韓国での評価
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また、津田の指導を受けた李丙燾(朝鮮語版)(り へいとう、イ・ビョンド、1896年 - 1989年)は、朝鮮総督府朝鮮史編纂委員会委員を経て1934年で震檀学会理事長に就任し、1945年には京城帝国大学文理科教授となるが、戦後も引き続き、韓国文教部長官、韓国学術院院長を歴任し、韓国の歴史学を主導した。李丙燾は津田の方法論を受け継ぎ、実証的な研究を牽引した。このような李丙燾に対して韓国民族史観からは、植民史観(朝鮮語版)として批判をうけ、李丙燾及び津田左右吉の史観(例えば任那日本府に関する見解、『三国史記』初期記録不信論、漢四郡は朝鮮半島に存在したという見解)も批判されている。
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韓国での評価
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2007年、韓国大統領直属機関の親日反民族行為真相糾明委員会は、朝鮮総督府の諮問機関だった中枢院の幹部や巡査、報道関係者を含めた「親日反民族行為」の第2期3次調査対象者110人を確定したと明らかにしたが、その調査対象者に金應善、李載覚、金時権などとともに石鎮衡の名前も上がった。
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韓国での評価
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反共を国是とし、朝鮮戦争で戦火を交えるなど中国および北朝鮮と鋭く対立してきた韓国で、中国共産党員として体制称揚に努め、朝鮮戦争で北朝鮮を支援した鄭律成が称えられることはもちろん、広く紹介されることも長くなかった。 そんな鄭律成が韓国で知られるようになったのは、全南大学・湖南学研究院の魯起旭(노기욱)教授によると「グローバル北方外交に便乗したものだ。1992年8月24日、韓・中両国が国交を樹立、修好行事で鄭律成の音楽が演奏された。」 冷戦が終わり脱イデオロギーが進み、中国をはじめとした社会主義国への拒否感が薄まるなか、さらに2000年代に入ると、光州出身ということもあり、「中国の楽聖」「13億の大陸を揺るがした音楽家」等として本格的に注目されはじめる。 中国人観光客が急増した時期にあたり、中国人にアピールできる観光資源(鄭律成ブランド・ 정율성 브랜드)としての価値も大きく、生家整備事業なども進んだ。光州市は2005年から毎年「鄭律成音楽祭」を開き、鄭律成を「中国における韓流の元祖」として顕彰、経済効果などを見据えた中国とのフレンドリー戦略の一つとして大々的に活用するようになった。 だが、詳細が不明な抗日運動家としての経歴のみを強調、金日成に称賛された共産党員だった人物を顕彰することには、保守派を中心に反対する声もあり、魯起旭教授は、「経歴を見れば光州が熱狂する理由など特にない人物」と疑念を呈している。 1992年8月24日、中韓国交樹立の記念行事で鄭律成の音楽が演奏される。 2004年6月11日、光州・南区庁が「第1回音楽家・鄭律成記念学術大会」を開催。 2005年11月11日~12日、「第1回鄭律成・国際音楽祭」が光州文化芸術会館で開かれる。 2007年8月27日~10月21日、鄭律成写真展が全羅道の高校など9箇所で開かれる。 2008年3月12日、鄭律成の母校、全州新興中を訪問した鄭律成の孫へ名誉卒業証を授与する。 2011年8月11日、KBSが「光復節」の特集として14日の夜に放送する予定だった鄭律成の生涯を扱ったドキュメンタリー番組が、与党推薦理事の異議で放送中止となる。10日の理事会で、「人民軍歌を作曲し、6.25(朝鮮戦争)に北韓軍として参戦した人物まで公営放送で放送するのは適切でない」などの意見がでていた。 2011年10月、光州で音楽祭「フェスティバル・オー! 光州-鄭律成祝祭」が5日間にわたって開催される。 2012年1月15日、KBS(韓国放送公社)が中韓修好20周年特別企画番組「KBSスペシャル-13億の大陸を揺るがした音楽家・鄭律成」を放送。 2012年1月16日、KBSの「公営労働組合」が声明を発表し「KBSスペシャルは鄭律成について、実態が明らかではない抗日運動や人間的な側面だけを羅列して美化した」「(制作スタッフは)KBSを去り在野の運動家に転身せよ」と主張。 2012年1月18日、右派団体「国民運動本部」は、新聞に「共産主義者である鄭律成を美化する番組を放映した責任者を解雇せよ」と訴える広告を掲載。「番組の字幕にKBSというロゴがなければ、この番組は朝鮮労働党平壌放送が制作したと言っても誰も分からないだろう」と非難。 2012年1月19日、「13億の大陸を揺るがした音楽家・鄭律成」が共産主義者を美化したとして激しい議論が起こっていると朝鮮日報が報道。KBS広報室室長は「制作スタッフは韓中修好20年企画というテーマの下、両国の架け橋としての役割を果たした鄭律成を取り上げた。そのため中国の見方が反映されるのはある程度やむを得ない」と釈明。 2012年1月20日、中央日報の論説委員は「オピニオン」欄で、「KBSは鄭律成の親北容共の行為には目を向けず、彼の人生を美化して英雄視することに焦点を合わせてドキュメンタリーを制作した」「KBSの金仁圭社長は、国家アイデンティティを揺るがすこの放送を見て何を考えたのだろうか」と批判的に紹介。 2014年7月14日、中国の習近平国家主席が韓国・ソウル大学で講演、中韓友好を象徴する人物の一人として鄭律成の名前を挙げる。 2015年12月11日、光州MBCは「特集ドキュメンタリー 悲運の天才音楽家 鄭律成の選択」を放送。 2017年11月、光州市主催「2017鄭律成音楽祝祭」が開かれ、7日は全南大学校で「管弦楽の晩」が、15日にはU-Square文化会館で「室内楽の晩」がそれぞれ開催された。 2017年12月15日、文在寅大統領が北京大学の講演で、「光州市には中国人民解放軍歌を作曲した韓国人音楽家・鄭律成を記念する『鄭律成路』があります。今も多くの中国人が鄭律成路にある彼の生家を訪ねています」と、中韓両国が近代史の苦難を体験した同志だとして鄭律成に言及。これに対して「月刊朝鮮」は「一生を中国と北韓のために生き、韓(朝鮮)半島の共産化を夢見ていた鄭律成は、自身の音楽的な才能を共産党へ捧げた。血縁的には韓国人だが、精神的には徹底的に中国共産党員だ。彼は、こんにちの大韓民国があるのに、どのような貢献もしていない。むしろ北韓軍と中共軍が我が国を赤化するのに同調し、これを支援した。そのような人物を私達が称えるべき理由はない。大韓民国大統領が中国との友好のために挙げるのに適当な人物でもない」と批判している。 2018年8月15日、北京の韓国大使館は「光復節」の行事に、ニム・ウェールズ著「アリランの歌」の主人公キム・サンの息子、高永光らとともに鄭律成の娘、鄭小提を招待。朝鮮日報は、「韓国大使館の光復節行事に6.25時の中共軍 鄭律成の娘を招待」との見出しで批判的に報じる。これに対してオーマイニュースは、「朝鮮日報の鄭律成報道、独立運動を貶める」との記事で朝鮮日報の報道を批判、「独立運動(の価値)は(社会主義)思想より上位に位置する」と主張。 2018年10月、韓国・体育観光部と光州広域市は、文化・芸術融合型の市内観光バス「光州100年物語バス(광주 100년 이야기 버스)の運行を開始、詩人の金顯承、牧師の崔興琮らとともに鄭律成を「楊林洞で生まれた革命音楽家」として紹介する。だが、一部からは「論争の対象となっている人物まで含める必要があるのか」と批判の声がでる。 2018年11月、光州市立オペラ団は、12月に光州ピッコウル市民文化館で、鄭律成のオペラ「望夫雲(망부운)」を56年ぶりに公演すると発表。 2019年1月10日、光州市と光州文化財団は、鄭律成音楽祭13周年を記念し、学術研究集「鄭律成音楽世界と現代性の地平」を出版したことを発表。鄭律成シンポジウムで発表された論文を掲載。 2019年3月25日、自由韓国党のナ・ギョンウォン院内代表は記者会見で、「ムン・ジェイン大統領が中国で、鄭律成という作曲家の孫と会い、韓中外交の象徴のように語っているが、鄭律成は革命軍歌をつくり、共産主義の理念を軍歌として作曲した人物だ。鄭律成という人物を仰ぎながら、親日派たちが作曲した校歌を変えようとする運動がある」と語り、親日人物狩りを批判。 2019年3月29・30日、光州市立オペラ団が光州文化芸術館で、鄭律成のオペラ「望夫雲(망부운)」を57年ぶりに公演。中国・白族の神話をもとにしたラブストーリーで、1962年の北京初演以来、一度も公演されていなかった。韓国と中国の声楽家や俳優らが出演、29日は韓国語で、30日は中国語で公演。また、光州に続いて上海やハルビンでも公演予定。 2019年7月13日~8月10日、光州FINA世界水泳選手権大会の開催を記念した鄭律成音楽祭が光州楊林洞のオーウェン記念館で5回にわたって開かれる。 2020年12月、鄭律成を扱った映画「境界人」(경계인)が2021年初めに公開されると韓国のマスコミが伝える。鄭律成は、ミュージカル俳優チョン・ドンファ(정동화)が演じている。監督はキム・シウ。 2021年8月12日、鄭律成の生涯を描いた映画「境界人」がストリーミング形式で公開される。Ninetails Korea(나인테일즈 코리아)とPeople Square Entertainment(피플스퀘어엔터테인먼트)の合同製作。 2021年8月12日、金元鳳と鄭律成の生涯を描いたドキュメンタリー映画「境界‐遥か遠い国」(경계, 머나먼 나라)がストリーミング形式で公開される。演出は映画「境界人」の監督キム・シウ。製作はNinetails Korea(나인테일즈 코리아)。鄭律成の一人娘、鄭小提らにインタビュー。独立有功者の叙勲問題などに焦点をあてている。 2021年8月31日、豪雨で損傷した光州市南区楊林洞「鄭律成路」の改修が完了。老朽化した施設などを一部撤去、鄭律成の生涯を紹介する展示などを追加した。 2021年10月 雷氏影業有限公司など中国の製作会社6社と韓国の未来林メディア文化株式会社は、中韓国交正常化30周年を記念、鄭律成の伝記テレビドラマ「熱血軍歌」を共同で製作することで合意する。韓国人の俳優が鄭律成を演じ、中国で撮影、22年に公開する。
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