慮った

実用日本語表現辞典

おもんぱかった

別表記：慮った

おもんぱかった（慮った）は、「相手の事情や周囲の状況について、よくよく思い巡らせて、気遣った」という意味で用いられる、やや固めの表現である。動詞「慮る（おもんぱかる）」の連用形に過去などの意味を示す助動詞「た」がついた表現。

「慮」の字と音読みの「リョ」は常用漢字表に含まれており、「配慮」「遠慮」などの語で一般的にも用いられているが、訓読みの「おもんぱか-る」は常用漢字表に含まれない（いわゆる表外漢字である）。そのため新聞などでは「心境をおもんぱかった」のようにひらがな表記で用いられることが多々あり、とっさに「慮った」の意と理解できなかった人をギョッとさせることがある。

（2022年12月7日更新）

日本語活用形辞書

慮った

読み方：おもんぱかった

ラ行五段活用の動詞「慮る」の連用形である「慮り」の促音便形に、過去・完了・存続・確認の助動詞「た」が付いた形。

終止形

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