孫悟空の技
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「孫悟空 (ドラゴンボール)」の記事における「孫悟空の技」の解説
かめはめ波(かめはめは) 亀仙人が50年かけて開発した技。亀仙人が技を見せた直後、小さな威力(とはいえ、無線車を大破させるほど)ながら真似して見せたのが最初であり、天下一武道会でも使用し亀仙人を唖然とさせた。その後も悟空は長年使用し続けた。独自のアレンジとして、足からの放出や曲げて見せたり、2発を別々に放ちフェイントとして活用したりした。また第23回天下一武道会では、「超かめはめ波」としてマジュニアに向けて巨大なかめはめ波を放っている。反作用を利用して突撃・緊急脱出する手段としても利用している。 ゲームによっては通常のかめはめ波と威力が高くなった超かめはめ波に分けられている場合がある。またゲーム作品によっては更に威力の高いかめはめ波が登場していたりもする。 ジャン拳(ジャンけん) 育ての親、孫悟飯直伝の技。グーでパンチ、チョキで目潰し、パーで張り手の三段攻撃を食らわせる。それぞれを単体で出すことも多く、状況に応じ、グー、チョキ、パーを使い分ける。本編には登場していないが、まだ相手がいたとき、あいこで掌というかけ声と共に掌打を放つ設定もある。少年期に多用したが、レッドリボン軍編を最後に使われなくなった。ゲーム『カカロット』では青年期となっている悟空が打撃技の一つとして使用しており、グー、チョキ、パーをそれぞれ単体で放つのに加え、一気に三段攻撃を食らわせる『ジャン拳・極』が登場している。 如意棒 / 如意棒アタック / 如意棒攻撃 育ての親である孫悟飯から譲り受けた如意棒での攻撃。自由自在に伸縮させたり、防御に使うこともできる。主に少年期に使用。青年期以降では初期の『Z』劇場版でも使用している。悟空:ゼノも如意棒を背負っているが未使用。 残像拳(ざんぞうけん) すばやい動きで残像を残し、相手に自分の位置を誤認させる。発生させる残像の数によって「三重残像拳」「多重残像拳」とも呼ばれる。相手が残像に攻撃を加えるよう誘導し、その際に相手の隙をつき攻撃を加える。天下一武道会にてジャッキー・チュン(亀仙人)が試合中に使用したものを見切り、ナム戦より使用。攻撃を受けた残像が相手をバカにするように「アッカンベ〜」と舌を出すのが特徴。ただし、ミスター・ポポにはこの技を破られた。 コマ回り拳 / 竜巻はじき / 回転攻撃 第21回天下一武道会のナム戦で使用。独楽のように全身を高速回転させて相手の攻撃を弾き飛ばし、一方的に詰め寄っていく技。ナムが場外負けを覚悟するほどの防御力を誇ったが、長く使用すると目を回して倒れてしまう欠点がある。回転する動作を補助的に利用したのは何度かあるものの、攻撃に使ったのはナム戦のみ。 尻尾を回転させて空を飛ぶ / シッポ飛行 第21回天下一武道会のジャッキー・チュン戦で使用。尻尾をヘリコプターのように回転させて空を飛び、場外負けを回避した。 狂拳(きょうけん) 歯を剥き出しヨダレを垂らして、狂犬のように相手に飛びかかると見せ掛け驚かし、怯ませた隙に相手を攻撃する。第21回天下一武道会で使用。アニメでは使用されなかった。 猿拳(さるけん) 猿を真似て相手を威嚇し感情を惑わすという精神の乱れを利用した技で、身軽で機敏に動き、ちょこまかと技を決め相手と戦う。第21回天下一武道会で使用。 高速移動 / 消える攻撃 第22回天下一武道会で使用。高速で左右にフットワークを行い姿を晦ませ、徐々に相手に接近して攻撃を仕掛ける。相手には姿が見えないため地面を蹴る音だけが響く。準決勝のクリリン戦で初めて使用し、かつ最小限のダメージを与えて場外勝ちしたものの、決勝戦の天津飯戦ではその動体視力の良さにあっさり看破された。 八手拳(はっしゅけん) 手が八本に見えるほどの素早い手の動きで拳を繰り出す。天下一武道会の天津飯との試合で、四妖拳に対抗してチャパ王の技を真似て使用した。 体当たり / つらぬけ! ピッコロ大魔王を倒した攻撃。エネルギー波を下に放ち、その反動で空中へ飛び上がり、そのままエネルギーを集中させた拳を前に突き出して相手の体を貫く。咆哮する大猿の像が重なるのが特徴的。 太陽拳(たいようけん) 体中の気を発光させ、相手の目を眩ませる技。元々は鶴仙流独自の技だが、第23回天下一武道会準決勝の天津飯戦にてそれまで唯一の使い手だった天津飯に「技を使わせてもらう」と断りを入れて使用した。後にベジータとの最初の戦いでも使用した。『GT』でも大猿ベビーや四星龍に対して使用した。四星龍戦では四星龍の作り出したレンズを通したために光が収束して吹き飛ばすほどの効果を発揮した。 気合い砲(きあいほう) 目からもしくは両掌から不可視の気の塊を放出する技。フリーザとの戦いで使用。 衝撃波(しょうげきは) 第23回天下一武道会第一試合、および決勝戦で使用。猛烈な勢いで繰り出した拳から衝撃波を放出する。気の作用で発生する技ではないが、離れた相手を攻撃するという点は共通している。サイヤ人編では、ベジータとの戦いの際に牽制として使った。他にはフリーザに対しても使用したが、避けられている。「魔族に近い技」とピッコロは語っている。 メテオコンビネーション 第23回天下一武道会でピッコロとの決勝戦の終盤に繰り出した連続攻撃。「よーい、ドン!」の掛け声とともにクラウチングスタートの構えから突撃し、連続攻撃を繰り出し最後に相手の真上からかめはめ波を放つ。 気合い消し(きあいけし) ナッパに対して使用。相手のエネルギー波を触れること無く、気合いを放つだけで消滅させる技。これ以前に天津飯も同じ技を使用している。 元気玉(げんきだま) 草木や動物など、その星に生きとし生ける全てのものから少しずつエネルギーを分けてもらい、それによって出来た気の玉をぶつける北銀河の界王が開発した技。技の破壊力は絶大で強力無比である反面、集めたエネルギーを収束させ、完成させるまでに膨大な時間がかかること、気を集中するために長時間全くの無防備になってしまう点が最大の欠点である。性質上、悟空の気が減っている状態でも作り出すことは可能ではあるが、完成後のコントロールは気を高めた状態でなければ精度が落ちる。 目ではなく、敵の邪悪な気を捉えることで当てる。小型の場合は直接手の平から発射するが、規模が大きい場合は手元から離れた場所に作り出す(フリーザとの戦いでは遥か上空に作られていた)。なお、作中において元気玉の使い手は悟空のみだが、クリリンのように気のコントロールが上手い人物なら気を託せば完成させることができ、悪の気がない者なら跳ね返すことができる。ナメック星編終盤でピッコロにより、界王は悟空以外の者に元気玉の存在を教えていなかったことが説明されている。ゲーム『ドラゴンボール レイジングブラスト』ではベジータ戦でクリリンに託された小型の元気玉は「合体元気玉」、それを悟飯が跳ね返すものは「元気玉跳ね返し」、フリーザ戦で使用された巨大な元気玉は「特大元気玉」と名付けられている。 ブウを倒す時は地球だけでなく、ナメック星やあの世からもギリギリまでエネルギーをもらってできた特大の元気玉が登場。この際に人間からエネルギー譲渡を拒否される場面があり、サタンが呼びかけるまで地球人たちは中々協力しようとせず、元気玉生成が難航した。各種書籍やゲームでは「超元気玉」と名称がつけられている場合がある。なお、魔人ブウ編以前のゲーム作品では前述の「特大元気玉」が「超元気玉」として扱われていた。 『ドラゴンボールZ』の初代オープニングテーマ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』および『ドラゴンボール改』初代オープニングテーマ『Dragon Soul』の歌詞にも使われた悟空最強の技だが、劇場版を除き、とどめとして使った敵は魔人ブウのみ。後述の超ウルトラ元気玉も含めて無傷で防いだのは『超』で登場したジレン唯一人である。ブウ戦の最後では、通常状態で元気を集めた後、悟空が超サイヤ人3の反動で消耗している状態だったために押し切ることができなかったため、ポルンガに体力を通常まで戻してもらい超サイヤ人に変身してブウに元気玉を押し込んだ。この際には、本人としてはみんなに協力してもらったためフェアな勝負とは言いがたいというような発言もあり、後々まで悔やんでいる様子がみられる。劇場版においては、「純粋な心の持ち主でなければ使用することができないため、基本的に「悪」である超サイヤ人に変身するとわずかに悪の心が生まれ、使用できない」という設定が登場。『超』でもこの設定が採用され、「邪気が混じるため元気が集められない」と説明されているが、完成後のコントロールは超サイヤ人ブルーでも可能。ゲーム『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』のプレイディア版においては悟空が、(自然体での修行により落ち着かない気分を消し)心までは悪に染まっていない超サイヤ人を超えた超サイヤ人(超サイヤ人フルパワー)なら元気玉を作れると語り、元気玉を成功させた。 界王拳(かいおうけん) 全身の気をコントロールし、一時的に通常の何倍ものパワー・スピード・防御力を発揮させる。発動の際には体に大きな負担がかかるため、使用者の力量以上のパワーアップは非常に危険。気のコントロールは非常に高度なものが求められ、考案者の北銀河の界王ですら極めることはできず、悟空が初めて体得に至った。サイヤ人編でのナッパ戦で初使用。ベジータ戦では2〜4倍、フリーザ戦では10倍・20倍で使用された。使用時は全身が赤く発光し、オーラを纏う。 原作では超サイヤ人への変身が可能になってからは使用しなくなった。ただしアニメでは「あの世一武道会」のパイクーハン戦にて、超サイヤ人の状態のまま「超(スーパー)界王拳」なる技を使用したことがあった。この技の特徴については触れられていないが、超サイヤ人も界王拳も身体に負担がかかるため短時間しか維持できない。 『超』での老界王神の推察では超サイヤ人状態で使うとパワーが大きすぎて自らの身体の方が壊れてしまうため、封印していたとのこと。しかし、悟空は強さと穏やかな心を併せ持ち、気のコントロールをきわめた超サイヤ人ブルー状態ならば制御できるのではと考え、密かに封印を解きビルスに勝つための秘策として特訓していたが、自身を上回るほどの成長性を見せるヒットを前に実戦で使用。10倍まで引き上げてヒットの0.5秒の時とばしさえものともしないスピードとパワーを見せた。その様はビルスでさえも驚きの表情を見せた。ただし、超サイヤ人ブルーと言えども身体への負担は大きく長時間は発動できない上、大会後に遅発性乱気症という気がうまくコントロールできなくなる後遺症が出た。合体ザマスやベルガモ戦では極短時間使用したが、特に後遺症が出ている様子はない。力の大会では20倍までのコントロールが可能になっている。なお、超サイヤ人ブルーでの使用時は超サイヤ人ブルーの青いオーラの外側に赤いオーラを纏う。 ゲーム作品では悟空の戦闘力を上げたりステータスを上げる変身として度々登場している。しかし反動として体力や気力が減少するというデメリットもあり、リスクが伴う変身となっている。 フェイントかめはめ波 / 連気弾 / 配置かめはめ波 片手ずつかめはめ波を小さな気弾として出し、一つずつ上方に発射して、相手の注意を向ける技。気で相手を察知できないフリーザに対して使用。 ゲーム中では競争するかのように発射した二つの気弾で攻撃する技として描写されている。 メテオスマッシュ/とことん肉弾戦 名前はゲームより。フリーザに使った連続攻撃。相手にボディブローを繰り出した後、頭に飛び蹴りを叩き込み、逆足で蹴り飛ばす。ゲームによって技の内容が異なる。 瞬間移動(しゅんかんいどう) 気を感じとり、瞬時にその場所まで移動する。そのため気を感じることのできない場所へは移動できない。また、遠方や気の力が小さい者しかいない場合も探しにくいという欠点もある。ヤードラット人に教わった技。気を探る際には主に手の指を額に当てている。気を感じ取ることさえできれば別の星にも移動可能で、異なる次元に存在し、原則上は死者と神しか立ち入ることができないあの世へも移動可能。また対象者は必ずしも厳密な知人である必要はなく、「ピッコロにそっくりな気」という曖昧な認識を基に気を探って直接面識のある相手が一人もいないナメック星への瞬間移動を果たしている。移動だけでなく攻撃技にも組み込み、かめはめ波を併用した「瞬間移動かめはめ波」という応用技がある他、敵の攻撃を回避する際に用いられる。時間が無かったため悟空がヤードラット人に教わったのは瞬間移動のみだが、それでも習得にかなり苦労した。漫画版の『超』では、ヤードラット星人が使える術の基礎でしかないことが明かされた。 舞空術(ぶくうじゅつ) 全身の気をコントロールしながら放出することによって、空中を飛行する。第23回天下一武道会の決勝戦で初使用し、舞空術からの体当たりでピッコロに勝利した。舞空術習得前は、尻尾を回転させてヘリコプターのように飛んだり、同様に竹トンボのように体全体を回転させて天下一武道会の場外負けを回避したこともあった。息を爆風のように吐き出して瞬間的にホバリングしたこともある。 テレパシー 声を出さずに直接相手の脳に話しかける能力。地球でベジータに元気玉をかわされ、悟飯に直撃しそうになった際に「跳ね返せ」と呼びかけたり、夢の中で現実に起こっている出来事を把握したり、悟飯やクリリンの頭に手をかざすことで記憶を探るなど、サイコメトリーにも似た形で発揮された。 複数エネルギー波 / 連続エネルギー弾 / バレットラッシュ / 連弾気功波(れんだんきこうは) 両手から連続で気功波を何発も続けて放つ技。セルに対して使用したが、ある程度ダメージを与えたもののバリアーで防がれた。 気円斬(きえんざん) 気を円盤状のカッターに練り上げ物体を寸断する、クリリンが独自に編み出した技。あの世から復活し、ブウの攻撃を阻止する際に使用。また劇場版『地球まるごと超決戦』においても大猿化した悟飯の尻尾を切る際に使用している。気円斬 六枚刃(きえんざん ろくまいば) ジレン戦で使用。クリリンの気円斬 三枚刃から編み出した技。一枚の気円斬が六枚に分裂する。六枚目は隠しておいて、足場を切り崩して隙を作る奇襲として使用した。 メテオブラスト 超サイヤ人2状態で純粋の魔人ブウに使った連続攻撃。蹴りのラッシュで相手を飛ばした後、回り込み追撃し最後に至近距離のエネルギー波で吹き飛ばす。 メテオインパクト 超サイヤ人3状態で純粋の魔人ブウに使った連続攻撃。ラッシュで地面に叩き落とした相手を、至近距離のエネルギー波で追撃する。 魔封波(まふうば) 元は亀仙人の師匠である武泰斗が編み出した技。気を奔流状に操作して展開することで相手の体の自由を奪い、お札が貼られた蓋付きの容器の中に封印する特殊な技。身体への負担は激しく、使用すると命に関わる場合もある。 『ドラゴンボール超』の“未来”トランクス編にて、不死身の肉体を持つザマスを討伐するため、ピッコロの提案から悟空はこの技を亀仙人の下を訪れ習得した。アニメではザマスに使用することはなかったが、漫画では使っている。漫画版ではその性質の詳細が明かされ、封印する相手に応じて術師にも相応の体力が求められるとされ、あまりにも実力に差がある場合は封印できない。 破壊(はかい) 漫画版『ドラゴンボール超』で使用。手の平を翳して「破壊」と唱えることで相手を塵にする。不死身の合体ザマスを倒すためにビルスの技を真似たものだが、ビルスに比べると全身が塵と化すまでに間がある。体内に封じた超サイヤ人ブルーのパワーを解放する必要があり、使用後は変身を維持できないほど消耗する。 効果はあり合体ザマスの左半身まで消滅させたが、咄嗟にマイを人質に取られ中断を余儀なくされた。
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