人間体を持つ眼魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:53 UTC 版)
「仮面ライダーゴースト」の記事における「人間体を持つ眼魔」の解説
眼魔世界の幹部たち。 イーディス 仙人と瓜二つの顔立ちをした眼魔世界の長官。銀色の制服を纏っている。 アランの父であるアドニスからは「我が友」と呼ばれていたが、クーデターを起こし新たな大帝となったアデルにもそのまま仕えている。 何らかの目的のためにマコトにゴーストドライバーとスペクターゴースト眼魂を渡した人物であり、復活したマコトをそそのかし、ディープスペクターゴースト眼魂の譲渡を許す。 力の根源と繋がろうとするアデルを止めるためにマコトに協力を求めるが、ガンマイザーによってゲートが封鎖され援護が来ないことを知ると、単身でアデルの元へ行き「自己進化し自我を持ち始めたガンマイザーはアデルの手に負えなくなる」と説得を試みる。しかし聞く耳を持たなかったため、眼魔ウルティマ・エボニーに変身し、アデルをゲートに引きずり込み人間世界に移動する。 人間世界で、アデルが変身したパーフェクト・ガンマイザーに戦いを挑むものの敗北し、変身が解除され絶体絶命の窮地に陥ったが、タケルたち3人に助けられ大天空寺で治療を受ける。そこでタケルたちに眼魔世界の誕生の秘密と眼魂とガンマイザーはイーディス自身が開発したものであることを語る。その後、アデルの攻撃で重傷を負ったアランとアランを庇って傷を負ったタケルをアデルの攻撃から庇い退却するが眼魂が限界に達し消滅してしまうが、安全な場所に隠してあった身体に戻ると自身の身を案じるタケルらの前に姿を現すが、慌てていたためユルセンに指摘されるまで仙人の服装でいたことに気付かず、自身が仙人であることをタケルたちに知られてしまう。 タケルが見たイーディスの記憶から断片的にだが、カプセルに入った眼魔世界の住人が消える姿を目撃し、人間世界で対峙した龍に戦いを挑むが、ただの人間と馬鹿にしていた龍と龍の召喚したムサシの連携攻撃の前に敗れたことと、龍の「人間は何度でもやり直せる」という言葉で自らの過ちに気付き、龍と共に研究を始めたことが明かされた。初登場のころはおそらく仙人と同一人物であるという程度であったため、あくまでも別人として演じている。仙人と同一人物であったことが明かされる展開については、少し深刻になる手もあったが、竹中ありきでトボけた感じとなった。 ジャベル 大帝であるアドニスからアランの補佐を命じられてやってきた眼魔世界の幹部の男。黒い制服を纏っている。 普段は人間に擬態しているが専用の眼魔眼魂を使って眼魔スペリオルに変身し、ゴーストとスペクターを圧倒するほどの強力な力を発揮する。その実力は生身の肉体の状態で変身した眼魔スペリオルでイゴールが変身した眼魔スペリオル・ナイフを変身解除に追い込むほど。 アランの忠実な部下として活動し、彼の意に沿わない言動を取る者やアランの障害となり得る者に対しては容赦がない。だが、アデルからの命令で眼魂の秘密をアランに隠している。また強い者と渡り合うことを喜びとする好戦的な一面も持つ。第38話では、三人の仮面ライダーに敗れたことで自暴自棄になって塞ぎ込んだりするなど、人間臭い素振りを見せている。 大天空寺の上空にグレートアイが出現した際、独断で4体のグンダリを使役し、そのグンダリがゴーストとスペクターに倒されたことでアランから叱責され、さらに眼魂に関する隠し事についても疑いの目を向けられる。その失態を隠蔽するためにゴーストとスペクターを抹殺しようと、アランが眼魔世界に一時的に戻った隙にゴーストを強襲。後に駆け付けたスペクターも圧倒するが、闘魂ブースト魂となったゴーストに敗れ、眼魂を破壊された。 第15話でアランによって復活。カノンを人質として連れ去り、グンダリと融合してゴーストたちを追い詰めるがフーディーニ魂に変身したスペクターに敗れる。 タケルたちが眼魔世界に来た際、生身の肉体で復活。アデルから授かったウルティマ用の眼魔眼魂で眼魔ウルティマに変身し、アランを抹殺しようとする。しかし、グレイトフル魂となったゴーストとの戦いで祈りの間から現れたモノリス形態のガンマイザーに力を注がれて眼魔ウルティマ・ファイヤーに変貌。人格まで乗っ取られた状態で戦うも敗北し、元のジャベルに戻った。大帝であるアデルの命令を実行するため、負傷した状態でアランに戦いを挑むが相打ちとなって互いに変身が解けてしまい、満足できる戦いができない生身の肉体である自身とアランのことを「惨め」と言い残して立ち去る。赤いオーロラの特殊な大気の影響で体力を失い、イゴールからも「廃棄処分」と言われ、満身創痍の状態で大天空寺に辿り着き、御成に出会い襲いかかるが寸前で力尽きてしまう。そこで自分の死を悟るが、慈悲の心を持つ御成によって特効薬の中和剤とおにぎりを与えられ、体調が回復する。続く第28話では一宿一飯の恩義を返すため、御成たちを襲っていた眼魔スペリオル・ナイフを退け立ち去った。 最後の決着をつけるべくアランの前に現れて戦いを挑むが、常に自らが前に出て戦うアランが新たな武器と、実体化したサル・ブタ・カッパと共に放つ技を身に付けたネクロムサンゾウ魂に敗れ、アランから敗因を指摘され、仲間という存在に興味を持った。ゴーストやスペクターに続きネクロムにまで敗れたことで生きる意味を失い、眼魔スペリオルの姿で森で暴れているところに、鬼が出たと連絡を受けたタケルたちに見つかり、再び闘魂ブースト魂に敗北したところを御成から慰められるが逃げ出し、御成と共に川に落下する。その後、御成に助けられ生きる意味は生涯をかけて見つけるものという言葉、おにぎりとメンチカツを与えられた。タケルが英雄のゴーストたちと協力してジャイロを撃破するのを見届けた後、姿をくらます。 最終決戦では町の人々の顔がアデルの顔に変化し動かなくなったのを目の当たりにしている。アデルの死後、グレートアイザーが変化したアイザージャイアントの攻撃からアランを庇って消滅したが、タケルの願いを聞き入れたグレートアイによって他の人間世界や眼魔世界の住民と共に元に戻った。 戦いが終息した後は御成に弟子入りし、雑巾掛けなど修行に精を出している。ヒゲは、衣装合わせの段階で生えており、それが「無骨な軍人テイストのキャラクター」という方向性にはまったため、そのまま採用となった。初期のころは感情を出さず、エリート軍人らしいキレのいい動きを意識しており、アランに対しての忠誠の証として手を胸に添えたお辞儀をしており、生身の状態になって以降は少しずつ感情を豊かにしており、知らないものに対するリアクションに気を遣っている。第37話でのアクションは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で聡太郎が演じたゲキチョッパーの名乗りの要素が盛り込まれている。 『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』 御成に代わって大天空寺の新たな住職となり、タケルの勉強を修行として教えていた。なお、御成とは何らかの理由で犬猿の仲となっている。 イゴール 眼魔世界の幹部で、冥術学者(現実における科学者)。武闘派のジャベルとは正反対で、自身を唯一無二の頭脳と豪語する男性。グレーの制服を纏い、額にゴーグルを付けている。 完璧な世界を望んでおり、統合と調和のためには不確定な要素を一切排除するべしと考えるマッドサイエンティスト。人間は不完全と見ており、アカリからは「KMS(完璧なるマッドサイエンティスト)」と呼ばれ敵視されている。直接の主従関係ではないアランに対しては、慇懃無礼な態度をとっている。また、目的のためなら手段を選ばない卑劣漢にして冷血漢で、画材眼魔が自身の目的に反対した際は容赦なく抹殺しようとしたり、騎士道精神を持つ甲冑眼魔の「騎士の名に恥じぬ」という言葉に対して、不合理だと切り捨て甲冑眼魔の心を支配して、御成やシブヤ、ナリタの魂を盾にしてタケルの持つ眼魂を狙わせた。目的通りにタケルから英雄の眼魂を渡されるが、眼魂と引き換えに御成たちの魂を返却する約束を反故にした。さらにはアデルからの連絡を受けたのか、眼魔をけしかけてアランを抹殺しようと企み、生身となった影響で力が衰えたジャベルをも「廃棄処分」だとして見下す。 その後、「裏切り者」の画材眼魔とスランプに陥り逃げ出した音符眼魔を「不良品」として始末しようとするも、御成への恩を返そうとするジャベルに妨害される。それでもジャベルたちの心を理解しようとせずに「不良品」呼ばわりしたことでアカリの怒りを買い、強烈な平手打ちを受け、泣きながら撤退した。 ディープコネクト社に目を付け乗り込んできたタケルたちに眼魔眼魂で操っているビルズ社長を使い虚偽の潜伏場所を教えて罠を仕掛け、事件が解決したと思わせてディープコネクト社への疑惑の目を晴らした。また、ディープコネクト社に潜入したアカリに二度目の平手打ちを受け、憤慨した。それ以降、アカリに平手打ちされたことを根に持ち続け、彼女への敵意を募らせる。さらに、アカリがアイドルとして成功したことに「不合理」と憤慨し、彼女に三度目の平手打ちを受けた。アリアからも平手打ちを受け、アカリから受けた平手打ちを含めて四度目となった。その後部下を引き連れてゴースト・スペクター・ネクロムと戦うも、ムゲン魂のゴーストに手も足も出ずに敗れ、眼魂を破壊された。 第40話で復活し、アデルに倒されたイーディスの様子を見て、自らが長官の地位に近づいたことを喜んでいた。そして遂にアデルより長官への昇進を言い渡されたが、アカリから四度目の平手打ちを受け、アリアから受けた平手打ちも含めて五度目となった。それ以後はデミアを成功させ、アデルの完璧な世界の一歩を生み出す。しかし、その身は端末であるがゆえに、超常的な力を得たアデルの意志の介入で自身の精神を汚染されつつあり、時折アデルの顔に変貌するようになり、そのことを恐れ、すぐに計画を中止するように緊急放送を乗っ取ったアデルへモニター越しに訴えたが、その直後に精神を乗っ取られ、アデルの操り人形となってしまうも、アカリから平手打ちの三連発(通算八度目)を受けて正気に戻るが、最期はアカリと御成を庇って眼魔からの攻撃を受け「愛、なんと不条理な…」と呟きながらアカリの目の前で消滅し、眼魂も破壊されたが、グレートアイザーが倒され、眼魂システムが消滅したことで、他の眼魔世界の住民と共に生身の身体で復活した。 眼魔眼魂(変身用)を使い眼魔スペリオル・パーフェクトに変身する。脚本の長谷川は、眼魔世界の説明役として登場させるものとなったものの、科学者でもマッドサイエンティストは前作『ドライブ』の蛮野がいたため、その差別化から脚本では異なるイメージで書かれていたが、イゴールを演じる山本の演技によって個性付けがされたものと語っている。 子供の注意を引くため、話し方や動きを普段よりオーバーにしている。 『真相!英雄眼魂のひみつ!』 作中には登場していないが、眼魔世界にある部屋には西園寺のコレクションがあり、これらを基に眼魔を作り出していたことが判明する。 『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』 眼魔世界にてアカリと共に眼魔世界の空を青くするための研究をしている。 『小説 仮面ライダーゴースト』 第二章では、西園寺の計画に協力していたことが明かされる。 ジャイロ 第31話から新たに送り込まれた眼魔世界の幹部の男。アランのことを「アラン坊ちゃま」または「お坊ちゃま」と呼んでいる。ジャベル同様眼魔世界の黒い制服を纏い、額に黒いバンダナを巻いている。 かつてアランに戦闘訓練を施した教官で、ゴースト・スペクター・ネクロムの3人を同時に相手にしても互角以上に立ち回るほど戦闘能力は極めて高い。アランからは「危険な男」、イゴールからは「不気味」と評された。 人間界と眼魔世界を繋ぐゲートの破壊を始めたタケルたちの前に2体の眼魔スペリオルと共に姿を現し、アランに再教育を施すと言って戦いを挑んだ。 ゲートの破壊に現れたマコトとアランの前に再び姿を現し、ネクロムとディープスペクターを圧倒し、変身が解除されたアランの命を奪おうとするが、ゲキコウモードとなったディープスペクターにゲートから眼魔世界に押し返された上、ゲートも破壊されてしまった。 大帝であるアデル自ら戦いに赴いたことで自分の存在意義をかけてタケルに戦いを挑む。ムゲン魂に変身するよう強要するが、あくまでも英雄の力を信じるタケルがオレ魂で立ち向かってきたため、激昂し一方的に痛めつけるが、タケルが再び英雄と心を繋いだことで逆転され、ゴーストのムサシ〜ヒミコの連続パーカーチェンジに翻弄された上で15人のパーカーゴーストとグレイトフル魂が同時に放ったメガオメガフォーメーションの前に敗れた。 デミアが起動した後は、アデルの力で眼魔世界の民が消えていくさまを目撃しアデルに進言するも端末であるため、超常的な存在となったアデルの力で精神を乗っ取られ、自我を失いアデルの命令通りに動く人形となるが、アデルの死後にグレートアイザーが倒され、眼魂システムが消滅したことで、他の眼魔世界の住民と共に生身の身体で復活した。当初は1回のみ登場する予定であり、高岩成二が起用されたのもそのためであったが、第38話で15人の英雄と対決する強敵に相応しい相手として選ばれ、以後も継続して登場するに至った。 高岩のアイデアで頭に布を巻いている。 『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』 眼魔牢獄から脱獄したダントンと対決するが瞬殺された後、ダントンに吸収され死亡する。 コピー・マコト(Cマコト) 第36話から登場する、マコトと瓜二つの顔立ちをした謎の人物。複数存在する。 仮面ライダースペクターのみに変身し、本物のマコトが変身するディープスペクターと互角に渡り合う力を持つが最後には必ず倒され、倒されることで本物のマコトを苦しめている。何度も本物のマコトの前に現れては、「お前は本当に自分が本物だと言い切れるのか?」などと、意味深な言葉を投げかけている。第43話ではガンマイザー15体のモノリスからそれぞれCマコトが出現し、その15体が1体のCマコトに融合して「完璧な俺になった」と発言している。 イーディスによるとこのCマコトはディープスペクターゴースト眼魂を使用したことによりガンマイザーによって生み出されたのではないかと推測している。 本来はアデルの命令を受けるただの人形であったが、第45話以降は自我を持ち始めたガンマイザーのコントロール下に置かれており、ガンマイザーたちが自分たちがより強力な存在へと進化する可能性のための材料としてマコトを選出したため、アデルの命令を無視して本物自身に成り変わるべく暗躍し始める。 後にガンマイザー・クライメットが15体のガンマイザーの力の一部を使って作り出したディープスペクターゴースト眼魂を受け取ると、それ以降は自身も本物のマコトと同じくディープスペクターに変身している。その後本物のマコトと交戦した後、カノンを後ろから急襲しようとするが思い留まり姿を消した。 当初はジャベルやジャイロ同様眼魔世界の黒い制服を纏っていたが、終盤、本物のマコトと同じ青と黒のレザージャケットを着用したことで外見上は本物と見分けがつかなくなったが、カノンやアランには見分けがつく模様。さらに、ディープスペクターゴースト眼魂を通じて本物のマコトの思考を読み取れるようになり、またカノンでさえも見分けがつかなくなる。しかしその一方で、Cマコト自身も自我を得て友達や仲間という言葉に感化されつつあることなどに戸惑いを感じるようになり、危機に陥ったカノンを本物のマコトよりも先に救っている。その後、ガンマイザーに対して本物のマコトと共闘し、最期は瀕死の重傷を負ったマコトに後を託されるがそれを断りマコトと一体化し、傷を癒した。プロデューサーの高橋一浩は、3号ライダーの登場後は2号ライダーの存在感が薄くなるとの考えから、カノン復活後のマコトのドラマを描写するためのキャラクターとして創作した旨を述べている。当初は早い段階で登場する予定であった。 『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』 ダントンが造り出した失敗作である大量の強化人間の中の一体であることが明かされ、15人のマコトもその大量の強化人間の中からアデルが選んだものである。
※この「人間体を持つ眼魔」の解説は、「仮面ライダーゴースト」の解説の一部です。
「人間体を持つ眼魔」を含む「仮面ライダーゴースト」の記事については、「仮面ライダーゴースト」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から人間体を持つ眼魔を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から人間体を持つ眼魔 を検索
- 人間体を持つ眼魔のページへのリンク