四環系抗うつ薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 09:01 UTC 版)
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四環系抗うつ薬(よんかんけいこううつやく、英: tetracyclic antidepressant)は、抗うつ薬の種類の一つ。四環系とは、薬剤の分子構造中に連なった環状構造が4つあることに由来している(三環系抗うつ薬と比較のこと)。
三環系やSSRI、SNRIと比較すると即効性があり、飲み始めてから4日程度で効果が発現する。三環系と同様に、抗コリン作用による副作用(口渇、排尿困難など)を伴う場合があるが、三環系抗うつ薬に比べて軽いことが特徴とされる。
薬剤名
一般名(商品名)という形式で、具体的薬剤を列挙する。
- マプロチリン(ルジオミール)
- ミアンセリン(テトラミド)
- セチプチリン(テシプール)
- ミルタザピン(リフレックス、レメロン)(添付文書はNaSSAに分類しているが[1][2]、化学構造的には四環系である)
出典
- ^ 添付文書「リフレックス錠15mg」Meiji Seika ファルマ株式会社、2013年3月改訂(第10版)
- ^ 添付文書「レメロン錠15mg」MSD株式会社、2013年4月改訂(第7版)
関連項目
四環系抗うつ薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:31 UTC 版)
詳細は「四環系抗うつ薬」を参照 ノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害し、セロトニンの再取り込みは阻害しない。抗コリン作用はTCAよりも軽減されている傾向があるが、痙攣を起こしやすく、抗痙攣作用の強い抗不安薬(ジアゼパムやニトラゼパム)を併用することが多い。塩酸マプロチリン(ルジオミール)、塩酸ミアンセリン(テトラミド)、マレイン酸セチプチリン(テシプール)が有名である。 ミアンセリン(テトラミド) α2受容体を遮断することでノルアドレナリンの放出を促進する。抗ヒスタミン作用が強い薬物である。心毒性がないため非常に使いやすい抗うつ薬である。呼吸抑制と鎮静という副作用がある。SSRIとの併用による増強効果が報告されている数少ない薬物である。 セチプチリン(テシプール) ミアンセリンを改良した薬物。中枢性セロトニン作用をもつ。鎮静の副作用はまれ。
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