人類統合組織ソビエト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/01 00:09 UTC 版)
旧ロシアン王国を滅ぼして設立した全体主義国家。ヨーロッパ星海域とアジア星海域を含む広大な領土を持つ。ロシアン王国を滅ぼしてから僅か二年目の新興国。 ソビエト委員長カテーリンが提唱した財産・結婚・基本的人権を無視した究極の平等政策社会「共有主義」を提唱している国家で、家族の存在すら認められず、人口の増産は政府が指定した相手との子づくり義務により行われている。赤本と呼ばれる啓発資料では四十年定年制により労役を超えた労働者はラゲーリの楽園で慎ましく暮らすことができるとされているが、実際は高年齢医療・社会福祉を削減するために、口減らしが行われている(ロリコフの様に四十年定年制を免除された例外も存在する)。また、戦争で重傷を負った兵士や重病に掛かった労働者達もラゲーリで処刑されている。反面、浮いた予算を公共医療・公共生活費として国家が管理しているため、食費・医療費は全て無料であり、貧困は存在しない。 連合国として枢軸国と戦っているが、ガメリカ共和国やエイリス帝国との信頼関係は皆無であり、全世界を共有主義で統治するという野望を持つ。 カテーリンによる独裁が敷かれているため、国民全体は秘密警察により恐怖統制されている。共有主義の極端さに疑問を持つ国民も多いが、逆らえないままに従っている。 一時は日本と不可侵条約を結ぶも、ドクツが滅びた後に一方的に破棄して攻め込んでくる(結ばなかった場合はいきなり戦争状態)。技術力は高いと言えないものの極寒という環境・クローン人間・国内における共有主義者による悪質な布教活動といった特異な戦法で攻めてくる。とりわけ、共有主義者は速やかに取り締まらないとゲームオーバーになってしまう。 戦争という臨機応変さが求められる状況において絶対的な意思決定者が自分一人だけであることの行動の鈍さを問題視したカテーリンは、それを打開する策に出るが何の成果も出せず失敗したどころか、彼女の求心力の根源というものが弱体化してしまったことで徐々に国内での反発が大きくなっていってしまう。やがて、教典ともいえる「赤本」をまとめて償却するなど、完全に目が覚めた国民らによる暴動が多発するようになる。 首都はモスクワ星域だが、ソビエトを完全制圧するためには、カテーリンの潜むカテーリングラードと、ロシアン帝国によって秘匿されていた秘密星域ヘカテリンブルグを陥落させる必要がある。また、ドクツ優勢の状態では、ソビエトの崩壊を予感した一部軍人の暴走によってカテーリンが殺害され、ドクツに降伏することになる。 カテーリン 声 - 東かりん 人類統合組織ソビエトの主席と最高委員会委員長の肩書を持つ、幼い少女。共有主義を掲げ、ロシアン王国を滅ぼした。 実は彼女のような少女がトップとなっているのには理由がある。それは右手の手袋の下に隠された、カテーリンの体と一体になった赤い石。持ち主をその種族の女王に仕立て上げるという特性を持っており、人類に対して強力な洗脳を施すことができる。ただし、効かない相手には全く効かず、ロリコフ・ミーリャ・東郷・キングコアといった面々には効果がなかった。一般国民にも効かない相手はいるが、こちらは秘密警察などを恐れて聞いているふりをしている。 また、装着している彼女自身も赤い石の影響を受けており、女王として君臨しようとしている。石の所有には適性があり、適正者であるカテーリンであれば着脱や破壊は可能であるが、そうでなければ不可能な様子。 カテーリンから離れても赤本を所有している限りは洗脳は持続するが、手放すと一気に洗脳が解けていく。 日本との戦争の中で洗脳の効率化のためにミーリャも洗脳できればと考え、赤い石をカッターナイフで体から取り出して分割するも、ミーリャには定着しないばかりか小さい破片はそのまま消滅してしまった。結果、カテーリンの洗脳能力が低下してしまい、時間に比例して造反者が続発する事態となった。 ソビエト壊滅後、彼女を無罪にするか禁固刑にするかを選べるが、無罪にするとミーリャ・ゲーペとともに仲間になる。ただし、洗脳してトップについていたためソビエト国民の多くから憎まれており、無罪にすると治安が現在値の半分になってしまう。なお、赤い石は柴神によっていずこかに保管された。 赤い石への適性はともかく所詮はただの少女なため、初期補正値と指揮値が最低レベルで低い上、固定艦持ちで非常に扱いづらい(駆逐艦すら配備できない)。しかし、成長率が非常に高くミーリャと一緒に戦闘に出すと攻撃力が倍になるため、手を尽くせば使えなくはない。また、人類の敵と決着をつけるルートでは最終決戦のメンバーのため、育成しておかないと少しつらくなる。 キングコア編では、ミーリャとともに捕虜となる。大勢の男に幼い肢体を嬲られ、輪姦されて心を壊した。COREは彼女を妊娠させようとしたが、身体が未成熟だったため実現しなかった。 ミーリャ 声 - かわしまりの カテーリンの幼馴染にして、唯一の友人。キス魔。よく語尾を伸ばす暢気な性格。カテーリンに対して意見できるものの、カテーリンに対する好意が強いため、間違いに気づくことはない。 カテーリン同様、全能力が低いが成長率が高く、彼女もカテーリンと同じ戦闘であれば攻撃力が倍になる。成長率もカテーリンに及ばないまでも高い部類であり、固定艦を持たないので幾分扱いやすい(イベントをこなせば戦艦に乗せる程度は可能)。 キングコア編では、カテーリンとともに捕虜となる。カテーリンをかばおうとするもかなわず、ふたりとも大勢の男の慰みものとなり心を壊した。COREは彼女を妊娠させようとしたが、身体が未成熟だったため実現しなかった。 ミール・ゲーペ 声 - 高井戸雫 ソビエト秘密警察長官で、カテーリンの忠実なる部下。 実は、カテーリンとミーリャが通っていた学校の先生で、特権階級を否とする共有主義の原点ともいえる教えを説いた人物。ただし、流石にソビエトのそれほど極端なものではなく、善意と自由意思に基づいた穏やかなもので、赤い石を手に入れて暴走を始めたカテーリンから共有主義思想を聞かされた時はその間違いを必死に正そうとしていた。しかし、先生に褒めてほしかったカテーリンは癇癪を起して彼女を洗脳してしまい、とうとうカテーリンを止める者は誰もいなくなったのだった。 高めの指揮値・マイナスのない補正・低い成長率・スキル無しと、良くも悪くも即時投入可能な2軍キャラ。一方、1回の戦闘で3艦隊を壊滅させないと最終イベントが発生しないという厄介な特徴を持つ。 ジュザン・ジューコフ 声 - 加能永次郎 ソビエト軍の元帥で、ロシアン王国時代から名将として知られていた人物。また、無闇に殺すことを良しとはしない清廉な性格。定年制度による退役が近づいている。既婚者であるが、すでに死別している。ちなみに、ロリコフはかつての師。 各勢力のトップ並みの指揮値を持ち、固定艦を持たないために非常に扱いやすい。補正はやや寂しい。加入時に配備されている艦は必要指揮値が高いがかなり優秀な性能を持つ。 ビッグ・ゾルゲ ソビエトのスパイである白髪の男性。扇動や破壊活動が得意とし、日本国内の共産主義者に対して学校へのテロ行為といった破壊活動を指示した。 最終的にはロリコフが作り出した帝のクローンを使って共有主義に従う旨を国内に流布しようとするも、策に気付いた東郷に本物を救出されて計画は失敗。彼自身は明石大佐によって処分される。 冬将軍スノー 声 - 青葉りんご ロシアンの雪原に眠る魔女。非常に暑がりで、平時から裸にマント一枚を羽織っただけの姿をしている。彼女のその周囲は常に低温に包まれ、熱い地域では身体が溶けて消えてしまうといった体質や、人間を分裂させるといった、人間離れした性質を持っている。ちなみに処女。 デフォルトで防寒特性を持ち、さらに極寒であればレーザーの威力が倍になるというスキルを持つ。単純な提督としての能力は、指揮値は高めであるが全てHPのマイナス補正でレベル10でも解消されない、と同指揮値帯では弱い方である。前述の通り、熱い地域(北アフリカ)に配置すると消滅してしまうため、ソビエト戦線に配置しっぱなしが一番手っ取り早い。 マロン・コンドラチェンコ 声 - 蘭丸 ソビエト軍提督。楽しいことと酒が大好きで、よくウォッカを飲んでいる。酔っているためなのかカテーリンの洗脳が不完全で、対面した時は軽口を叩いていたが改めて洗脳された際は酒を手放してキリッとした表情になっている。 さほど高くない指揮値に加え、作中でも扱いづらい部類にあるミサイル補正しかないため、いささか使いづらい。 リディア・ロコソフスキー 声 - 桜川未央 ソビエト軍提督。明るい性格をしている。男性軍人からも人気であり、彼女と子作りできる機会を得た男性はかなり喜んでいた。赤本を手放した後は、同じく赤本で洗脳されているリンファの洗脳解除にも一役買っている。 指揮値は低い方であるが、4枠中3枠が鉄鋼弾補正であり、イベントをこなせば潜水艦を4隻配備することが可能なため堅牢な相手を撃破するのに一役買う。上昇量も低くはない。さらに、治安の向上量が+1されるスキルを持っているため、とりあえず加入させておけば便利なキャラ。 ロリコフ・バンラー 声 - 滝沢アツヤ ソビエトのマッドサイエンティストであるピンク髪の男性。もともとはロシアン王国お抱えの科学者だったが、カテーリンに忠誠を誓った結果、処刑を免れ、現在の地位についた。ロリコンではあるが、触れることを良しとはしない主義である。ただし、それ以外に関して倫理観は皆無。また、一見すると若い男性に見えるが、これは肉体改造の結果であり、実年齢は65歳である。 ウナギ・バンラー 声 - 香澄りょう ウナギベースの人造人間。巨乳であることをロリコフに度々非難されていたため、非常に腰が低い。 本作の主力ともいえるレーザーのダメージを半減させるという凶悪なスキルの持ち主で、極寒の影響下においては厄介この上ない。指揮値は高めであるが補正が非常に残念であるため、防壁・囮としての方が活躍する。 リュウコ・バンラー 声 - 高井戸雫 鳥ベースの人造人間。スパイ活動を主任務としており、日本に溶け込むために巫女服を与えられている。一人称が「リュウコさん」で、語尾に「ですよ」とつける変わった口調の持ち主。 1枠しか使えないものの、初期状態で全性能+90%、最大150%というすさまじい補正率となる。イベントを起こせば一般的な艦艇なら大体配備できる程度の指揮値を持つ。戦艦でもいいが、防御・索敵面が弱いので大型空母が一番相性がいい。 クワトロ亜空 緑のアフロが非常に目立つ、ロシアン帝国の王子。ラーゲリの特別な監獄に囚われていた。『大番長』のアバオ・亜空にそっくりだが、こちらは毅然とした態度を見せる。赤がパーソナルカラーらしく、赤本の存在を疎ましく思っている。 固定艦持ちな上に2枠しか使えない、と編成自由度がかなり低く頭打ちになりやすいが、1枠の補正が初期値で索敵+180%という常軌を逸した値となっており、戦艦を主とする提督としては早めに行動できる。 ウクライナ カザフスタン ピロシキ キャビア ボルシチ
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