いく

デジタル大辞泉

い‐く〔ヰ‐〕【偉^×躯】

読み方：いく

大きなからだ。「貫禄十分な—」

いく【幾】

読み方：いく

［接頭］名詞に付く。時には形容詞に付くこともある。また、接尾語が付いて副詞をつくることもある。

１ 数量の不明・不定の意を表す。「—人」「—日」

２ 数量の多い意や年月の長い意を表す。「—千万」「—千代」「—久しく」

いく【生】

読み方：いく

［接頭］名詞に付いて、生き生きとして生命力のある、という意を表す。「—井」

「—太刀(たち)と—弓矢また其の天の沼琴(ぬごと)を取り持ちて」〈記・上〉

い・く【生く】

読み方：いく

［動カ四］

１ 生命を保つ。生存する。生きる。「—・ける屍(しかばね)」

「限りとて別るる道の悲しきに—・かまほしきは命なりけり」〈源・桐壺〉

２ 生き延びる。

「—・かん定辛くてこそ—・かめ」〈今昔・二三・二一〉

［動カ上二］「い（生）きる」の文語形。

［動カ下二］「い（生）ける」の文語形。

[補説] 上代・平安時代には四段活用であったが、中世以降には上二段活用に変化し、のち一段活用となった。

い‐く〔ヰ‐〕【畏^×懼】

読み方：いく

［名］(スル)おそれはばかること。恐懼(きょうく)。

「其の白人に—せらるるは決して故なきにあらず」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉

いく【育】

読み方：いく

［音］イク（呉）（漢）　［訓］そだつ　そだてる　はぐくむ

［学習漢字］3年

１ そだてる。「育児・育成／愛育・教育・訓育・薫育・飼育・体育・知育・徳育・傅育(ふいく)・保育・養育」

２ 成長する。「生育・成育・発育」

［名のり］すけ・なり・なる・やす

い・く【行く】

読み方：いく

［動カ五（四）］⇒ゆく

いく【^×郁】

読み方：いく

［人名用漢字］　［音］イク（呉）（漢）

１ 香りがいい。かぐわしい。「馥郁(ふくいく)」

２ 文化が盛んなさま。「郁郁」

［名のり］あや・か・かおる・たかし・ふみ

［難読］郁子(むべ)

日本語活用形辞書

いく

形容詞「いい」の連用形。

終止形

いい  » 「いい」の意味を調べる

好く、良く、善く

読み方：いく

形容詞「好い」「良い」「善い」の連用形。

終止形

好い  » 「好い」の意味を調べる
良い  » 「良い」の意味を調べる
善い  » 「善い」の意味を調べる

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文語活用形辞書

生く、活く

読み方：いく

カ行下二段活用の動詞「生く」「活く」の終止形。
「生く」「活く」の口語形としては、カ行下一段活用の動詞「生ける」「活ける」が対応する。

口語形

生ける » 「生ける」の意味を調べる
活ける » 「活ける」の意味を調べる

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大阪弁

いく

大阪弁	訳語	解説
いく	いく、ゆく	行く。「ゆく」という発音はしない。行き先案内、行く手をはばむ、街道を行く、雲行きが怪しい、行く行く考えるわ、天王寺方面行きだす。助詞「て」+「いく」になる場合でも、東京方言のように「てく」にならず、しっかりと「ていく」と発音する。

いく

大阪弁	訳語	解説
いく	機能不能になる	ダメージを受けて機能不能になるという意味。身ぃいった、は、打撲や筋肉痛になった、マットの上で切らな刃ぁいくで、は、マットの上で切らないと刃が使いものにならなくなるよ、という意味。

いく

大阪弁	訳語	解説
いく	できる、（に）なる、 起こる	行く。服にしわがいく。あんまり笑うたらしわいくでえ。鉄にさびがいく。火事がいく。地震がいく。

隠語大辞典

行

読み方：いく

1. 行。性交の際快美高潮に達し淫汁を洩らすこと。俗に「きがいく」といふ。支那にては「〓」と書く。「あれさもう牛の角もじ曲みもじ」の句はこの「いく」を隠して詠める大破礼句なり。
2. 射精す。支那語で「〓」と書く。
3. 男女交接の際快感の頂点に達すること。

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。

ウィキペディア小見出し辞書

いく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/05/08 00:25 UTC 版)

「駿河城御前試合」の記事における「いく」の解説

岩本虎眼の愛妾。妖艶な年増女。虎眼が妻の死後に抱えた何人もの妾の1人で、元は松阪の商家の娘。

いく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/01/22 15:02 UTC 版)

「夏目影二郎始末旅」の記事における「いく」の解説

影二郎の祖母。添太郎と共に『嵐山』を経営。

いく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/06/05 03:37 UTC 版)

「腕 -駿河城御前試合-」の記事における「いく」の解説

岩本虎眼の愛妾。門弟の伊良子と関係を持ち、屋敷から放逐された後も、伊良子に献身的に寄り添う。

いく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/11/12 06:59 UTC 版)

「放課後少年」の記事における「いく」の解説

主人公の男友達。いつも、ボーッとしていて何を考えているかわからない。将来の夢はパイロット。

いく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/08 07:34 UTC 版)

「あずみ」の記事における「いく」の解説

茜がいる旅籠に新たに売られた女郎。両親と弟の留次と妹の末の生活のために女郎となった。旅籠にいる間あずみは彼女には喋れない旅芸者で通して女性であることを打ち明けなかったが、留次と末から贈られたお守りを拾ってあげたり、乱暴な大男の客から助けたり、独楽回しを見せたりして親しくなった。後に茜とともに風魔一味にあずみを誘き出すための人質にされた。一味の親分が茜の手を斬り落とそうとした時には憤って殴られる。あずみが一味を全員切り捨てて救出された後、これ以上2人を巻き込まないよう立ち去ることを決めたあずみとの別れを惜しみ、いつでも戻ってきてと伝えた。あずみも茜やいくともっといっぱい話をしたかったと別れを惜しんだ。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

いく

出典:『Wiktionary』 (2021/10/10 21:21 UTC 版)

動詞

いく

1. 【行く】目的地へ移動する。ゆく。
   • 東京に行く。
2. 【往く】出発点から目的地まで進（すす）む。
   • ソウルからプサンへ行く
3. 今いる場所から離れる。
   • あっちへいけ。
4. 道を進む。
   • 街道を西へ行く。
5. 過ぎる。通る。流れる。
   • 行く川の水
   • 列車が行く。貨物船が行く。
6. 通う。
   • 学校に行く。会社に行く。
7. 【逝く】二度と帰らない場所へ向かう。逝去する。「死ぬ」の婉曲表現。
   • 21世紀を待たずに逝く
8. 時が過（す）ぎる。経過する。
   • 行く年来る年
9. ある方法を取る。やる。積極的に行う。また安易に行う。
   • このやり方で行ってみようか。
   • じゃあ次のプレゼンは佐藤さん、行きましょう。
   • 様子見しないで来た球を打ちに行け。
   • ボールを置きに行ってはいけない。
10. 思う通りにやれる。成功する。
    • うまくいかない。
11. 納得・満足などの感覚を得る。
    • 納得がいかない。
12. 年齢が十分である。その年齢に達する。
    • 50歳はいってそうな人
    • 年端もいかない
13. とつぐ。
14. （口語・俗） オーガズムに達する。
15. （補助動詞、＜動作・変化を表す動詞の連用形-て-＞に接続する）
    1. 動作主が目的地へ移動する途中または直前に動作をすることを表現する。
       • 途中ではがきを投函して行く。
    2. 起点を基準にして、状態が変化することを表現する。
       • 赤くなっていく。
    3. 動作主が基準の時点から動作を継続または反復することを表現する。
       • これからも注意していこう。

活用

類義語

• （語義1）さる、むかう
• （語義2）さる

対義語

• （語義1）くる

派生語

• いかれる
• いきつもどりつ

関連語

• 往復

翻訳

• アイヌ語: arpa ^(ain) 単数, paye ^(ain) 複数
• アラビア語: ذَهَبَ ^(ar) (ḏahaba), 未完了形: يَذْهَبُ ^(ar) (yaḏhabu), رَاحَ ^(ar) (rāḥa)

  アラビア語エジプト方言: راح ^(arz) (rāḥ), مشي ^(arz) (meši)

• アルバニア語: eci ^(sq)
• イタリア語: andare ^(it)
• 英語: go ^(en)

  古英語: gān ^(ang), wendan ^(ang), wadan ^(ang), faran ^(ang), fēran ^(ang)

• エスペラント: iri ^(eo)
• オック語: anar ^(oc), ana ^(oc)
• オランダ語: gaan ^(nl)
• カンナダ語: ಹೋಗು ^(kn)
• キリヴィラ語: la
• ギリシア語: πάω ^(el)

  古典ギリシア語: εἶμι ^(grc), ἔρχομαι ^(grc), εἰμί ^(grc), ἦλθον ^(grc), βαίνω ^(grc), πορεύομαι ^(grc), βλώσκω ^(grc), βαδίζω ^(grc), ἐλαύνω ^(grc), κίνυμαι ^(grc), κινέομαι ^(grc), νέομαι ^(grc), νίσσομαι ^(grc)

  ミケーネ・ギリシャ語: ������ ^(gmy)

• クメール語: ទៅ ^(km) (tɨv)
• グルジア語: სვლა ^(ka)
• サンスクリット: एति ^(sa) (éti), गम् ^(sa) (gam)
• シンハラ語: යනවා ^(si)
• スウェーデン語: gå ^(sv)
• スペイン語: ir ^(es)
• タイ語: ไป ^(th)
• タガログ語: magpatuloy ^(tl)
• タミル語: செல் ^(ta), போ ^(ta)
• チェコ語: chodit ^(cs), (徒歩で) , jet ^(cs), jezdit ^(cs), (乗り物で)
• 中国語: 去 ^(zh) (qù)

  広東語: 去 ^(yue) (heoi3)

  ドンガン語: чў ^(dng) (qü)

  閩東語: 行 ^(cdo) (giang)

• 朝鮮語: 가다 ^(ko)
• ツォツィル語: bat
• テルグ語: వెళ్ళు ^(te), పోవు ^(te), వెళ్ళిపోవు ^(te)
• ドイツ語: (徒歩で) gehen ^(de); (乗り物で) fahren ^(de); (飛行機で) fliegen ^(de)
• トルコ語: gitmek ^(tr)
• ノルウェー語: gå ^(no), reise ^(no), fare ^(no), dra ^(no)
• ハワイ語: hele ^(haw)
• ハンガリー語: megy ^(hu)
• ビルマ語: သွား ^(my)
• ヒンディー語: जाना ^(hi) (jānā)
• フィンランド語: mennä ^(fi)
• フランス語: aller ^(fr)
• ベトナム語: đi ^(vi)
• ヘブライ語: הלך ^(he) (halákh), נסע ^(he) (nasá), טס ^(he) (tas)
• ペルシア語: رفتن ^(fa) (raftan), شدن ^(fa) (šodan)
• ベンガル語: যাওয়া ^(bn) (jaoa)
• ポーランド語: (徒歩で) chodzić ^(pl), iść ^(pl) (未完了相); (乗り物で) jeździć ^(pl), jechać ^(pl) (未完了相)
• マラヤーラム語: പോവുക ^(ml)
• マレー語: pergi ^(ms)
• モンゴル語: явах ^(mn)
• ラテン語: eō ^(la), vādō ^(la), gradior ^(la), baeto ^(la), bito ^(la), beto ^(la)
• ラトヴィア語: iet ^(lv)
• リトアニア語: (徒歩で) eĩti ^(lt); (乗り物で) važiúoti ^(lt)
• ルーマニア語: merge ^(ro)
• ロシア語: (徒歩で) ходи́ть ^(ru), идти́ ^(ru) (未完了相); (乗り物で) е́здить ^(ru), е́хать ^(ru) (未完了相)

• 英語: pass away ^(en)
• スペイン語: perecer ^(es)
• 中国語: 去世 ^(zh) (‎qùshì)
• ドイツ語: entschlafen ^(de)
• ラテン語: aborior, pereo

• 英語: come ^(en)
• フランス語: jouir ^(fr)

動詞:行く・往く

いく【行く・往く】

1. 今いるところから目的地へ移動する。ゆく。
2. 今いるところから遠くへ離れる。去る。

（「いく」と「ゆく」は奈良時代から併存した。「いく」の方が口語的な語感があり、漢文訓読では普通「ゆく」）

い-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
い	か	き	く	く	け	け

動詞:生く

自動詞

いく【生く】

1. 生命がある。生きる。
2. （「命生く」で）生き延びる。

活用

第1義・第2義

い-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
い	か	き	く	く	け	け

第2義

い-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行上二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
い	き	き	く	くる	くれ	きよ

い-く

発音（四段活用）

二拍動詞二類

い↗く

他動詞

いく【生く】

1. （「命生く」で）生命を救う。
2. 生命を助ける。生き返らせる。

い-く 動詞活用表（日本語の活用）

カ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
い	け	け	く	くる	くれ	けよ

接頭辞 

いく【幾】

1. 名詞・助数詞につき、不定数をあらわす。
   • いくつ、いくら、いくとせ
   • 新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる（古事記）
   • 幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく（若山牧水）

語源

日本祖語 *eku

漢字辞典

幾

幾	画数：12 学習年：中学校で習う漢字 音読み：キ 訓読み：いく-、 きざし、 ちかい、 いくつ、 いくら ピンイン：ji3 / ji1 ハングル：기 対応する英語：how many, how much, how far, how long

徰

徰	画数：13 音読み：セイ 訓読み：いく ピンイン：zheng1

渭

渭	画数：12 音読み：イ 訓読み：いく、 しく ピンイン：wei4 ハングル：위 対応する英語：name of Chinese river

竛

竛	画数：10 音読み：レイ、 リョウ 訓読み：いく ピンイン：ling2

行

行	画数：6 学習年：小学2年で習う漢字 音読み：コウ、 ギョウ、 アン 訓読み：いく、 ゆく、 おこなう、 -ゆき、 -いき ピンイン：xing2 / hang2 / hang4 / xing4 ハングル：행、 항 対応する英語：going, journey

行

行	画数：6 ※日本語ではあまり使用されない漢字です。

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Weblio日本語例文用例辞書

「いく」の例文・使い方・用例・文例

• 都市生活にはいくつか利点がある
• 請求書の額はいくらになっていますか
• いくら議論を重ねてみてもどうにもならないさ
• ケーキはいくらか残っていますか
• 彼女は旅行資金にいくらかのお金をとっておいた
• ちょうど市バスに乗ろうとしていたときに，私は彼が通りを歩いていくのを見かけた
• 銃声が何発か鳴り響くと同時に，建物から人が走っていくのが見えた
• 私は先生にいくつか質問した
• 荷物はいくつお持ちですか
• 「君の普通預金口座の残高はいくらあるの」「約５万円の残高がある」
• 雲間からもれるいく筋かの光
• 生きていく最低限の必需品
• 君を後に残していくなんて耐えられない
• 地平線を越えていく
• ツルは長いくちばしを持っている
• 黒板にチョークで単語をいくつか書く
• 彼女は長いスピーチをいくつかの部分に分けた
• 豚肉はポンドいくらで売っている
• 稼ぎのお金のいくらかをとっておくほうがよい
• この点の重要性をいくら力説してもしすぎということはない