UTC 版)

アリピプラゾール」の記事における「セロトニン受容体」の解説

同じ抗精神病薬SDA分類されるペロスピロンや、抗不安薬であるタンドスピロンと同じ、5-HT1A受容体パーシャルアゴニストでもあり、5-HT1Aパーシャルアゴニスト前頭前皮質血流改善し認知機能の向上も期待される。 この5-HT1A受容体介した薬理作用から「ドーパミンセロトニンシステムスタビライザー (DSS) 」と呼ばれることがある

※この「セロトニン受容体」の解説は、「アリピプラゾール」の解説の一部です。
「セロトニン受容体」を含む「アリピプラゾール」の記事については、「アリピプラゾール」の概要を参照ください。

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