こじん‐しゅぎ【個人主義】
こじんしゅぎ 【個人主義】
個人主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 14:59 UTC 版)
個人主義(こじんしゅぎ、英: individualism、仏: individualisme)とは、権威を否定して個人の権利や自由を尊重する立場、或いは国家や社会の重要性における根拠を個人の尊厳に求め、その権利と義務の発生原理を説く政治思想である[1]。ラテン語のindividuus(不可分なもの)に由来する。対義語は全体主義・集団主義。
- ^ コトバンク
- ^ Southern Illinois University Press「Sweden, Enlarged Edition: The Nation's History」Franklin D. Scott ISBN 978-0809314898, 1988年 p.31
- ^ “Individualism in Western Culture”. ワシントン州立大学. 2022年10月11日閲覧。
- ^ Chris Smit (2012年5月14日). “What is Individualism?”. Culture Matters. 2022年10月11日閲覧。
- ^ スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.213. 平凡社、1990
- ^ a b 世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義
- ^ a b c d e f g h i j k l m n スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 pp.213-223. 平凡社、1990
- ^ スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.218 平凡社、1990
- ^ スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻218頁、平凡社、1990
- ^ スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.220. 平凡社、1990
- ^ スティーブン・ルークス「個人主義の諸類型」フィリップ・P・ウィーナー編『西洋思想大事典』2巻 p.221. 平凡社、1990
- ^ a b c d e f 上掲宇都宮
- ^ a b c d 上記宇都宮
- ^ 『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる社会学』 現代位相研究所編、堀内進之介、大河原麻衣、山本祥弘 ISBN 978-4-534-04705-2 2010年 pp.24-25. 個人主義と連帯感
- ^ 径書房「文部省著作教科書 民主主義」(ISBN: 978-4-7705-0144-8
1920036020003) p.153, pp.146 - 162. 第八章 社会生活における民主主義 - ^ a b c d 世界大百科事典10 コウフ-コン 平凡社 2007年9月改訂新版 p.318 個人主義
- ^ ルイ・デュモン・1993
- ^ 夏目漱石 [著]「私の個人主義」
- ^ a b 「Journal of Cross-Cultural Psychology」Sjoerd Beugelsdijk ・ Christian Welzel 「Dimensions and dynamics of national culture: Synthesizing Hofstede with Inglehart」49巻 pp. 1469-1505, 2018年
- ^ Cambridge University Press「Chapter 3. Global Cultural Patterns」Ronald F. Inglehart 「Cultural Evolution」 ISBN 978-1108489317, 2018年, p. 40
- ^ 「Cross Cultural & Strategic Management」Michael Minkov「A revision of Hofstede’s individualism-collectivism dimension」2017年
- ^ a b c d 河合俊雄・内田由紀子(編)『「ひきこもり」考』 <こころの未来選書> 創元社 2013年 ISBN 978-4-422-11225-1 第二章 北山忍 筆 pp.27-43. の pp.38-42.
- ^ 河合俊雄・内田由紀子(編)『「ひきこもり」考』 <こころの未来選書> 創元社 2013年 ISBN 978-4-422-11225-1 第一章 マイケル・ジーレンジガー 筆 pp.6-26.
- 1 個人主義とは
- 2 個人主義の概要
- 3 概要
- 4 世界の文化の違い
- 5 脚注
個人主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 02:21 UTC 版)
「ロバート・A・ハインライン」の記事における「個人主義」の解説
個人主義の信念を持ちつつ、ハインラインの作品にはしばしば圧制者と抑圧される者とがかなり多義的に描かれている。ハインラインは個人主義と無知は両立しないと信じていた。彼は広範囲な教育によって大人の能力が適切なレベルになっていると信じており、その教育は学校の教室でのものとは限らない。彼のジュブナイル小説では、学生の科目選択について「なぜ何か役に立つことを勉強しておかなかったんだ?」と軽蔑を込めて言う人物がよく登場する。『愛に時間を』ではラザルス・ロングが人間なら誰でも持つべき能力を並べ立て、最後に「専門分化は昆虫のためにあるものだ」と結論している。『悪徳なんか怖くない』、「輪廻の蛇」、「時の門」といった作品では、自身を作り出す個人の能力が深く探究されている。
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個人主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 00:38 UTC 版)
ランドは、『水源』の第一の主題は「政治ではなく個人の魂における、個人主義と集産主義の対立」("individualism versus collectivism, not in politics but within a man's soul")であると述べている。ロークが法廷でアメリカにおける個人の権利の概念を擁護する演説を行う以外は、政治問題を直接論じることは回避されている。歴史家ジェイムズ・ベイカー(James Baker)が述べるように、「1930年代の作品であるにも関わらず、『水源』では経済にも政治にもほとんど言及されていない。第二次世界大戦中に執筆されたにもかかわらず、世界情勢への言及もない。この作品のテーマは一個人と体制の対立であり、それ以外の問題は排除されている」。
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個人主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:00 UTC 版)
Chronicles of Chaosの記事では「ほとんどすべてのブラックメタルバンドが持つ最大の特徴は過去への憧憬である。」といわれている。これに関して、Wolves in the Throne Roomのアーロン・ウィーヴァーは「ブラックメタルは根本的なレベルで現代精神を批判する芸術活動なんだと思う。現代の世界観は何かを見落としているんだ、という具合に。」と述べている。故郷にキリスト教が伝播する以前の太古の文化に着目するバンドもいる。Sam Dunnはノルウェーのシーンについて、「他のヘヴィメタルシーンとは違い、文化や地理的特徴がブラックメタルの音楽やイメージに組み込まれている」と言っている。ノルウェーのドキュメンタリーでダークスローンのFenrizは「ブラックメタルというのは何よりもまず、個人主義ってことなんだよ。」と述べている。実際、個人主義を信条にしているアーティストは多い。イーサーンもブラックメタルとは「やりたいことは何でもやる」ことだといい、ある意味では個人主義的な側面を肯定している。あるインタビューでは「俺にとっては音楽的なインスピレーションがすべてだった。ブラックメタルというのは音楽のスタイルではなく、アティテュードなんだよ。初期のノルウェーのブラックメタルのバンドたちは、皆違う音を出していただろ。共通の雰囲気、表現方法は持っていたかもしれないけど。ルールなんか何もなくて(中略)俺はやりたいことをやるだけで、誰にもこういう音楽をやれなんて指示はされないし。もしそんなことを受け入れたら、それはもはやブラックメタルではないよ。」と述べている。その一方で、Euronymousの信奉者は個人主義に反対することが多い。Benjamin Hedge Olsonが著した修士論文によれば、「ブラックメタルはラディカル・インディヴィジュアリズムと集団的アイデンティティの間で起きる抗争と、その両極をも同時に受容しようとする企てによって特徴づけることが出来る。」という。 Olsonはラルフ・ワルド・エマーソンのとなえた超越主義に似た思想を持つアーティストもいると書いている。彼らは肉体という牢獄を捨て、もしくは"超越"し、超越的存在(神)から知識を授かろうとするのである。「霊的意義、文化的意義に欠けているように感じられる世界」に満足しておらず、それを超えて、「宗教的熱狂に満ちた世俗主義」に挑戦したいと考えているからである。Olsonはこのようなバンドのライヴを「情景的一体感や神秘的超越を得るための音楽による儀式」と呼び、 「演者が儀式的なパフォーマンスを通して、自らの世俗的肉体を超越し、神と結びついた精神的なペルソナをその身に帯びる、という認識」を自分が参加したブラックメタルのライヴの典型例として挙げている。 シーン内で有名なミュージシャンの中には、ブラックメタルは何らかのイデオロギーを表明していなければいけないというわけでは必ずしもない、と考えるものもいる。たとえば、ヤン・アクセル・ブロンベルクはMetal Libraryとのインタビューで、「これは個人的な考えだけど、今日のブラックメタルはただの音楽にすぎないと思う。」と語っている。同じように、サティアーも「ブラックメタルは必ずしもサタニックなものでなければならないというわけではない。暗澹としたものでありさえすればいい。」と語っている。Throne of MaledictionのEric Hornerは「多くのバンドがサタニズムやそれに類する信条を持っているけど、僕はそれだけが'ブラックメタル'でいる唯一の手段とは思いませんね。僕にとってのブラックメタルは純粋な感情であり、その感情を伴った個人主義なのです。」と答えている。 だが、Metalionが発行するファンジンSlayerの記事では「自分たちのコンセプト全体が依拠しているような本質よりも、音楽的なことに関してばかり気を払う」ミュージシャンが批判され、「音楽そのもの自体が一番優先されるということはない。」という主張が繰り広げられている。
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「個人主義」の例文・使い方・用例・文例
- 個人主義がより行き渡っている国では、人中での喫煙に対する個人的反対が普通尊重される。
- 見さかいのない個人主義.
- あの人は個人主義だ
- 個人主義
- 個人主義の態度で
- 彼らは自身の救済措置として個人主義にたよった
- 個人主義を体現する、またはそれを強調する
- 激しく独立した個人主義
- 彼の手加減のない個人主義
- 個人主義のような言葉
- 個人主義がある主の協調主義によって浸食されているという危険にある
- 社会、または経済問題における個人主義
- 伝統と確立した主義に代えて理論と個人主義の使用を奨励した1650年から1800年までのヨーロッパの活動
- アンドリュー・ジャクソンの時代の最先端を行く個人主義
- 社会的な相互作用から退く個人主義者
- 個人主義という,個人の自由と独立を尊ぶ考え方
- 個人主義の人
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