麟厨師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:20 UTC 版)
特級厨師をも凌駕する裏料理界正規の超料理人。総勢千百八名。体のいずこかに包丁をくわえた黒雲麒の刺青を持つ。
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麟厨師
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リエン 声 - 速水奨 / 咲野俊介 仮面料理人。仮面の下の素顔は美男子だが、裏料理会で受けた無数の傷がある。かつてはチョウユと同門の好敵手にして彼と並ぶ天才料理人であり、「龍虎」とまで例えられた。「彼女こそ俺の生きる理由の全てだ」と言うほどにメイカに心を寄せていたが、16年前にチョウユとのメイカをかけた料理勝負「龍蝦(イセエビ)三争覇」で、痺れ薬を塗った毒針を材料に仕込まれたのが原因で敗北。これを機にチョウユを憎むことになり、復讐のために裏料理界へと入門し、再びチョウユの前に現れる。 チョウユからも「料理の腕そのものはマオ以上」(アニメではマオからも刀工技術を絶賛された)と認められているが、チョウユはおろか、子供のマオの挑発にさえも何かと激昂し、後述の鍋料理でも味だけを優先した結果、ちゃんとしたエビ料理を作れなかったなど、考えや精神的には弱いところがあった。対決時の言動も、マオの料理完成の予想外の速さに手にした鍋を放り投げてずっこける、マオに自身のタレの凄さを自慢気に説くも「で、そのタレは?」と聞かれて口ごもる(まだ完成していなかったため)、紙鍋を使ったと言うマオに(小さな書き文字で)「(紙を火にかけては)燃えてしまうではないか」と突っ込むなど、コメディー調で描かれている。 無人となった異人館にチョウユ親子や広州料理会の重鎮たちを呼び寄せて鳩肉に似せた毒ガエルの肉を食べさせて、人質としたことで、チョウユに16年前同様に「龍蝦三争覇」を挑んだ。最初の刀工勝負において、16年前の仕返しとして、海老に紛れ込ませていたサソリの毒でチョウユを行動不能にするが、その卑劣さに激怒したマオと残り2戦(揚げ物・鍋)を展開。条件付きの限られた行動の中の勝負で2戦目のどちらかが調理し終えた時点で食に入る揚げ物対決では、マオのほうが早く調理を終えた為、自身の料理は未完成に終わり(揚げ物は出来ていたが、タレができなかった)、マオに試食は必要ないと一蹴され、実際に自身もマオの揚げ物が美味く作られていることを認めて敗北。鍋対決では16年前のチョウユとの対決で未使用で終わった乾貨を使用するが、味こそ最高だったもののメインの海老が同じ海鮮類の強い出汁で薄れたことで、試食を担当したシロウに「料理のスケールの差(ちゃんとした海老料理であったか、どうか)」を指摘されて敗北してしまった。解毒剤で回復したチョウユから16年前の真実とメイカの懺悔を知らされ、自分自身の過ちに気付いて改心。マオとチョウユに裏料理界が狙ってくることを警告し、敗者である自身はケジメのために仮面を外し素顔を表し猛毒を飲み、火を起こした異人館と運命を共にする。その後、遺品となった仮面はチョウユの手で墓に供えられた。 アニメ第2期では、火を放ったのはシャンとされ、マオたちは異人館に閉じ込められてしまうもシェルに救出される。 "一丈青"シャン 声 - 岡本麻弥 / 甲斐田裕子 裏料理界の女麟厨師。「黄浦江楼麟艦宴席料理決戦」を開き、上海料理界に侵攻してきた急先鋒。レオンと同じく血塗られた過去を持つ七星刀を使う。裏料理界で鍛えた刀工で瞬時に魚の腹を裂き卵をかき出し、さらに瞬時に切り口を塞ぎ魚を無傷同然にする脅威の技「七星破軍迅切開」を持つ。 露出度の高い装束に身を包み、妖艶な色香とプロポーションを持つ姐御肌の美女だが、勝つためには卑劣なことも色仕掛けも厭わず、自らのために人の命を奪うことにもためらいのない危険で冷酷な性格。小技を使うことにも長けており、海の幸対決の主食審査にて、あらかじめ味の濃い料理を食べさせることにより、美味しいと感じる舌の味の感覚を狂わせ不味いと感じさせてしまう裏技「舌覚疲労封じ」を使い、審査員の味覚を狂わせて、レオンに勝利した。マオとショウアンの豆腐対決でもマオの豆腐用の大豆を納豆にして台無しにするという卑劣さを発揮。しかし、その卑劣さは、ラァチェの魂の審判でレオンが過去を乗り越え、自身の七星刀を喪失する事態を招き、マオへの妨害も大魔術熊猫豆腐を思いつかせることにもなってしまった。その後も伝説の厨具争奪のため暗躍するが、どこか詰めが甘くコメディタッチなやり取りも行うようになる。レオンとミラの「敦煌式料理勝負」では判定役を務め、皇帝御前料理大会ではカイユのサポートを行うが、カイユが死亡した後はエンセイやロウコと共に立ち去った。 『中華一番!極』では経緯は不明ながら、エンセイとロウコと袂を分かち、太極料理界に加わっており、姉貴分のアルニャンと共に「肉まん姉妹」を自称し、正体を隠してマオらに近づく。しかし、マオからはシャンほど美しく料理が上手い女性は見た事がないという理由であっさり正体を見破られ、その後はマオらに先んじてマリウを発見すべく、再びマオらに妨害行為を仕掛ける。 アニメ版『中華一番!』では終始シリアスなキャラクター。第49話において、マオとメイリィを洞窟に閉じ込め、2人の命を交換条件に伝説の厨具を手に入れようとするが、マオとメイリィが自力で脱出してしまったために失敗。最後のチャンスであったことから、裏料理界には戻れなくなり、マオたちの眼前で崖から飛び降り、生死不明となった。 "錦毛虎"ロウコ 声 - 天田益男 / かぬか光明 裏料理界きっての「湯皇帝」(スープエンペラー)を自称する巨漢の麟厨師。シャンを「姐さん」と呼び、行動を共にしている。煮立ったスープを素手で味見し、豚骨を歯で噛み砕き、包丁の代わりに両手に鉄の爪をつけて豪快かつ繊細に羽毛を捌く技「羅漢虎爪抜」を持つ。 サンチェとのスープ対決を展開し、味そのものでは勝っていたが、宴席用のスープに適していなかったことから敗北。裏料理界の掟により、「難吃印(不味くて食えないものの意)」の焼印を腹部に焼印された。「黄浦江楼麟艦宴席料理決戦」後もシャンと共にマオ一行の妨害を行い、シェルとミラの「敦煌式料理勝負」では判定役を務め、皇帝御前料理大会ではエンセイのサポートを行い、カイユが死亡した後はエンセイやシャンと共に立ち去った。 『中華一番!極』では引き続きエンセイと行動を共にしており、「西安面条比賽」でもエンセイをサポートした。シャンが太極料理界の一員となっていることは知らなかったが、袂を別った現在でも「シャン姐さん」「ジュチ様」と呼ぶなど、かつての裏料理会における格上の相手には敬意を払っている。 アニメ版『中華一番!』では右手が様々な調理器具を備えた機械仕掛けの義手に変更。 ラコン 声 - 緒方賢一 / 秋元羊介 諸葛亮に仕えていた白羅家最後の末裔にして100歳を越える生きた化石で、「面点王(めんてんキング)」の異名を持つ。その実力は自信家のシェルでさえ味では敵わないと認めざるを得ず、ショウアン到着までは上海部隊のリーダーを務めていたシャンも敬語を使うほどの大物。逆立った髪型と長いモミアゲが特徴。面点棒は白羅家の家紋が刻まれた杖状のものを使用。口癖は「ヒョヒョ」裏料理界には自分すら知らない点心の奥義があったことに大変な喜びを感じていたが、忠義などはなく、お互いに利用し合っているにすぎない。 シェルとの饅頭対決を展開し、味は五分と五分だったことから、審査員たちが「甲乙を付けられない」として、引き分けとなる。対戦後はシェルと憎まれ口をたたきながらも、まるで祖父と孫のように友情を育んだ。裏料理界から離れ、シェルと10年後の再戦の約束を交わし、面点棒をシェルに預け、「中国全土味修行」の旅に出る。最後に審査員たちに「わしならば赤(シェル)のレンゲを高々と挙げとったわ」と釘を刺していた。最終回ではシェルが旅して出会ったという点心を求め、極北の地へと旅している姿が見られる。 ショウアン 声 - 塩屋翼 / 中川慶一 元四川省特級厨師。パイが心血を注いで育てあげた一番弟子であり、彼と対戦したマオからも「ショウアンと戦うのは、母さんと戦うことに等しい」と言わしめるほどの天才料理人。野心家であり、パイの利用価値がなくなったと同時に豹変し、腕利きの料理人と財産を持って菊下楼を出て行き、パイが過労死する原因を作った。菊下楼にいた頃はマオと毎日のようにケンカしており、互いに犬猿の仲であったが、ショウアンの裏切りによって完全に決裂した。 菊下楼の総料理長資格を賭けたマオとの幻の麻婆豆腐対決ではパイの麻婆豆腐を再現したマオに敗北し、厨師の資格を剥奪され、四川を追われた。その後、裏料理界へと入り、体に無数の傷を作りながらも、マオへの凄まじい復讐心を糧に短期間で異例の大出世を遂げる。 上海にて再びマオと対峙。卓越した技量を見せ、マオに負けを覚悟させるほどにまで追い詰めるも、その際に作った料理「豆腐三重奏」は既にパイが作成していた料理だったことを知らなかった為、オリジナリティに欠けることを理由に敗北する。かつての麻婆豆腐対決ではパイの料理を再現できずに敗北し、豆腐対決では知らずにパイの料理を再現したことで敗北するという皮肉な結果となった。後に五虎星のアルカンからは、実力ではマオを凌駕していたと評されている。 再びすべてを失ったショウアンは船の自爆装置を作動させ、マオたちを道連れにしようとするが、異変を知って駆けつけたチャイ船長によって、それすらも失敗に終わる。船が炎上する中、地獄の道連れにマオを殺そうとするが、自分を救おうとするマオの姿にパイの面影を見て改心。それでも故郷の四川に戻ることを拒み、パイの料理書をマオに渡して、炎上する東シナ海にその身を沈めた。 非情な性格とは裏腹に料理に関しては誇り高く真摯であり、料理前こそマオに暴力を振るっていたものの、料理開始後は小細工を労せずに正々堂々とマオと戦った。パイに関しても非情な裏切りをした反面、彼女の料理書を最後まで大事に懐に持っていたことから、心の奥では師として、母代わりの存在として慕っていたことが見受けられる。初登場時は悪人面であったが、苦労を重ねた結果か再登場時には精悍な二枚目の容姿になっていた。裏料理界の一員になってからは左目に眼帯を付けていたが、これはアニメから逆輸入したものと作者が述べている[要出典]。 アニメ版『中華一番!』では10年もパイの下で修行したもののいつまでもパイに認められることのなかったショウアンがヤケになり暴れだした時に火傷を負って左目を失って菊下楼を出て行き、苦悩とともに中国各地を放浪し、やがて上級厨師になって10年の時を経て菊下楼に戻ってきたという設定となった。また、マオとは麻婆豆腐勝負の前に炒飯勝負を行い、マオがパイの炒飯を再現したことで、マオはショウアンと菊下楼の総料理長資格を賭けた勝負を行う資格を得た。 "瓊矢鏃"リコ 声 - 村田知沙(『真・中華一番!』) アルカンに従う女麟厨師。15歳。彼とのコンビネーションは抜群である。「神の舌」と呼ばれるほど厳しい舌を持っている。 麟厨師の面々からは「気まぐれで飽きっぽい」と評されてはいるものの、劇中では終始明るく振る舞っており敵対的な雰囲気は一切なくマオ達に対しても人懐っこく接する。敵でありながらマオにやや心惹かれた描写もあったが、その絆は強く最後までアルカンと運命を共にする。梁山泊で死亡したかに見えたが、最終話ではアルカンと共に旅する姿が1コマだけ描かれている。
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