ヤクシャとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ヤクシャの意味・解説 

やく‐しゃ【役者】

読み方:やくしゃ

能楽歌舞伎などで、役に扮(ふん)して演じる人。俳優

駆け引きなどにたけている人。また、人前抜け目なく振る舞う人。「なかなかの—で油断ならない人」

役目に当たる人。役人

「飯をはからひもり、人にすすむる—を」〈咄・醒睡笑・一〉


やく‐しゃ【訳者】

読み方:やくしゃ

翻訳をした人。翻訳者


役者

読み方:ヤクシャ(yakusha)

江戸時代浄土真宗寺社奉行寺院取次行った者。


夜叉

(ヤクシャ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/03 14:34 UTC 版)

ヤクシャ像 シュンガ朝 ギメ東洋美術館

夜叉(やしゃ、サンスクリット語: यक्षyakṣaパーリ語: यक्खyakkhaの音写、訳:暴悪・捷疾鬼・威徳)は、古代インド神話に登場する薬叉(やくしゃ)とも称する。のちに仏教に取り入れられ護法善神の一尊となった。

インド神話

一般にインド神話における鬼神の総称であるとも言われるが、鬼神の総称としては他にアスラという言葉も使用されている(仏教においては、アスラ=阿修羅は総称ではなく固有の鬼神として登場)。

夜叉には男と女があり、男はヤクシャ(yakṣa)、女はヤクシーもしくはヤクシニーと呼ばれる。財宝の神クベーラ毘沙門天)の眷属と言われ、その性格は仏教に取り入れられてからも変わらなかったが、一方で人を食らう鬼神の性格も併せ持った。ヤクシャは鬼神である反面、人間に恩恵をもたらす存在と考えられていた。森林に棲む神霊であり、樹木に関係するため、聖樹と共に絵図化されることも多い。また水との関係もあり、「水を崇拝する(yasy-)」といわれたので、yaksya と名づけられたという語源説もある。バラモン教の精舎の前門には一対の夜叉像を置き、これを守護させていたといい、現在の金剛力士像はその名残であるともいう。

護法善神として

説法する夜叉(背後には観音菩薩)。幕末の仏教本の挿絵

インド神話における夜叉は仏教に包括され、仏法を守護する八部衆の一つとして、また毘沙門天の眷属として羅刹と共に北方を守護する。また夜叉には、天夜叉・地夜叉・虚空夜叉の三種があり、地夜叉以外は飛行するという。

大乗仏典では薬師如来十二神将や、般若経典を守護する十六善神などが夜叉である。

その他の文化

タイのヤック

スリランカではヤカ(Yaka)という病魔とされ、王にマハーコーラ・サンニ・ヤカー(Mahakola Sanni Yaka)がいるとされる。

タイでは、ヤック(ยักษ์)と呼ばれ、緑色と赤色の対になった巨大な像が寺院等の門にしばしば置かれている。画像はタイのバンコク・プラナコーン区タイ王室宮廷内の寺院入口にあるワット・シーラッタナーサーサダーラームのヤック像である(実はタイ国際空港にも同様のヤック像が置いてある)。

仏教の影響を受けたマニ教パルティア語文書(バクトリア出土)では、イエス・キリストマニの名において夜叉などのデーウ(悪魔)を祓う、と書かれた護符文書がある。またいくつかの夜叉の特徴も併記されており、たとえばヴィシュヴァパーニ(Viśvapāṇi)は一日の第五の時間を支配し、ペシャワルに住み、塩味のものを食べる、とある。

ジャイナ教ではヤクシャ、ヤクシニーは守護神とされる。

日本語中国語などでは「凶悪な人間」の比喩として使われており、「外面似菩薩内心如夜叉」などの慣用句もある[1]

脚注

  1. ^ 第三版, デジタル大辞泉,大辞林. “外面似菩薩内心如夜叉(ゲメンジボサツナイシンニョヤシャ)とは”. コトバンク. 2019年11月7日閲覧。

関連項目


ヤクシャ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 22:19 UTC 版)

西遊記 (ゲーム)」の記事における「ヤクシャ」の解説

元は異教の神五行では土性である。

※この「ヤクシャ」の解説は、「西遊記 (ゲーム)」の解説の一部です。
「ヤクシャ」を含む「西遊記 (ゲーム)」の記事については、「西遊記 (ゲーム)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヤクシャ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ヤクシャ

出典:『Wiktionary』 (2017/02/05 08:59 UTC 版)

名詞

ヤクシャ

  1. インド神話登場する男性鬼神総称

語源

関連語



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヤクシャ」の関連用語

ヤクシャのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヤクシャのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの夜叉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの西遊記 (ゲーム) (改訂履歴)、ゴッドイーター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのヤクシャ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS