イミプラミンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 医薬品 > > 医薬品 > イミプラミンの意味・解説 

イミプラミン【imipramine】

読み方:いみぷらみん

三環系抗鬱(こううつ)抑鬱状態改善、不安解消などの作用認められる


イミプラミン

分子式C19H24N2
その他の名称イミプラミン、N-(γ-ジメチルアミノプロピル)イミノジベンジル、Imipramine、N-(γ-Dimethylaminopropyl)iminodibenzyl、5-[3-(Dimethylamino)propyl]-10,11-dihydro-5H-dibenz[b,f]azepine10,11-Dihydro-5-(3-dimethylaminopropyl)-5H-dibenz[b,f]azepine10,11-Dihydro-N,N-dimethyl-5H-dibenz[b,f]azepine-5-(1-propanamine)、デスメチルトリミプラミン、Desmethyltrimipramine、N,N-Dimethyl-10,11-dihydro-5H-dibenzo[b,f]azepine-5-propane-1-amine、メリプラミン、Melipramine、N,N-Dimethyl-3-[(10,11-dihydro-5H-dibenzo[b,f]azepine)-5-yl]-1-propanamine、10,11-Dihydro-5-[3-(dimethylamino)propyl]-5H-dibenzo[b,f]azepine、Org-2463、3-(5H-10,11-Dihydro-5H-dibenzo[b,f]azepine-5-yl)propyldimethylamine、N,N-Dimethyl-10,11-dihydro-5H-dibenzo[b,f]azepine-5-(propane-1-amine)、N,N-Dimethyl-3-(10,11-dihydro-5H-dibenzo[b,f]azepine-5-yl)propane-1-amine
体系名:10,11-ジヒドロ-N,N-ジメチル-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-(プロパン-1-アミン)、10,11-ジヒドロ-N,N-ジメチル-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-プロパン-1-アミン10,11-ジヒドロ-N,N-ジメチル-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-(1-プロパンアミン)、5-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン10,11-ジヒドロ-5-(3-ジメチルアミノプロピル)-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン、N,N-ジメチル-10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-プロパン-1-アミン、N,N-ジメチル-3-[(10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン)-5-イル]-1-プロパンアミン、10,11-ジヒドロ-5-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン、3-(5H-10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-イル)プロピルジメチルアミン、N,N-ジメチル-10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-(プロパン-1-アミン)、N,N-ジメチル-3-(10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-イル)プロパン-1-アミン


イミプラミン

薬物イミプラミン
英名imipramin
化合物名or商品名トフラニール
分子式C19H24N2
分子データ
用途抗うつ薬
副作用排尿困難,幻覚など
胎,授乳児への影響安全度
備考遺尿症内服する
融点170174
沸点
LD50(マウス)/mg kg-1350(経口)
LD50(その他)/mg kg-1
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

イミプラミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 19:01 UTC 版)

イミプラミン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
胎児危険度分類
  • US: D
  • 胎児への障害のリスク
法的規制
  • (Prescription only)
投与方法 経口
薬物動態データ
生物学的利用能 ?
代謝 肝臓
デシプラミンが主な活性代謝物
半減期 11-25時間
排泄 腎臓
識別
CAS番号
50-49-7 113-52-0(塩酸塩)
ATCコード N06AA02 (WHO)
PubChem CID: 3696
DrugBank APRD00672
ChemSpider 3568
KEGG D08070
化学的データ
化学式 C19H24N2
分子量 280.407
テンプレートを表示

イミプラミン (imipramine) は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。脳内神経末端へのノルアドレナリンセロトニン再取り込みを阻害する。塩酸塩は無臭で水に溶けやすい。第1世代の三環系抗うつ薬として知られ、うつ病、うつ状態、夜尿症の治療に用いられる。スイスの精神科医ローランド・クーンが1957年に抗うつ作用を報告した[1]商品名トフラニールアルフレッサ ファーマから、イミドール田辺三菱製薬から販売されている。

適応

  • うつ病・うつ状態
  • 遺尿症

研究

2001年に報告された「スタディー329」[2]を再解析したところ、パロキセチンとイミプラミンは思春期うつ病にともに有効ではない上、有害事象リスクを上昇させることが明らかとなった[3]

代謝

イミプラミンは主にCYP2D6による水酸化を受けて不活性体となるが、一部はCYP1A2CYP2C19による脱メチル化を受け、活性代謝物のデシプラミンとなる。CYP2D6の酵素欠損者では、CYP1A2やCYP2C19による脱メチル化が主となり不活性体の生成が抑制されるため、イミプラミンの作用が増強する。

禁忌

副作用

抗コリン作用による以下の副作用が報告されている。

出典

  1. ^ エリオット・S・ヴァレンスタイン 2008, pp. 52–54.
  2. ^ Keller MB, et al. Efficacy of paroxetine in the treatment of adolescent major depression: a randomized, controlled trial. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry. 2001 Jul;40(7):762-72.
  3. ^ Restoring Study 329: efficacy and harms of paroxetine and imipramine in treatment of major depression in adolescence. BMJ 2015; 351 doi:10.1136/bmj.h4320

イミプラミン (イミドール、トフラニール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:31 UTC 版)

抗うつ薬」の記事における「イミプラミン (イミドールトフラニール)」の解説

最初に作られTCAである。アミトリプチリン よりも抗コリン作用鎮静作用が弱いがノルトリプチリンよりは強い。起立性低血圧比較少ない。

※この「イミプラミン (イミドール、トフラニール)」の解説は、「抗うつ薬」の解説の一部です。
「イミプラミン (イミドール、トフラニール)」を含む「抗うつ薬」の記事については、「抗うつ薬」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「イミプラミン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「イミプラミン」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



イミプラミンと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イミプラミン」の関連用語

イミプラミンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イミプラミンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
生活環境化学の部屋生活環境化学の部屋
Copyright © 2025 Home Page for Learning Environmental Chemistry, All rights reserved.
Jmol is a free, open-source software licensed under the GNU Lesser General Public License
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイミプラミン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの抗うつ薬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS