ジム・クゥエル ガンダムTR-1系試作実験機群

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ジム・クゥエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:59 UTC 版)

ガンダムTR-1系試作実験機群

以下は雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場する、ジム・クゥエルをベースに開発された試作実験MS、およびその関連機である。

ガンダムTR-1[ヘイズル]

諸元
ガンダムTR-1[ヘイズル]
GUNDAM TR-1[HAZEL]
型式番号 RX-121
所属 ティターンズ・テスト・チーム
建造 コンペイトウ
生産形態 試作実験機
頭頂高 18.1m
本体重量 42.1t
全備重量 65.4t(トライ・シールド・ブースター装着時)
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(一部ルナ・チタニウム合金
出力 1,420kW
武装 ビーム・サーベル
多目的ランチャー(選択式)
ビーム・ライフル
シールド
シールド・ブースター 他
搭乗者 ウェス・マーフィー
オードリー・エイプリル

宇宙世紀0084年にティターンズがMSの最新技術を評価するため、コンペイトウ工廠にて製作した実験機。決戦兵器「ガンダム・インレ」の開発を目標としたTR計画の試作1号機であり、インレの中核となる拡張性に優れたMSの試作機でもある。

一年戦争の伝説的名機「ガンダム」を模した頭部を装着することによる自軍/敵軍(特にジオン残党軍)への心理的影響、さらにはその存在自体が戦局に与える効果の検証という役割も課せられた。その在り方から「ガンダムの定義」を問う存在[8]とも言われており、ジム・クゥエルの改修機だが「ガンダム」として型式登録され、ガンダムの名に相応しい能力を持っている[9](名実ともにガンダムになったのはヘイズル改以降とする資料もある[8])。

ベース機のクゥエルは信頼性と互換性の高さから選出された。結果、開発期間の大幅な短縮にも繋がり、各部に換装された強化パーツによって当時の新型MSに匹敵する高性能機として完成した。ベース機に対して高性能である反面、機体特性や操作性が大きく異なっており、その機体性能を遺憾なく発揮するためには高度な操作技術を要する。また、オプションパーツを装着・換装することにより、様々なミッションに対応可能である。

頭部ユニットはデュアルセンサーとV字型のマルチブレードアンテナを装備した、いわゆるガンダムヘッドに換装されている。特にセンサー能力の向上が図られ、頭頂部には強襲形態時の視界を確保するため、全周に渡ってセンサーが設置されている。それらのスペースの関係から頭部60mmバルカン砲は廃止されているが、ガンダムMk-IIと同型のバルカンポッドを装備可能である。

胸部は胴体とバックパックを繋ぐ形で、補助アクチュエーター・ユニットに換装されている。これは肩関節の動きを補助するもので、これにより肩関節の強度は大幅に増大することとなった。この部分はジム・クゥエルでは複合インテーク・ダクトが設けられていたため、排気性能はやや低下している。内側は多目的スペースとなっており、使用目的に応じて換装が可能である。

脚部は熱核ロケットエンジンを内蔵した強化パーツに換装されている。一般的なMSでは後部にのみスラスターが設置される場合が多いが、本機は高い推力を有するため、逆噴射による制動用のニー()・スラスターが前部にも設置されている。脚部左右にはプロペラントが内蔵されている。また、オプション兵装時などの重量増加に対応するため、足首関節部のアクチュエーターが強化された。それらを保護する目的で、アンクル・ジョイントは大型化している。

新たに換装されたバックパックには可動式ブースターポッドが接続されている。アームにより接続されているため、可動することでAMBACユニットとしてもベクタード・スラスターとしても機能する。次世代を見据えたハイブリッドタイプの試作熱核融合炉が搭載されており、熱核ジェット・エンジン兼ジェネレーターとしても機能する。大気圏内では熱核ジェットエンジンの前面シャッターが開き、エアインテークとなる。下部のハッチにはサブスラスターを内蔵する。上部にはマウント・ラッチが設置されている。リアアーマーは推進力向上のため、ガンダムNT-1のチョバムアーマーを改良したものに換装されている。

上記のTRシリーズ共通新型ジェネレーターの中身は、ムック6巻解説では「TOP SECRET」となっており、詳細不明であった。しかし、連載終了時の藤岡建機のコメントイラストでは、藤岡も関わったゲーム『メダロット』のメダルが封入されているものが描かれた。

ビーム・サーベル
[ヘイズル]唯一の固定武装。バックパックに1基設置されている。
ビーム・ライフル
型式番号:XBR-M84a[10]
ブラッシュ社製。Eパック方式が試験的に採用されている。連射モードでの使用はエネルギー消費が大きいため、2つのパックを繋げたものを使用する。近接戦闘での取り回しの良いショートバレルタイプやロングバレルタイプなど様々な仕様のものがテスト運用され、さらに改良されたものがガンダムMk-IIで採用されることになる。Eパックはホルダーを介して腰部や前腕部のラッチに接続される。ホルダーは、Eパックを取り外した後も一種の増加装甲として機能する。
シールド・ブースター
前腕部ラッチに装着される、22,000kgのスラスターとプロペラントタンクを搭載したシールド。推進剤は被弾時の誘爆の危険性を低減するため、低可燃性のものが使用されている。強襲時にブースターとして機能し、そのままシールドとして用いることで重量面での無駄を減らせる。これまで用いられてきたシュツルム・ブースターは戦闘時に廃棄していたが、廃棄後の回収が困難であった。このシールド・ブースターは製造コストは高くなるものの、被弾による損傷が無い限り再利用が可能という利点もある。
本装備のアイデアソースを元にギャプランが開発された[11]他、ガンダムTR-6の複合兵装コンポジットシールドブースターにも発展している。また、ガンダムMk-Vにもシールドブースターで培われた技術が使用されたと見られる[12]
多目的ランチャー
胸部補助アクチュエーター・ユニットの多目的スペースへ主に装備されたが、これは発射時に折れることで2連装のランチャーとなる。作戦内容によってグレネード弾やスモーク弾などを選択できる。また、廃止された頭部バルカン砲の代替として外部設置式のバルカン・ポッドを装着可能。その際はクリアランス確保のため、多目的スペースには何も設置しない。

戦闘形態

強襲形態
両前腕部ラッチにシールド・ブースターを装着した形態。[ヘイズル]のオプション形態の中では最も一般的なものであり、攻守共にバランスが取れた形態である。
フルアーマー形態
[ヘイズル]には一年戦争のフルアーマー計画と同様の増加装甲システムがオプションとして採用されている。[ヘイズル]自身がジム・クゥエルをベースとして各部を強化パーツとして既に換装されており、それらのパーツは固定されている。そのため、それまでのフルアーマーと比較して、増加装甲として着脱可能なのは胸部および腹部とフロントアーマー部のみである。被弾した装甲を容易に交換できる高いメンテナンス性を実現するため、被弾率の高い機体前面装甲のみを着脱可能としている。この増加装甲はガンダムNT-1やジム・キャノンIIのものと同タイプのものである。この形態の欠点は機体重量の増加や慣性モーメントの変化、増加装甲による可動範囲の制限、AMBAC性能の低下により、本来の機動力が失われてしまうことである。開発当時はビーム兵器が一般的となりつつあったため、その効果を疑問視する意見もあった。
高機動形態
フルアーマー形態に加え、3枚のシールド・ブースターを装着した形態で、「最終形態」とも呼ばれる。シールドは両前腕部とブースターポッドのラッチに装着され、一方向に推力を集中させることによりモビルアーマー (MA) 並の高い加速力を得ることができる。胸部補助アクチュエーター・ユニットの多目的スペースにはフォールディング・グリップが設置され、これを展開して保持することで両腕部を固定し、肩関節への負荷を低減して安定した巡航を行う。推力方向を一方に揃えるというこの形態のコンセプトは、後の可変MSの開発にも貢献している。

ガンダムTR-1[ヘイズル改]

諸元
ガンダムTR-1[ヘイズル改]
GUNDAM TR-1[HAZEL CUSTOM]
型式番号 RX-121-1
所属 ティターンズ・テスト・チーム
建造 コンペイトウ
生産形態 試作実験機
頭頂高 18.1m
本体重量 41.5t
全備重量 63.0t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(一部ルナ・チタニウム合金)
出力 1,420kW (+390kW)
推力 114,480kg
センサー
有効半径
10,200m
武装 ビーム・サーベル
多目的ランチャー(選択式)
ビーム・ライフル
シールド
シールド・ブースター 他
搭乗者 ウェス・マーフィー
オードリー・エイプリル
エリアルド・ハンター
ティターンズ一般兵

ジオン残党軍駆る改造MS 「シュトゥッツァー・シリーズ」との交戦で甚大な損傷を被った[ヘイズル]を、母艦アスワンに保管されていた予備部品とコンペイトウ配備のジム・クゥエルのパーツを用いて修復、強化した機体。形式・見た目・中身などすべての面で「ガンダム」に生まれ変わっている[8]

これまでの実働データと開発ノウハウからのフィードバックを受けて各パーツ間のマッチングが練り直されている。部材の再構成によって機体は改修前より軽量化され、約10%のスラスター出力強化によって総合的な機動性、運動性はさらに向上している。インターフェイス面も大幅に刷新され、コクピットには全天周モニター、リニアシートを本格的に導入。オペレーションシステムもバージョンアップが成され、操作性、反応速度共に格段に向上した。

胸部コクピットブロックと腰部センターアーマーは、初代[ヘイズル]との数少ない外見的差異となっている。腰部センターアーマーは前方にスライドし、そこに様々なオプション兵装の評価試験のための多目的ラッチが増設される。[ヘイズル]のオプション兵装は初期プランの実験をほぼ完了していたが、この改修によって実験プランは大幅に見直され、それまで以上の様々な形態をとることが可能となっている。武装は[ヘイズル]に準ずるが、各種オプション兵装の追加によりこれまで以上に多彩な武装を利用することが可能である。なお、シールド・ブースターは損傷時全て喪失したため、新規供給されるまでは一般のジム用シールドで代用していた(供給後も任務に応じて使用されるケースも多かった)。

本機の改修に先立って改装された[ヘイズル2号機]にRX-121-2の型式番号が付与されたことに伴い、本機の型式番号もRX-121からRX-121-1へと移行されることとなった。

なお、改修期間がわずか数日という異例の短期間であったために機体の塗装が間に合わず、一定期間は大部分の装甲の地色を晒したライトグレーの状態で運用されていた。後のグリプス戦役勃発に合わせ実戦配備が決定すると、本格的なティターンズ正規カラーへと塗り変えられている。エリアルドとマーフィーがギャプランTR-5に乗り換えた後は劇中で描写されていないため、最終的な機体状況ならびに所在は不明である。

劇場版『機動戦士Ζガンダム』DVD追加カットでは、ゼダンの門に配備された実戦配備カラーが1機確認できる。

本機はT3部隊での評価試験を経て、ゼダンの門やコンペイトウ守備隊にも配備された。主力量産機としての配備数ではバーザムの後塵を拝したとされる[13][注 5]

オプションパーツ

フレキシブル・ビーム・ライフル・ユニット
腰部ラッチに装備されるビーム・ライフル保持用のターミナル・ユニット。主にシールド・ブースターによって両腕が塞がってしまう高機動形態時に装備されるもので、基部のアームを展開することでフリーハンドでの発砲を可能としている。
姿勢制御ユニット
腰部に装備される機動装備の一種。小型のアポジモーターを多方向に複数基内蔵し、より繊細な姿勢制御を行う。
対シュトゥッツァー用ワイヤー・カッター・ユニット
ジオン残党軍の「シュトゥッツァー・シリーズ」が標準装備するウィンチユニットへの対抗手段として考案された胸部の大型V字状カッター。刃はウィンチユニットの特殊鋼ワイヤーをも切断する強度を持ち、たとえ機体を絡め取られても速やかに脱出することが出来る。
サブ・アーム・ユニット
腰部オプションの1つ。通常は無骨な増加装甲といった容貌だが、左右それぞれが3ヶ所の可動軸によりフロント・アーマーと干渉しないように展開することで第3、第4の腕として機能する。基本コンセプトはフレキシブル・ビーム・ライフル・ユニットと同様のもので、3本指の簡易なマニピュレーターではあるがEパックの換装や武装の換装などの基本動作はあらかじめ設定したプログラムによって行うことが出来る。さらにビーム・ライフル、ビーム・サーベルなど各種武装を使用できるが、メインアームと切り替えて操作するため、その間メインアームは使用不可となる。また、火器管制が複雑になることからパイロットに多大な負担がかかり、広く用いられることはなかった。また、TR-4[ダンディライアン]搭乗時はこのアームにより機体を保持し安定化させる。
イカロス・ユニット
可変機のMS形態の滞空時間が十分ではなかったことから、サブフライトシステムや可変機構に頼ることの無いMS単体での飛行を検証すべく開発された装備。変形が不要なためMS形態のまま携帯する武装で戦闘に移行することが出来る。機体前面ユニット、肩部増加ユニット、リア・スラスター・ユニットから構成される。腰部前面には高出力のハイブリッド型ジェネレーター、両肩のユニットにはコ・ジェネレーターを内蔵し、それらを利用した大推力によって無理やり機体を飛行させている。リア・スラスター・ユニットはメイン・スラスターとして機能し前面のジェネレーターと動力パイプで接続されている。胸部左右にはジェットノズルが設けられ、機体制御に用いる。飛行を安定するためのスタビライザーが設置された両肩にはジェネレーターに直結する形でロケットエンジン、さらにオプションラッチが設けられている。ここにはシールド・ブースター、ミサイル・ポッド、シールド、サブ・アーム・ユニットなど様々な装備が接続可能である。また胸部にはビーム・リフレクターが装備され、使用時に展開する。
初期設計プランは胸部ラッチに接続される巨大な飛行ユニットと腰部および足部のユニットから構成されるものであった。滑空時に水平展開する可変翼で発生する揚力と推進力を併用するものであったが、MS形態のままでは空力性能が著しく低く、十分な機動性が得られないと判断され廃案となっている。しかしこの装備で得られたデータを元にバイアランが開発されている。

ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]

諸元
ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]
GUNDAM TR-1[HAZEL II]
型式番号 RX-121-2
所属 ティターンズ・テスト・チーム
建造 コンペイトウ
生産形態 試作実験機
頭頂高 18.1m
本体重量 42.7t
全備重量 65.4t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(一部ルナ・チタニウム合金)
出力 1,420kW
武装 ビーム・サーベル
多目的ランチャー
ジム・ライフル
ビーム・ライフル
シールド
搭乗者 エリアルド・ハンター
オードリー・エイプリル

元々本機は母艦アスワンにストックされた[ヘイズル]の補修、交換用パーツを組み立てて造り上げられた予備機で、頭部前面をデュアル・アイ・センサー式のガンダムフェイスに変更している以外は普通のジム・クゥエルとまったく同一の機体だった。後にティターンズ・テスト・チーム(以下、T3部隊)パイロット、エリアルド・ハンター中尉の搭乗機ジム改高機動型の中破を機に、新たに彼の乗機として改修が施された。これに伴い軍のデータベースに再登録が行われ、RX-121-2の型式番号が与えられた。

改修点はまず頭頂部全面を1号機と同一の多面形センサーに換装。なお後頭部はジム・クゥエルそのものであるため、左後部のロッドアンテナはそのまま残されている。肩部にも1号機と同じ補助アクチュエーター・ユニットが増設された。背部にはかねてより試験予定であった試作型バックパック「トライ・ブースター・ユニット」が装着されている。

トライ・ブースターはシールド・ブースター以外のもう一つの機動力強化オプションの一つとして設計された強襲戦用ユニットで、バックパック左右に配置された2基の可動式ユニバーサル・スラスター・ポッドと、後部の大容量プロペラントタンクを兼ねたテール状シュツルム・ブースターで構成される高機動型装備である。ユニバーサル・ポッドはバックパックと接続される可動フレームによって自在に推力方向を変化させることが可能で、ポッド自体の質量移動を活かしたAMBACシステムとしての機能も有する。その鋭角的かつトリッキーな挙動は、模擬戦、実戦を問わず良好な性能を示したが、同時に数々の欠点も表面化させていた。特にシュツルム・ブースターは、その長大さゆえユニット重心と機体重心が大きくかけ離れてしまっており、特に横移動の際に発生する余剰モーメントの存在が問題視された。また、本来この装備は1号機でのテストを目的に調整されていたため、ほとんど急造同然の2号機との相性はいいとは言えず、操縦難度の高いピーキーな機体となってしまった。これらの事情もあって、稼働データの収集、解析を以ってトライ・ブースターのテストは終了したが、ポッド可動フレームのノウハウなど得られたデータの多くは装甲やその他構造物と独立したより自由度の高い躯体の研究開発に大きく寄与し、後のムーバブルフレームの原初の一つとなる。

武装やその他オプションは1号機とほぼ共用で、同様に胴体前面に増加装甲を装着することでフルアーマー形態となることも可能である。ただしマルチ・コネクター・ポッドの試験が開始されるまでシールド・ブースターの使用は想定しておらず、補助アクチュエーター多目的スペース内には保持用ロールバーではなくオプションのグレネードランチャーを標準装備する。携行装備には一般のジムタイプに広く普及している曲面形シールドとジム・ライフルが多く用いられている。

ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]アーリータイプ

エリアルド・ハンター中尉に引き渡される直前の状態。頭頂部全面を多面形センサーに換装していない、機体カラーもジム・クゥエルのままである、という違いがある。

この機体はプラモデル「HGUC 069 RX-121-2 ガンダム TR-1 [ヘイズル2号機]」の発売に当たって設定されたものである。

ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]

諸元
ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]
GUNDAM TR-1[ADVANCED HAZEL]
型式番号 RX-121-2A
所属 ティターンズ・テスト・チーム
建造 コンペイトウ
生産形態 試作実験機
頭頂高 18.8m
本体重量 39.5t
全備重量 78.6t
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
(一部ルナ・チタニウム合金)
出力 1,420kW
武装 ビーム・サーベル
多目的ランチャー(選択式)
ビーム・ライフル
シールド
シールド・ブースター
強化型シールド・ブースター
サブ・アーム・ユニット
搭乗者 エリアルド・ハンター
オードリー・エイプリル
カール・マツバラ

グリプス戦役勃発後T3部隊の本格的実戦部隊への再編成に合わせ、[ヘイズル2号機]を[ヘイズル改]と同等の強化パーツへと換装し、さらにサブ・アーム・ユニットや別途テスト中であった新規ユニットを追加した姿。その機動性、汎用性、運用効率とあらゆる要素、機能を高次元に融合させた本機は、新世代の機動兵器としての理想系の1つを体現した集大成というべき存在と言える。一部の装備は改良され、バーザムに採用された。

追加ユニット

高性能光学センサー・ユニット
本来のアンテナは折り畳まれ、そこに頭部前面を覆うようにバイザー型複合センサーユニットが配置される。光学センサー、サイトセンサーなど、内装される各種デバイスはジム・スナイパーIIIの頭部に採用されたものと同等のユニットで、明暗、熱、速度、形状、相対距離など、敵機および戦場のあらゆる情報を捉える重要な“目”である。下部には高精度のモノアイセンサーが内蔵され、カバーを下方にスライドさせることで長距離狙撃任務に特化したスナイパーモードへと変化する。
マルチ・コネクター・ポッド
可動式ブースター・ポッドに代わり設置されたバックパックのマルチ・オプショナル・ポッド。同じくT3部隊に配備されていた高機動型ガルバルディβの装備を流用したもので、両側ハードポイントにシールド・ブースターを計2基装着可能。これによって通常装備のまま強襲形態に匹敵する機動性能を発揮する。このラッチはブースターの推力に耐えうるように強化されている。さらに後部にも2基のラッチを持ち、それぞれゼク・アインも使用する汎用プロペラントタンクやその他強化パーツを接続可能。
強化型シールドブースター
より防御装備としての機能を追求したシールド・ブースターのバリエーションモデル。表面に計10基の拡散ビーム砲を内蔵し、これを一斉発射することでミサイルなどの実体弾兵器を着弾前に撃墜し身を守る。ただしサイズそのものは通常のシールド・ブースターと変わらない上、拡散ビーム砲の搭載スペース分内蔵プロペラント量を削減しているため、航続能力では通常タイプに劣る。
脚底部補助スラスター・ユニット
踵部に姿勢制御用サブスラスター・ユニットを内蔵する両足部の増加装備。純粋な機動装備としての機能は元より、着艦、着地時における減速用リバース・スラスターとしての役目を持つ。

Gパーツ[フルドド]

G-PARTS [HRUDUDU] (型式番号:FF-X29A

[ヘイズル]用に開発されたパワー・アップ・メカ。それまでのオプション・パーツと異なりコックピットが設置されており、独立した支援メカとしての運用が可能となっている。「Gパーツ」の名称が示す通りGファイターのコンセプトを継承しているが、空中合体や空中換装は不可能であるため、出撃の際には単体で発進するか[ヘイズル]に装着するかを選択しなければならない[14]

本機を構成するパーツは極度にユニット化されており、接続部にムーバブル・フレーム技術を応用したエネルギー・サプライ・システムを利用しているため、接続・拡張が容易となっている[15]。単体での状態は「フルドドGファイター」とも呼ばれるが、2機が合体することで機動力と攻撃力を兼ね備えたモビルアーマー (MA) 形態(「フルドドGアーマー」[15]、または「Gパーツ[フルドド・ラー]」とも呼ばれる[16])に変化する[15]。この形態で得られたデータはハンブラビのMA形態の開発に活かされていることから、「TR試作ハンブラビ(TRハンブラビ[14])」の愛称で呼ばれることもある[17]。上部が1号機(Gトップ)、下部が2号機(Gベース)と呼ばれ、それぞれにパイロットが搭乗して[ヘイズル]と合わせて3機で小隊運用できるが、分離を考慮しない場合は1名でも運用が可能である[15]。この状態でギャプランと同型の大型ブースターを装備可能で、そのまま分離・合体もできる[15]

構成ユニット
スラスター・ウィング・ユニット[15]
「スラスター・ユニット」あるいは「ブースター・ユニット」[14]、「ウィング・バインダー」とも呼ばれる[18]。TRシリーズ共通の新型ジェネレーターを内蔵し、[ヘイズル]との合体時には補助推進器として機能するほか、能動的に可動することでAMBAC作動肢となり、高機動バインダーとしてはたらく[14]
クロー・ウィング・ユニット[15]
「クロー・ユニット」とも呼ばれる[14]。収納時はスラスター・ユニットと同様のシルエットであるが、展開してハイゴッグのような蛇腹関節アームを介した大型のクローになる[14]。クロー内部にはビーム発生器があり、ビーム・ライフル兼ビーム・サーベルとして使用するほか、ブレード(後述)を接続してクローで掴むことでビーム・キャノンとしての使用も可能である[14]。収納時には後部にブレードを接続する[14]。基部側面にはEパック・ホルダー用のラッチがある。[ヘイズル]との合体時には武装保持用のハード・ポイントとして機能するほか[14][ヘイズル・ラー]第二形態では本ユニットにも装備されているスラスターにより、縦方向に発生するモーメントを加速力を増強しつつ解消できる[19]
各ウィング・ユニットには独立した装甲板(リクレクター板を装備する案もある[15])が装備されており、[ヘイズル]との合体時には同機の肩のロールバーと同規格のバーで固定し、胸部左右に配置する[14]
単機で運用する場合は左右にそれぞれ異なるウィング・ユニットを装着する[14]。2機(MA形態)で運用する場合は、1号機に機動性とスピードを重視したスラスター・ユニット、2号機に戦闘力とパワーを重視したクロー・ユニットを装着する[15]
単体の[フルドド]のウィング・ユニットに替わって、発展型であるフルドドIIのショルダー・ユニットを装着することも可能であり、この形態は「GファイターII」とも呼ばれる[20]
コックピット・ブロック[21]
[フルドド]のメイン・フレームかつ動力部[18]。[ヘイズル]との合体時、およびMA形態のジョイントも兼ねており、「ジョイント・ブロック」とも呼ばれる[18]。ノズル開口部に大型ブースターを装備可能[21]
ノーズ・センサー・ユニット[15]
「複合センサー・ユニット」とも呼ばれる[18]。[フルドド]単体では機首となるが、MA形態ではテール・スタビレーターにもなり、[ヘイズル]との合体時には2基のシールド・ブースターを束ねる「盾モード」と3つの役割がある[21]。縦に360度モノアイレールが走っており、固定武装としてジオングの口部のようなビーム砲を1門装備している[21]
本ユニットを活用して、射出しての遠隔操作を可能にした「ウィンチ・シールド」がギャプランTR-5用に考案されている。接続部の規格が統一されているため、これを[フルドド]に装着することも可能である[22]
胸部装甲ユニット[15]
ノーズ・センサー・ユニット下部に収納されており[21]、[ヘイズル]との合体時にはコックピット周辺を防御する増加装甲となる[15]。両脇に装甲板の下部との接続部を有する[15]
ブレード[15]
前後に分離し、[ヘイズル]用ビーム・ライフルのバレルとストックになることで[21]長距離狙撃用のロング・ブレード・ライフルとなる[14]。バレル下部にはヒート・ブレード(グフザクレロR・ジャジャと同様のヒート兵器)を装備しており、これはビーム・ライフルやビーム発生器を接続せずとも使用可能[21]
作中での活躍
0087年6月、クロード・リブル少尉をテスト・パイロットとして、単体の状態でオードリーが搭乗する[アドバンスド・ヘイズル]と模擬戦をおこなう。カラーリングは[ヘイズル]1号機を踏襲するテスト・カラーである。

ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー]

GUNDAM TR-1 [HAZEL-RAH] (型式番号:RX-121-1+FF-X29A

[ヘイズル]に[フルドド]を装着した形態の機体呼称。これにより、機体性能は第2世代MSに匹敵するレベルに向上する[14]

また、本形態に[アドバンスド・ヘイズル]のオプション・パーツを装着した形態を[ヘイズル・ラー]フルアーマー形態と呼ぶ。隠し腕はフルドド側のパイロットが操作することが可能である[14]

作中での活躍
0087年6月、[アドバンスド・ヘイズル]をベースにオードリーをパイロットとしてテストをおこなう予定であったが、エゥーゴの襲撃を受けたためにいきなり実戦投入される。ジムII 3機と交戦し、うち1機を撃破する。なお、このときの仕様はフルアーマー形態からサブ・アーム・ユニットを外した形となっている。

ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー]第二形態

GUNDAM TR-1 [HAZEL-RAH] SECOND FORM (型式番号:RX-121-1+FF-X29A×2[注 6]

[ヘイズル]に[フルドド]を2機装着した形態。バックパックにスラスター・ウィング・ユニット2基、腰部サイド・アーマーのマルチ・ウェポン・ラッチにクロー・ウィング・ユニットを2基、上下で機能を統一して計4基を接続することで、機体の稼働効率が最大限に向上する。また、これらは「弾避け」としての効果もあり、被弾したユニットを切り離すことで戦闘を継続できる[15]

作中での活躍
0087年6月、オードリーをパイロットして単機でエゥーゴのネモ3機と交戦する。その様子を観察する母艦「イズミール」の艦長シュレーダー大佐は、本形態の戦い方がデンドロビウムに似ていると指摘する。

ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー]第二形態 / ブースター装備

GUNDAM TR-1 [HAZEL-RAH] SECOND FORM / BOOSTER EQUIPMENT (型式番号:RX-121-1+FF-X29A×2[21] / RX-121-2+FF-X29A×2[23]

「クルーザー・モード」とも呼ばれる[23]。[ヘイズル・ラー]第二形態にギャプラン用の大型ブースターを装備した形態。これにウィング・ユニット4基、シールド・ブースター2基の推力方向を揃えることで、絶大な推力を得ることができる[21]。加速性を重視しており、運用用途はMAに近いものとなる[21]。通常では想定不可能な距離からの単独侵攻が可能となり、一撃離脱戦法や敵勢力圏への深々度侵攻などといった特殊な作戦が遂行できるようになっている[21]

緊急脱出ポッド[プリムローズ]

EMERGENCY ESCAPE POD [PRIMROSE][24] (型式番号:MP-X86[16]

ジオン残党軍MS「シュトゥッツァーシリーズ」との交戦後大破した初代[ヘイズル]の経験を踏まえ、パイロットの生還率向上を目的に開発された緊急脱出用ポッド。「モビルポッド[プリムローズ](MOBILE-POD [PRIMROSE])」とも呼ばれる[25]

基本コンセプトは一年戦争期のRXシリーズに採用されたコア・ブロック・システムを踏襲したものであるが、プリムローズではいわゆる戦闘中の分離合体機構はオミットされ、単純な脱出システムとして設計されている。また、機関砲やミサイルなど、一定の自衛戦力を有していたコア・ブロックと違い火器が内蔵されておらず、単体での戦力は皆無に等しい。この点から、ある意味グリプス戦役期のMSに標準採用されていた「イジェクション・ポッド」の近縁種的なシステムとも言えるが、ドッキング時の可変機構やある程度の自立航行能力は維持されている。ガンダムTR-1に限らずTRシリーズでは、各種オプションパーツの共用化が徹底されており、それはプリムローズとて例外ではない。その汎用性、拡張性は他のTRシリーズと比較してもまったく遜色は無く、パーツの組み合わせ次第では充分に一線級足る戦力となり得る。例を挙げれば、フルドド、加えて発展型であるフルドドIIとのドッキングによる航宙MA形態を始め、バックパックなど一部MSのパーツを接合するという芸当も可能で、開発元であるコンペイトウ技術本部では様々なバリエーションが考案、検討されていたようである。

ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]

GUNDAM TR-1 [HAZEL OWSLA] (型式番号:RX-121-2 / RX-121-2P[16]

ヘイズルに[プリムローズ]を組み込んだ形態。上半身の胴体ブロックが、ほぼ丸ごとプリムローズに換装され、肩アーマーがウェポンラッチを備えた小型の物に変更される。プリムローズの優れた拡張性によりヘイズルの汎用性は大幅に向上し、より多数のオプションの装備が可能となる。

イラストが描かれたものは白いカラーで、トライ・ブースターと頭部センサー、ソール部スラスター、腰部サブアームユニットを備えている。さらに新規の武装として、両肩ラッチに装備可能なウィンチキャノンと連装型のミサイルポッド・チャフ散布複合ユニットがオプションとして用意されている。ウィンチキャノンはギャプランTR-5のウィンチシールドを発展させたもので、基部より射出して有線操作することでインコム的な遠隔射撃も可能。また、専用の可動フレームで機体に接続されているため、フリーハンドで射撃する事ができる。

ガンダムTR-1[ヘイズル・ラーII]

純粋な[ヘイズル・ラー]のアップデート版。フルドドを装備した[ヘイズル・ラー]に対して、フルドドIIを装備するためラーIIと呼ばれる。ブーストポッドにフルドドのコクピットブロックを接続、左右にフルドドIIを接続した形態。フルドドIIのサブアームを介してウィンチキャノンを装備することができる。頭部センサーユニットは取り外されている。

ガンダムTR-1[ヘイズル・ラーII]第二形態

フルドドIIを2機装備した形態。ラーII形態と異なり、フルドドIIは両肩と腰両サイドのラッチに直接装備するほか、元々のサブ・アーム・ユニットを取り外し、代わりに腰部ラッチとブースターポッドに[ハイゼンスレイII]のブーストポッドと[ウーンドウォート]の腰部サブアームを1セットずつ取り付ける。こちらも頭部センサーユニットは取り外されており、フルドドIIのサブアームも使用はしていない。ラーII第二形態となることで、[ヘイズル2号機]もファイバーII・ダンディライアンII、そしてインレの素体としての運用が可能となる。

ギガンティック・アーム・ユニット

クィン・マンサやジオング(脚付き)などの敵大型機動兵器への対抗策として準備された「ギガンティックユニット」の実験機[26]

TR-1では[ヘイズル・ラーII]のフルドドIIのドラムフレームにサイコガンダムの両腕部を取り付け、サブアームにウィンチキャノン2基、肩部にミサイルポッドを2基装備している。「腕」としてでなく、5連装ビーム砲を搭載した「攻撃ユニット」として装着される。別プランとして有線誘導式の火力強化型バインダーが計画されていた。

本形態やギャプランTR-5での実験を元に、ガンダムTR-S[エルアライラー]を開発[27]。TR計画の主体がTR-SからガンダムTR-6に変更され[27]、サイコガンダム系の代替後継機であるガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコ・ガンダムⅡ形態を同系装備の完成機[28]として定めていた。しかし強化人間人格OSの実装/TR-6の完成の遅れを受け、戦役中にはTR計画の拡張性の高さを誇示するデモンストレーション機(移動砲台)に留まったとされる[29]

後の火星レジオン建国戦争時に複数のギガンティック・アーム/レッグ・ユニットが生産/運用されている[30]

ガンダムTR-1[ファイバーII]

[ヘイズル・ラーII]のフルドドIIを介し、TR-6の「ファイバーII」ユニットを増装火器として装着した状態。カール・マツバラをパイロットとして、コロニーレーザー宙域の作戦に[ハイゼンスレイII]と共に参加。本来は下記の[ハイゼンスレイ]形態で[ファイバーII]に接続し運用する計画を主眼に置いたものであったため、イレギュラーな装備である。エリアルドを回収した後プリムローズを分離し、機体は放棄された。

次世代量産機

バーザムと対比する形で描かれた形態。上記ヘイズル・アウスラのモビルスーツ本体に近い仕様だがトライ・ブースターがなく、武装が描かれていない。

これと別に「ヘイズル開発相関図」上では、背部をヘイズル改のブースターポッドではなく、マルチ・コネクター・ポッドに2枚シールドブースターを装備、ガンダムMk-IIと同一のシールドとビームライフルを所持している形態が「次世代量産型試作機」の名称で掲載された。

アドバンスド・ヘイズルの段階から、バーザムと関連のあるパーツが多く装備されていたが[注 7]、『A.O.Z Re-Boot』で明確にバーザムとのつながりが示された。なお、『Re-Boot』において2形態とも単純にヘイズル・アウスラとして扱われている[注 8]

T3部隊の実戦配備により次世代量産機は立ち消えになり、ニューギニアへ開発が移管・バーザムへ再構築されたとする推測[32]もあったが、『Re-Boot』ではヘイズル・アウスラが少数量産されていると記述している[33][34]

ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ]

GUNDAM TR-1 [HAZE’N-THLEY] (型式番号:RX-121-3C

TR-6で得られたノウハウを元に強化されたガンダムTR-1の最終発展型である。TR-1のバリエーションの中で唯一「ヘイズル」の名を冠さない形態。

TR-6の中核ユニットとして開発された機体であり、ウーンドウォートと同様の機能・能力が与えられている。そのため、TR-6各種強化パーツやユニットなど兵器システム全般との接続・運用が可能である。しかし、TR-6が破壊されたこともあって、実際に生産・運用されることはなく、ペーパープランのみとなった[注 9]

機体は[ヘイズル・アウスラ]を素体に、[ハイゼンスレイII]の上半身強化パーツをドッキング([ヘイズル・アウスラ]のプリムローズとウーンドウォートのプリムローズIIを含めた胸部は同一規格のため、このような換装が可能)。同時にヘッドユニットはオプションの専用タイプに換装され、フロントアーマーにはウーンドウォートの上半身(頭部を除く)をサブアーム・ユニットIIとして装備する。携行武器はコンポジット・シールド・ブースターを1基装備。TR-6とのドッキングにより[ハイゼンスレイ]の上半身は、ジム・クゥエルからほぼ完全に一新され、実質的には別の機体と言っても過言ではないことから、新たにRX-121-3Cの型式番号が与えられた。[ハイゼンスレイ]は[ハイゼンスレイII]と同様に[ファイバーII]や[ダンディライアンII]、[インレ]のコアユニットとして運用する計画も存在した。

なお、名前の「ハイゼンスレイ」は電撃ホビーマガジンで行われたコンテストで入賞した作品の名前から採られている。

ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ・ラー]

[ハイゼンスレイ]がフルドドII2機を装備した形態。その形態から[ハイゼンスレイ・ラー]第二形態、または[ハイゼンスレイ・ラーII][25]とも呼ばれる。

数あるTR-6の形態の中で、[ハイゼンスレイII]と[ハイゼンスレイ]のラー形態が、あらゆる戦場で平均的に高い戦果を上げるとされている。

腰部のサブアーム・ユニットIIを取り外し、代わりに[ハイゼンスレイII・ラー]のブーストポッドを1基接続。マルチ・アーム・ユニットは肩部のフルドドIIに2対とも装着され、胸部と機体の両サイドに展開。さらに頭部ブレードアンテナも女神をあしらった大型のブレードアンテナ[注 10]に換装される。コンポジット・シールド・ブースターを2基装備する。

ガンダム[ハイゼンスレイ・ラー]クルーザー巡航形態

[ハイゼンスレイ・ラー]の機体後部にギャプランのブースター・ユニットをに装着した形態。

ウーンドウォートにおける[ハイゼンスレイII・ラー]クルーザー形態に相当する形態となっているが、こちらは右肩のフルドドII側面にバイザックTR-2[ビグウィグ]のビグウィグキャノンを装備している。マルチ・アーム・ユニットは、それぞれのフルドドIIに接続され、[ヘイズル・アウスラ]のウィンチキャノンを4基保持、コンポジット・シールド・ブースターを1基装備する。


注釈

  1. ^ 腹部コクピットハッチのほか、額中央、頭部側面インテーク、胸部左に増設されたセンサーなどに、後のRX-178 ガンダムMk-IIへと繋がる意匠が認められる。
  2. ^ 胸部複合インテーク・ダクトおよびバックパックは、ジム・カスタムと同じくオーガスタ系ガンダムであるガンダムNT-1に準ずる形状のものが設置されている。
  3. ^ 宇宙世紀0083年のティターンズ設立計画書によれば、そもそもはオーガスタ研究所で開発されて宇宙世紀0084年に地球連邦軍の各部隊に配備予定であったものを、前倒しでティターンズに配備し、専用機として運用することとなった。
  4. ^ ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』第1巻による[4]。同書137頁には「ジム・クゥエルの近代化改修」との記述があるが、これがリニアシート式への換装を指すかは不明。
  5. ^ コンペイトウ配備機の作例にはTRマーキングが残ったままになっている[13]
  6. ^ カラーイラストでは、本体は[アドバンスド・ヘイズル]であるが、型式番号に変更はない[15]。ただし、後述のブースター装備では "RX-121-2" とされることもある。
  7. ^ ソール部と頭部センサーはバーザムと関連づけられていることはムック『ADVANCE OF Z 〜ティターンズの旗のもとに〜 Vol.4』のアドバンスド・ヘイズルの記事で言及[31]
  8. ^ A.O.Z Re-Bootで次世代量産型試作機の画稿が「ヘイズルアウスラ」、Vol.24で次世代量産機が「ヘイズル・アウスラ」表記。Vol.25には「アドバンスド・ヘイズル」表記もある。
  9. ^ 書籍『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』では実機が存在したかのように書かれている。
  10. ^ サイコ・ブレード」とする資料もあるが[35]、本機へのサイコミュ搭載に言及した資料はない。

出典

  1. ^ a b c 『HGUC 1/144 ジム・クゥエル』バンダイ、2007年1月、組立説明書。
  2. ^ a b c d e 『1/100 MG ジム・クゥエル』バンダイ、1999年12月、組立説明書。
  3. ^ GUNDAM LEGACY』第3巻、角川書店、2009年4月。(ISBN 978-4-04-715181-9)
  4. ^ ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』第1巻、アスキー・メディアワークス、2011年3月、169頁。(ISBN 978-4048704564)
  5. ^ a b 『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.2』メディアワークス、2003年12月、74-75頁。(ISBN 978-4840225892)
  6. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第7巻、角川書店、2013年9月、3頁。(ISBN 978-4041208410)
  7. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第1巻、角川書店、2010年12月、159頁。(ISBN 978-4047155923)
  8. ^ a b c 「A.O.Z Re-Boot Vol.07」『電撃ホビーマガジン』2014年7月号、アスキー・メディアワークス。
  9. ^ 漫画「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢(2)」KADOKAWA、2019年5月
  10. ^ 「U.C. ARMS GALLERY」『電撃ホビーマガジン』2006年9月号、付録、アスキー・メディアワークス。
  11. ^ 『MG 1/100 RX-178 ガンダムMk-II Ver.2.0(ティターンズ)』バンダイ、2006年3月。
  12. ^ 『A.O.Z Re-boot Vol.40 ARZ-121-1 ガンダムTR-1[ヘイズルカスタム]』電撃ホビーウェブ。
  13. ^ a b 『電撃ホビーマガジン』2012年6月号、アスキー・メディアワークス、73-74頁。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n AOZ Vol4 2006, p. 48-49.
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p AOZ Vol5 2007, p. 16-17.
  16. ^ a b c 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 66-69.
  17. ^ AOZ ReBoot54 2018.
  18. ^ a b c d AOZ Vol5 2007, p. 74-75.
  19. ^ AOZ Vol5 2007, p. 34-35.
  20. ^ 藤岡建機公式Twitter 2022.
  21. ^ a b c d e f g h i j k AOZ Vol5 2007, p. 18-19.
  22. ^ AOZ Vol5 2007, p. 41.
  23. ^ a b AOZ Vol5 2007, p. 72-73.
  24. ^ MS大全集2013 2012, p. 45.
  25. ^ a b 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 69.
  26. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.34」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  27. ^ a b c d e f g 電撃ホビーマガジン2015年7月号(最終号)A.O.Z Re-Boot Vol.19。
  28. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.34」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  29. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.32」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  30. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.34」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  31. ^ 『ADVANCE OF Z 〜ティターンズの旗のもとに〜 Vol.4』アスキー・メディアワークス、2006年1月、40-41頁。(ISBN 978-4840233576)
  32. ^ 「TITANS 蒼き巨人」『電撃ホビーマガジン』2012年6月号、アスキー・メディアワークス、63頁。
  33. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.03」『電撃ホビーマガジン』2014年3月号、アスキー・メディアワークス。
  34. ^ Vol.23左上「バーザム(ティターンズ仕様)」解説に記述。
  35. ^ HG 1/144 ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ・ラーII](ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに)”. プレミアムバンダイ. BANDAI SPIRITS. 2020年7月27日閲覧。
  36. ^ A.O.Z Re-Boot Vol.23 ページ右上
  37. ^ A.O.Z Re-Boot Vol.23
  38. ^ 「A.O.Z Re-Boot Vol.20」『電撃ホビーウェブ』KADOKAWA
  39. ^ 「電撃ホビーマガジン2014年5月号 A.O.Z Re-Boot Vol.5」予告。


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