パーシャルアゴニストとは? わかりやすく解説

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アゴニスト

(パーシャルアゴニスト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 15:54 UTC 版)

アゴニスト: agonist)または作用薬 (作動薬)とは、生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質ホルモンなどと同様の機能を示す薬のこと[1]


  1. ^ アゴニスト- 薬学用語解説”. 日本薬学会 (2009年1月16日). 2016年2月1日閲覧。
  2. ^ a b c 『新しい疾患薬理学』Katsunori Iwasaki, Shōgo Tokuyama, 岩崎克典., 徳山尚吾.、南江堂、Tōkyō、2018年。ISBN 978-4-524-40335-6OCLC 1030482447https://www.worldcat.org/oclc/1030482447 
  3. ^ パーシャルアゴニスト- 薬学用語解説”. 日本薬学会 (2009年1月16日). 2016年2月1日閲覧。
  4. ^ 『図解 薬理学』Toshitaka Nabeshima, Kazuhide Inōe, 鍋島俊隆., 井上和秀.、南山堂、Tōkyō、2015年。ISBN 978-4-525-72061-2OCLC 922307421https://www.worldcat.org/oclc/922307421 


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パーシャルアゴニスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 18:06 UTC 版)

オピオイド」の記事における「パーシャルアゴニスト」の解説

オピオイドレセプターのパーシャルアゴニスト(部分作動薬)を弱オピオイドという。弱オピオイド鎮痛効果天井効果があることが知られている。天井効果とは投与量増やして鎮痛効果はある一定以上増えることはない。分子的メカニズム不明ではあるが副作用のみが増えることが知られている。パーシャルアゴニストとしてはペンタゾシン(ペンタジンソセゴン)、ブプレノルフィンレペタン)、トラマドール(トラマール)などが有名である。またκ選択的アゴニストナルフラフィンレミッチ)、ナルブフィン(セダペイン)がある。

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パーシャルアゴニスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 14:27 UTC 版)

アゴニスト」の記事における「パーシャルアゴニスト」の解説

受容体活性化するアゴニスト中にも活性化度が生体分子比べて低く作用も弱い、と言うような薬剤存在するこのようなアゴニストをパーシャルアゴニスト(英: partial agonist)、または部分作動薬と言う。パーシャルアゴニストは受容体プラス働きながらも、本来のリガンドの結合阻害してしまう(すでにこのパーシャルアゴニストが作用している)ため、結果として抑制方向働いてしまう事があるこのようにアゴニストとアンタゴニスト区別は、必ずしも容易ではない医療分野実際に応用されているパーシャルアゴニストの例を示す。 βブロッカー βブロッカー中には内因性交感神経刺激作用(ISA)という作用をもつものが知られている。内因性カテコールアミンやβ刺激薬といったアゴニスト存在下ではβ遮断薬として働くが、非存在においてはむしろ受容体刺激する高齢者などにはISA活性を持つ薬物の方が負担少なく好ましいとされているが近年否定的な意見も目立つ。 オピオイド オピオイドのパーシャルアゴニストは弱オピオイドといわれ、依存性アゴニスト比べて少ないことから、急性期疾患鎮痛薬としてよく用いられるアゴニスト使用時はパーシャルアゴニストとしての作用抑制効果出現するため、併用禁忌とされている。あくまで、アゴニスト使用時にパーシャルアゴニストを使用する薬効アゴニスト使用時とパーシャルアゴニスト使用時中間程度になるというだけの話である。レミフェンタニル術後疼痛対策弱オピオイド用いたり人工呼吸器下の患者鎮痛弱オピオイド用いて、その鎮痛効果がきれるまえに術中鎮痛としてオピオイド使用するといったことはよくあるベンゾジアゼピン系睡眠薬 ベンゾジアゼピン系睡眠薬にはパーシャルアゴニストが知られている。ゾピクロンアモバン)やゾルピデムマイスリー)といった非ベンゾジアゼピン系睡眠薬がこれらに該当する。これらはω1には作用するものの、ω2には作用しないため鎮静作用が殆どで、抗不安作用、抗痙攣作用筋弛緩作用弱くなっている。これらはパーシャルアゴニストと記載する書物認められるが、どちらかというと選択的アゴニスト考えられる抗精神病薬 アリピプラゾールエビリファイ)やフェンサイクリジンPCP麻酔)などがドーパミンD2受容体のパーシャルアゴニストである。 エストロゲン ラロキシフェンエビスタ)はエストロゲン受容体対するパーシャルアゴニストである。骨代謝ではエストロゲンアゴニスト、骨外ではアンタゴニストとして作用するため、副作用少な骨粗鬆症治療薬として用いられている。

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