あか‐ほん【赤本】
赤本(あかほん)
赤本
- 祭典縁日ノ街路ニ於テ瞹昧ナル書籍類ヲ陳列シ又ハ読売ヲナス者。〔第二類 人物風俗〕
- 俗悪卑猥の書籍。その出版業者を赤本屋などといふ。
- 極めて低級なる書物。又は卑猥なる書籍の類をいふ。
- 俗ぽい低級な本。赤本を出す出版屋を「赤本屋」といふ。
- 縁日、祭日等に瞹眛なる本を売るもの。又其の本を云ふ。
- 享保以来江戸で刊行された表紙の赤い絵草紙。転じて現在は低級俗悪な三文本のこと。
- 猥本。猥本には赤い淫(みだ)らな表紙が付してある。〔香〕
- 縁日、祭日等に曖昧な本を売るもの。又その本をいう。
分類 香
赤本
赤本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 18:37 UTC 版)
寛文期に始まり、元禄~享保期に隆盛を迎え、寛延期まで刊行された。表紙が丹色であることから「赤本」と呼ばれる。紙数は5丁(10ページ)が基本で、一巻か上下二巻が多いが、上中下三巻の場合もある。赤本は正月の年玉として購買された子供向けの縁起物と言われているが、内容は大人向けの部分も含んでおり、読者の年齢層は幅広いと想定される。画工としては、菱川師宣・近藤清春・鳥居清満・西村重長・奥村政信、版元としては鱗形屋・村田屋などが見られる。内容は、桃太郎・さるかに合戦・舌切り雀、花咲か爺といった昔話、御伽草子や説話を継承したもの、歌謡・言葉遊び・武勇譚など、多様である。
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