魔王と勇者の周辺人物
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「はたらく魔王さま!」の記事における「魔王と勇者の周辺人物」の解説
鈴木 梨香(すずき りか) 声 - 西明日香 恵美の勤め先「ドコデモ・テレアポセンター」の同僚。21歳。千穂を除けば、恵美にとって日本での少ない人間関係のなかで唯一親友と呼べる存在。 神戸出身で、小学生のころ兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)に被災した経験を持ち、好奇心で被災時の出来事を聞かれることを嫌がっているために普段は共通語で話す。闊達で明るく、知り合いの知り合いはもうタメ口と非常にサバサバした性格。実家は会社組織で靴屋の工場を経営。ゆくゆくは家業を支えたいと考えており、上京し働く目的はそのための進学資金を貯めるため。新宿地下街崩落時、彼女の親切に触れた恵美はエンテ・イスラでは感じたことのない心地よさを体感し、聖法気の源が人の心である可能性を見せた。運動神経はよく、高校時代には水泳で国体選抜メンバーになったことがある。 自身の経験から他人の過去を詮索はしないが、「色恋は別」として恵美と真奥の関係に興味を持ち、なにかとお節介を焼く。そうして真奥達と関わっていく中で徐々に芦屋に想いを寄せるようになっていく。芦屋との初対面時、真奥達のことは「起業し夢破れた若手実業家であり、恵美とは商売敵同士」と紹介される。千穂とは違いあくまでエンテ・イスラのことを知らない一般人であったが、後にオルバに軟禁された恵美より「概念送受」を受信。相談のためヴィラ・ローザ笹塚を訪れたところをエンテ・イスラの騒動に巻き込まれ、恵美や真奥達の素性を知ることとなる。目の前で芦屋を連れ去られ自身も心に深い傷を負ったが、真実を知ってなお、恵美の友人であり続けることを決意し、帰還した彼女を変わらぬ笑顔で受け入れた。その後はエンテ・イスラから訪れたエメラダとも親交を持つようになるなど、千穂同様異世界の住人達との距離を縮めていくようになる。 エンテ・イスラ騒動後、携帯電話購入のため芦屋からデートに誘われた際に腹を決め、ついに告白する。対して芦屋は悪魔としての本当の姿を彼女に見せ、種族の壁を理由に彼女を受け入れることはしなかった。それでもなお芦屋への想いは変わることなく、自身の心に整理をつけられないでいたが、神打ちの戦い前に千穂から「芦屋は梨香の告白に明確に答えを出していない」との指摘を受け、彼女の真奥への想いからくる行動力を目の当たりにするうち、次第にふっ切れ、芦屋へのアプローチを再開するようになった。エンテ・イスラ編以降は状況に慣れてしまった千穂に代わり、異世界人達の庶民的ギャップに驚き突っ込みを入れる役どころとなっている。 なお、彼女の神戸でのエピソードは作者和ヶ原の友人の体験談がもとになっている。東京都新宿区高田馬場コンフォートグランディール早稲田205号室在住。 木崎 真弓(きさき まゆみ) 声 - 内山夕実 真奥のアルバイト先「マグロナルド幡ヶ谷駅前店」の店長。26歳。 きっちりと制服を着こなし、どんな騒ぎにも表情を変えないクールビューティ。竹を割ったようなさっぱりとした性格であり、真奥が頭が上がらないと言わしめる人物の1人。極めて優秀で店員から尊敬されており、社の同期には幾多の修羅場を潜り抜けた猛者が多い。真奥を「まーくん」、恵美を「さえみー」と呼ぶなど部下に対してはフランクな態度で接するが、稀に洒落にならない一言を言う時がある。真奥によると幡ヶ谷駅前店では気に入ったクルーにはアダ名を付け、付けられたクルーは正式採用されるという暗黙のルールがあるらしい。 辣腕店長としての実力には枚挙にいとまがないが、中でもコーヒーについてはカフェを経営していた祖父の影響で専門職レベルの知識と技術を習得している。ゆくゆくは接客業のトータルコーディネイターであるバールマンになりたいという夢を持ち、マグロナルドで経験を積んだ後には独立開業を志している。センタッキー幡ヶ谷駅前店の店長・猿江三月(サリエル)に一目惚れされ、ストーカーまがいのアプローチを受けているが、その残念な性格から木崎自身はまるで彼を相手にしていない。マグロナルド富島園店店長・水島由姫とセンタッキー幡ヶ谷駅前店の担当マネージャー・田中姫子とは幼稚園時代からの幼馴染であるが、田中とは経営観念の違いなどから非常に仲が悪く、彼女がセンタッキーを敵視している最大の要因である。17巻において、人事異動により幡ヶ谷駅前店店長職を退くことが決定したことに伴い、遂に独立を決意する。猿江に対しては仕事人としての信頼を真奥とは別の形で見出しており、真奥と猿江に改めて「3年後に独立する」との決意を伝え、ゆくゆくは彼らを社員として迎えたい、との意向を伝えるに至った。東京都渋谷区西原西原コーポ203号室在住。TOEICのスコアは860点。 エメラダ・エトゥーヴァ 声 - 浅倉杏美 エミリアの仲間。愛称はエメ。西大陸神聖セント・アイレ帝国宮廷法術士。年齢不詳(推定20代半ば~後半。ただし外見は14~15歳でも通用するほど)普段は間延びした口調で喋るが、シリアスな場面では間延びしなくなる。一見おっとりした印象の女性であるが、位人臣を極めるだけあってエンテ・イスラの政治状況に精通している。涼しい顔をして時に気に入らない相手を慈悲もなく追い詰めていく等、腹黒い一面も持つ。健啖家で中でもお菓子を好み、地球の文化に触れてからは日本で入手したお菓子をエンテ・イスラに持ち込んでいる。鈴乃からは長逗留を勧められているが、故郷の方が落ち着くとして断っている。 元々ルシフェル軍に捕まっていたが、エミリアに解放され勇者一行に加わる。オルバの裏切りによりアルバートと共に軟禁されていたが、ライラの助けで抜け出し日本に降り立ち、エミリアと魔王サタンの現状を知り、恵美の意向を尊重してエンテ・イスラへと帰還した。セント・アイレに戻って以降は五大陸連合騎士団出向を経て法術監理院長官に就任。国務をこなす傍ら、恵美からもらったスリムフォンを介した「概念送受」で彼女と連絡を取りつつ、恵美やアルバートの後方支援に尽力していたが、魔王軍侵攻前にも増した政争に巻き込まれ、心労が絶えなくなる。ついには大法神教会から異教徒の烙印を捺され、恵美のエンテ・イスラ帰還の折、政敵であるピピン将軍によって陥れられ背教審理にかけられそうになってしまう。しかしガブリエルのゲートによって転移させられた鈴乃らによって救出され、オルバの不正を白日の下にさらけ出すことに成功。騒動の後始末を引き受け、友として再び日本へ帰る恵美を見送った。その後、オルバの尋問結果を恵美に伝えるべく再来日。恵美の重荷を共に背負うべく志波と対面し、セフィラの真実を話す会合に参加した。 スピンオフ短編集「はたらく魔王さま!ハイスクールN!」においては笹幡北高校の養護教諭「荏島 緑里」(えとう みどり)として赴任、恵美の度肝を抜いた。 アルバート・エンデ 声 - 安元洋貴 エミリアの仲間。愛称はアル。旧名はアルバート・エンデ・ランガで、元北大陸精鋭部隊「岳仙兵団」第十五次戦団長を務める仙術道士だった。白髪・白髭に色黒の肌、筋肉を強調するようにレザースーツを纏った30過ぎの男性で、豪胆で思ったことは何でも口に出す性格。エミリアには格闘術の手解きも行なっていた。エミリアを探すべく数回にわたり地球へ「概念送受」を発信したのち、エメラダと共に日本へ降り立つ。来日の際立ち寄った回転寿司屋では日本の食文化に舌鼓を打つ外国人よろしく大げさなリアクションを見せていた。 魔王軍侵攻時は北方大元帥アドラメレクと交戦し敗北。その責任を問われる形で氏族名である「ランガ」を捨て北大陸から去ることになった。戦士としても為政者としても自身の上をいくアドラメレクを理想としており、そのため早くから悪魔に対する偏見を持っていなかった。恵美がオルバに軟禁された後、エンテ・イスラに一時帰還した真奥・鈴乃らと合流。鈴乃・ルーマックとともに背教審理にかけられていたエメラダを救い出し、蒼天蓋にてオルバの身柄を拘束することに成功した。その後しばらくは日本へ渡ったエメラダの代わりに法術監理院長官代理としてセント・アイレの国務に携わっていたが、神打ちの戦い発動に伴い、中央大陸にて再びエメラダ達と合流。持ち前の人脈を生かし、各大陸要人との橋渡しを行うなど、準備に勤しんでいる。 猿江 三月(さるえ みつき) / サリエル 声 - 井口祐一 大天使の1人で、訂教審議会の象徴天使。 外見は青髪の小柄な男性。女好きなナルシストで、ライラから人となりを聞いていた真奥によると「女性天使からかなり嫌われていた」らしい。月に近づけば近づくほど力が倍増される体質で、固有能力「堕天の邪眼光(だてんのじゃがんこう)」は聖法気を打ち消し、天使をも堕天させることのできる強力なもの。それゆえ、聖法気の使い手には圧倒的な強さを誇るが、魔力の使い手とは相性が悪い。普段はラグエルが「堕天すべき」と認定した天使を実際に堕天させる役割を持ち、彼とコンビを組んでいた。恵美の“進化聖剣・片翼”を回収するため、マグロナルド幡ヶ谷駅前店の近くにオープンした「センタッキーフライドチキン幡ヶ谷駅前店」店長・猿江三月に成り済まして機を伺っていた。鈴乃を服従させて恵美と千穂を誘拐し、聖剣を奪おうと目論むが救出に駆けつけた真奥が魔力を取り戻したことにより成敗された。 その後、木崎に一目惚れ。恥ずかしいポエムを詠いながら毎食マグロナルド幡ヶ谷駅前店に顔を出すようになる等、木崎に対しストーカーまがいのアプローチを繰り返している。が、当の木崎からはその残念な性格から全く相手にされていない。度の過ぎた行為からついには出入り禁止を言い渡され、失意のどん底に叩き落されるが、千穂から木崎との仲を取り持つことを条件に「概念送受」の指南を依頼され、紆余曲折を経て出入り禁止を解かれる。その渦中、魔界主戦派が地球にやってきた折には一時的に真奥達と共闘した。木崎の夢と信念を聞き、心から感嘆してからは、木崎が認める男になるべく実直に働くようになり、既存の価値観を変化させていく。そのため天界とは袂を分かっており、エンテ・イスラ遠征の折には真奥達に対しても中立を貫く一方で、木崎と幡ヶ谷駅前商店街の守護を彼らに約束した。悪態はつかれつつもその実、彼の仕事人としての姿は木崎も認めるに至っており、「自身の独立開業にあたって社員として迎え入れたい」との木崎の申し出を受けこれを快諾、驚喜乱舞の喜び様を見せる。東京都渋谷区幡ヶ谷ヘブンズシャトー幡ヶ谷302号室在住。 人間だった頃は月の入植都市にあったイグノラが責任者を務める多国籍研究所の法務部に関わっており、後援者からの紹介としてカイエルとシェキーナを研究所に連れて来た。ライラによれば「仕事は真面目だが、女癖の悪さで損していた」とのこと。雷翼月天(らいよくげってん) 聖法気を凝縮させた月光のレーザービーム。 月天鏡(げってんきょう) 月を利用した探索術。聖法気やセフィラには特に有効で、月の色が紫に変わる。
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