クエン酸タンドスピロン
分子式: | C6H8O7 C21H29N5O2 |
その他の名称: | SM-3997くえん酸塩、Methanospirone、メタノスピロン、タンドプシロンシトラート、タンドプシロンくえん酸塩、くえん酸タンドプシロン、Tandopsirone citrate、クエン酸タンドスピロン、Tandospirone citrate、(3aα,4β,7β,7aα)-Hexahydro-2-[4-[4-(2-pyrimidinyl)-1-piperazinyl]butyl]-4,7-methano-1H-isoindole-1,3(2H)-dione・citric acid、くえん酸タンドスピロン、セディール、Sediel、タンドスピロンクエン酸塩 |
体系名: | (3aα,4β,7β,7aα)-ヘキサヒドロ-2-[4-[4-(2-ピリミジニル)-1-ピペラジニル]ブチル]-4,7-メタノ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン・くえん酸、(3aα,4β,7β,7aα)-ヘキサヒドロ-2-[4-[4-(2-ピリミジニル)-1-ピペラジニル]ブチル]-4,7-メタノ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン・2-ヒドロキシ-1,2,3-プロパントリカルボン酸、(3aα,4β,7β,7aα)-ヘキサヒドロ-2-[4-[4-(2-ピリミジニル)-1-ピペラジニル]ブチル]-4,7-メタノ-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン・くえん酸塩 |
タンドスピロン
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/11 09:47 UTC 版)
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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
法的規制 |
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薬物動態データ | |
半減期 | 1.4 hours |
データベースID | |
CAS番号 |
112457-95-1 |
ATCコード | none |
PubChem | CID: 91273 |
化学的データ | |
化学式 | |
分子量 | 383.487 g/mol |
タンドスピロン (tandospirone) はアザピロン系の抗不安薬の一種。セロトニン5-HT1A受容体作動薬。クエン酸塩が商品名セディール (Sediel) として、日本・中国で発売されている。
適応
心身症からくる不安・緊張・抑うつ・睡眠障害および、自律神経失調症や神経症などに適応がある。しかしながら、効果の発現には時間がかかり、2~4週間程度が必要とされる。代表的な抗不安薬であるベンゾジアゼピン系薬剤と比較して筋弛緩作用や依存性などの有害事象が少なく、高齢者に使いやすい。
薬理
タンドスピロンの抗不安作用及び抗うつ作用の機序はセロトニンを介した以下のように考えられている。タンドスピロンはセロトニン5-HT1A自己受容体に部分アゴニストとして作用し、一時的にセロトニンの合成及び放出を抑制する。タンドスピロンの反復投与により自己受容体が脱感作(感受性の低下)する、この脱感作が続くと自己受容体がダウンレギュレーションを起こし、自己受容体数が正常な数まで減少する。一度ダウンレギュレーションを起こした受容体は起こす前の状態に戻るまでに時間を要する。
これらの結果、セロトニンの抑制が解除され、一連の作用を発揮する。
副作用
他の5-HT1A部分アゴニストと同様、副作用は軽度であり、吐き気・下痢・頭痛・めまい・落ち着きのなさがある。[1]
種類
- 錠剤:5mg、10mg、20mg
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セディール 10mg
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セディール 20mg
製薬会社
参考文献
- 山本眞路「抗不安薬 クエン酸タンドスピロン(一般名)/セディール(商品名)」『ファインケミカル』690号 47-53頁2003年
- ^ Feighner JP, Boyer WF (1989). “Serotonin-1A anxiolytics: an overview”. Psychopathology 22 Suppl 1: 21–6. PMID 2567039.
- ^ セディール錠5mg/錠10mg/錠20mg|住友ファーマ 医療関係者向け
- ^ タンドスピロンクエン酸塩錠10mg「サワイ」 | くすりのしおり : 患者向け情報
- ^ タンドスピロンクエン酸塩錠10mg「トーワ」(セディール錠10mgのジェネリック医薬品・後発品) | 製品情報 | 東和薬品
- ^ 製品情報詳細|タンドスピロンクエン酸塩錠5mg「アメル」
外部リンク
- クエン酸タンドスピロンのページへのリンク