『新/⊿』での一般人
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美崎 ユキエ(みさき ユキエ) 瑠璃が通う高校の卒業生でもあり、瑠璃らのクラスでもある2年4組の担任。37歳。実家は下宿館から建て替えたマンション「メゾン美崎」。癖のある生徒たちに囲まれながらも持ち前の度胸と根性で切り抜ける女教師。学校内では常にジャージを着ている。婚期に悩んでおり、結婚関係の話が出ると怒る。元スケ番で後輩を含めた彼女に近い世代の者からは「学園のレジェンド」として名前と武勇伝が知れ渡るほど有名だが、教師ということもあり、校内では立場上公私を弁えている。また、事情を知る瑠璃ら以外の校内の生徒に自分の過去がばれないよう第1シリーズで見られた凶暴さは(間以外には)抑えつつあるものの、彼女の怖さを知る男子生徒は逆らわないようにしている模様。『新』ACT・4で瑠璃をファン&アシスタント志望者として間に紹介する。 20年以上の付き合いがあるにもかかわらず現在も間の裏の顔を知らず、同時に教え子である瑠璃の裏の顔も知らない。間には瑠璃の家族のことを聞くなと釘を刺すなど、担任としておよび学生時代の間と同じ境遇にある瑠璃のことも心配している。 10年前に間とは別のとある実業家と婚約までいったが、間によって始末されている(後述)。殺された理由も殺した相手が間であることも知らず、その男から貰った婚約指輪もしばらく付けていたままだった。 杉崎 将子(すぎさき しょうこ) 瑠璃の同級生の一人。栗色でポニーテールの女子高生。今時のギャルで、どこか思考がお気楽かつ刹那的な人物だが情にはとても厚い。スカートを短くしているため下に短パンを履いている。警戒心の緩い瑠璃に対してスケベ心を見せる男子同級生らに鉄拳制裁をすることもある。 「INTERSECTION」編の最後に三枝将の娘であることが明かされた。だが父の「裏の顔」は当然知らされてはいない。同時にユキエとしのぶは将が父親であることを知っているかどうかは不明。歌が特技で、父親である将がミュージシャンということもありカラオケではプロ級の腕前を持つ。本人は悪気はない模様だが時折周囲の人間を振り回す傾向があり、間曰く「父親は相手のリズムを読むが、娘は(相手の)リズムを崩す」と呟いている。 佐原 しのぶ(さはら - ) 瑠璃の同級生の一人。本好きで図書館司書を目指しているクールな優等生。黒髪のロングヘアーで眼鏡を掛け、右目の下に泣きボクロがある。趣味と進路が一致したとはいえ、自身が堅実に生きているのを自覚しているが、瑠璃や修の様に夢を追っている者や将子の様に楽しんで生きようとする者にも理解があり友人として付き合いがある。 美奈子同様に暴力団の抗争に巻き込まれるが、鞄に入れていた本に流れ弾が当たって難を逃れている。『新』以降で度々使われる「闇狩人という凶器を使った人殺しになる」(類似表現を含む)という台詞はこの時の彼女が美奈子の仇を討つために闇狩人を探すという将子に向けた言葉として初めて使われた。 『新』ACT・11で標的となった男にナンパされかけたところを助けられたことがきっかけで上京した修に恋愛感情を持っている模様で、よく公園のベンチで寝ているのを見て気にかけたり、修の新聞配達エリアに自宅が入っていることから修が配達している新聞を購読し、受験勉強を朝型に変え直接受け取っている。一方、間のことは瑠璃を通して色々話を聞いているが、実際に顔を合わせたのは海水浴で出会った修よりも遅い。 『⊿』ACT 28では間の元アシの漫画作品のトリックを模倣した連続殺人事件の被害に遭い一時は意識不明に陥った。この時は修とのデートだったため、意識が回復した後にトラウマ克服を兼ねて改めてデートをして、その時のトラウマを克服している。 今野 美奈子(こんの みなこ) 瑠璃の同級生の一人。ショートヘアでイルカのピン止めを前髪に装着している。瑠璃を含めた仲間からは「ミナ」と呼ばれており、イルカ好きで将来は水族館の飼育員を目指していた。瑠璃らと一緒にいた時の学校からの帰宅途中、暴力団の抗争に巻き込まれて流れ弾が当たり入院、病床で瑠璃たちに闇狩人への依頼(自身の敵討ち)を託した二日後に亡くなる。仕事の関係で転校続きで友達ができなかった瑠璃にとってはやっとできた友達だったこともあり、仇討ちを瑠璃が一人で引き受けることとなった。父親との二人暮らしだが、母親については明らかになっていない。 望月 美緒(もちづき みお) 瑠璃の同級生の一人。ボサボサ気味のショートヘアでおとなしめの女子高生。『⊿』ACT5 - 8の北海道の修学旅行で瑠璃たちと一緒の班になり、宿泊先では瑠璃と同じ部屋に泊まる。 血の繋がっていない別れた父親が元暴力団員で、子供の頃に同級生の親や先生に距離を置かれていることにうすうす気づき自分から友達は作らず、かつて美奈子がヤクザの流れ弾に当たって死んだことを気にかけて、瑠璃らに対して「仲良くなる資格がない」と言って避けていた。それでも父親のことが好きなことを瑠璃は気づいていた。 瑠璃が見知らぬ男から渡されたハンカチで父親が北海道にいることを知り、その中に入っていたメモを見て小樽で再会するが、その直後に父親の命を狙う中国マフィアの残党に連れ去られて人質にされるも父親と瑠璃に助け出される。父親が誰かに殺されることを覚悟してか「殺されたりしないで」と告げて別れるが、その直後に(結果的には転落死によるものの)瑠璃と大介によって始末されたことは知らない。翌日、大介のもとに向かおうとする瑠璃に声をかけた際はどこかすっきりした表情を見せていた。 単行本2巻カバー下裏表紙に「望月親子のありし日」というタイトルの4コマ漫画が描かれ、家族との食事で3歳の彼女が「いただきます」を言わない、もしくは言っても小声の父親に注意する姿が描かれている。 岩井(いわい)/ イワイ モトキ 『新』に登場した間のメインアシスタント。秋から新連載が決まり独り立ちが迫っており、夏休みを境に瑠璃と入れ替わりでアシスタントを辞めた。既婚者。 『⊿』ではACT 28の『新』で登場した1年後に再登場、連載作である『JK探偵MEI』がヒットし、単行本2巻発売と1巻重版となる人気でアニメ化や映画化が目前に迫っていた中、作品内のトリックを利用した殺人事件が連続発生して発売中止と回収を迫られアニメや映画化も中止となった。岩井自身もネット掲示板でのストーカー行為に苦しみ引っ越しを余儀なくされており、それらの当事者が岩井の高校時代の同級生で小説家を目指していた水上(みなかみ)の仕業とのちに判明するが、その後も現状を見続けるためにストーカー行為を続けていたことから、真相を確かめるべくビルの屋上に誘き寄せるも、なおも強い嫉妬心を持つ水上に突き落とされて命を落とす。 死の直前に間から誘われた焼き肉店での会話で(瑠璃も一緒に誘われている)「僕が不審死した時は事故か殺人だからその時は噂の闇狩人に頼んで」と言い、間に頼まれて用意した資料(岩井に関する掲示板のスレを印刷したもの)を見た間は全てが同一人物の仕業で文法も小説の作法であることを見抜いたことや、これらの目的は岩井の失脚であること(岩井の漫画のトリックが使えれば殺す相手は誰でもよかった)から、岩井は水上の仕業である可能性が高いと察し、その真相を確かめようと代金を先払い(奢るつもりでいた間は逆に奢られる形になり、それが依頼料となった)して先に店を出ており、突き落とされる直前水上との会話を通話で間に聞かせていたことから裏の仕事として成立し、通話履歴が残っているため直接は動けない間に代わり瑠璃が水上の始末に動いた。 『JK探偵MEI』のモデルは瑠璃であり、一部のトリックは間との雑談の中で生まれていることを明かしている。 健さん(けんさん) 『新』ACT・11-12、『⊿』ACT 4に登場のホームレス。本名および年齢不明。ゴンさん(権田)と共に熱中症で倒れた修を助け、ゴンさん亡き後は修と共に生活していた。もともとは自営業(父親からから継いだ工場を経営)をしていたが、8年前に借金を抱えた挙句に実家が第三者の手に渡り、嫁も息子を連れて消えた。 列車爆発事件の際に川を流されてきた被害者を救助したことでテレビ取材を受けて顔が出たことがきっかけで離れ離れになった家族と連絡が付き、家族の許へ帰ることが決まった矢先に、事件の実行犯である高校生の作ったトラップに巻き込まれ命を落とす。 かつては野球部でキャッチャーをしていたこともあり、ゴンさんの敵を討つ修のトレーニングにも付き合っていた。 篠崎 茜(しのざき あかね) 『新』LAST ACTに登場した瑠璃の母親。年齢は明らかになっていないが30代後半とみられる。秋月によると父親の違う弟妹(性別不明)が2人存在する。ACT・4における回想シーンで「幸せになりに行く」と語って離婚届を父に渡すよう頼み瑠璃の前から去っていったが、これが切っ掛けとなったのか相手との問題がこじれると事故を装ったり薬物を用いて相手を手にかけるようになる。そのため秋月の下に「仕事の標的」として依頼が舞い込み、瑠璃がその依頼を引き受け「闇狩人とそのターゲット」として再会することとなった。瑠璃自らの手で始末することで自身の過去に決着をつけるつもりだったが、状況を慮った秋月から依頼のかかった間の手によって始末された。 石動 タエ(いするぎ タエ) 石動家に引き取られた幼い女の子。『⊿』ACT 12より登場で、旧姓は佐治(さじ)。 実の両親から度重なる虐待を受けており、それに業を煮やした石動がその両親を殺害、その後養護施設に預けられていたところを石動家に養子として迎い入れられる。石動は保育園の送り迎えをしたり一緒に子供向け番組を観ている等、彼女を可愛がっている模様である。 相原(あいはら) 『⊿』ACT 22~23.5に登場の南町学園高校教師で同校のOB、ユキエの同僚で5歳年下。ユキエのことを先輩と呼んでいるが、校内では先生と呼ぶよう注意されている。ユキエの高校時代の伝説も知っており、間とも面識がある。 話中で起こった連続通り魔事件に絡み、帰宅途中スマホで母親に連絡を取るユキエに襲い掛かろうとした通り魔から身を守ろうとして間に入るも、反対に反撃しようとしたユキエに背後から急所を蹴られ2日間入院した。間からは命の恩人と感謝されるが、当の本人は余計なことをしたと呟く。 ユキエに好意を持っている模様だが、以後登場してないため進展は不明。
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