つくぶすま‐じんじゃ【都久夫須麻神社】
つくぶすまじんじゃ 【都久夫須麻神社】
都久夫須麻神社
都久夫須麻神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 23:53 UTC 版)
都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)は、日本の近畿地方北東部の、琵琶湖に浮かぶ島である竹生島に鎮座する神社[2][3][4][5][6][7]。現在行政区画上では滋賀県長浜市早崎町(旧・東浅井郡早崎村)に属する(※過去については『所在地』を参照のこと)。竹生島神社(ちくぶしま じんじゃ)とも呼ばれ、公式案内などではこちらの呼称を用いている[2][4][8]。神体は竹生島そのもの。
注釈
- ^ 「浅井」の読みについて、「あざい」と読ませるのは室町時代以降の節用集を論拠としているが、古代においてもこの読みであったという証拠は見当たらない。そうであれば、時代が古いほどに「あさい」と読むのが自然で、辞事典はそれを採用している。そもそも、「浅井郡」や「浅井氏」の「浅井」を昔から「あざい」と読んでいたというのも一つの説でしかない。なお、「浅い」という日本語を「あざい」と読むことは今も昔も無い。
- ^ 「龍神」とは龍の神のことで、個別の神格を指すわけではない。この神社が祀る龍神は「八大龍王」で、黒龍堂の案内看板によれば、八大龍王の一尊である「黒龍」とのこと。
- ^ 主に配置の参考にしたのは、プレスマンユニオンの記事「都久夫須麻神社(竹生島神社)[20]」に掲載の空撮画像。
- ^ 1982年(昭和57年)、島にある鷺(さぎ)類のコロニー(営巣地)に川鵜(かわう)の群れが混じり始め[21]、1980年代の竹生島と伊崎半島(近江八幡市に所在)は琵琶湖における川鵜の二大コロニーになってしまった[22]。以来、川鵜の群れによる深刻な糞害に悩まされてきた[21][22]。その後、駆除の取り組みが功を奏して2010年代にはコロニーが内陸部の多くの箇所へ分散し、竹生島での糞害はピーク時(2008年;平成20年)の1割ほどにまで減らすことができた[22]。
出典
- ^ 都久夫須麻神社本殿(地図 - Google マップ) ※赤色でスポット表示される。
- ^ 都久夫須麻神社八大竜王拝所(地図 - Google マップ) ※赤色でスポット表示される。
- ^ 白巳大神(地図 - Google マップ) ※該当施設は赤色でスポット表示される。
- ^ 竹生島神社 辺津宮(地図 - Google マップ) ※赤色でスポット表示される。
- ^ a b 長浜市早崎町(地図 - Google マップ) ※該当地域は赤色で囲い表示される。
- ^ 竹生島神社 一の鳥居(地図 - Google マップ) ※赤色でスポット表示される。
- ^ 長浜市湖北町尾上(地図 - Google マップ) ※該当地域は赤色で囲い表示される。
- ^ a b c 講談社『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』. “浅井比咩命”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c d 小学館『デジタル大辞泉』. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c d e f 白山芳太郎、小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c 平凡社『百科事典マイペディア』. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ 日立デジタル平凡社『世界大百科事典』第2版. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ 公式ウェブサイト.
- ^ a b c d e プレスマンユニオン編集部「日本三大弁天とは!? - ニッポン旅マガジン」『プレスマンユニオン』一般社団法人プレスマンユニオン。2020年2月24日閲覧。
- ^ a b 小学館『デジタル大辞泉プラス』. “都久夫須麻神社”. コトバンク. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c d e f 公式ウェブサイト「神事」.
- ^ 典拠とする画像:#弁財天社_画像
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 滋賀県神社庁.
- ^ 『広報ながはま』平成24年6月1日号.
- ^ a b “ご祭神”. 公式ウェブサイト. 竹生島神社. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b c 大川原竜一 2005, p. 191.
- ^ a b c d e f 大川原竜一 2008, p. 317.
- ^ a b 黒龍・黒龍堂・神木の出典:黒龍堂の前に建つ案内看板。
- ^ a b 黒龍堂の案内看板(原文ママ)
- ^ a b c d e f g プレスマンユニオン編集部「都久夫須麻神社(竹生島神社)- ニッポン旅マガジン」『プレスマンユニオン』一般社団法人プレスマンユニオン。2020年2月24日閲覧。
- ^ a b 加藤洋 (2007年7月). “No.95 カワウを訪ねて竹生島 - Field Note 公開記事”. 公式ウェブサイト. 野生動物保護管理事務所 (WMO). 2020年2月24日閲覧。
- ^ a b c 「カワウ最大営巣地が琵琶湖の島から川に 駆除で進む分散化、被害に広がりも、滋賀県」『京都新聞 (47NEWS)』京都新聞社、2020年1月5日。2020年2月24日閲覧。
- ^ a b 藤原重雄(KAKEN、日本の研究.com)、小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. “竹生島縁起”. コトバンク. 2020年2月23日閲覧。
- ^ a b c 大川原竜一 2006, p. 210.
- ^ 大川原竜一 2008, pp. 309, 311.
- ^ 大川原竜一 2006, pp. 210–211.
- ^ 大川原竜一 2008, p. 313.
- ^ a b c 神社由緒書。[出典無効]
- ^ a b c d e f g 『日本歴史地名大系 25 滋賀県の地名』 1991
- ^ a b c d e 公式ウェブサイト「建築物」.
- ^ 滋賀県 総合企画部 県民活動生活課 県民情報室 (2017年12月8日). “【コラム】“国宝”誕生の軌跡”. 公式ウェブサイト. 滋賀県. 2020年2月26日閲覧。
- ^ 明治32年4月5日内務省告示第45号(参照:国立国会図書館デジタルコレクション)、3コマ目
- ^ 昭和5年7月8日文部省告示第180号(参照:国立国会図書館デジタルコレクション)、3コマ目
- ^ “お知らせ”. 公式ウェブサイト. 竹生島神社 (2018年8月13日). 2020年2月25日閲覧。 “昨今の御朱印ブームにより十分な対応が難しくなってきました為、やむを得ず今月の九日よりご自身で押して頂く形式となりました。(...略...)2018/8/13(Mon)”
- ^ 『日本建築史基礎資料集成 3 社殿III』 1981, pp. 43–44.
- ^ 『週刊朝日百科 日本の国宝』 1998, pp. 8, 274–275.
- ^ 木村展子 2003, pp. 28–29, 32–33.
- ^ “お知らせ”. 公式ウェブサイト. 竹生島神社 (2013年7月5日). 2020年2月25日閲覧。 “七月十日~十二日の三日間 拝殿の改修工事により土器(かわらけ)の販売を停止させていただきます。(...略...)2013/7/5(Fri)”
- ^ a b c d e f g h i 「畑の中に建つ竹生島 一の鳥居」『DADA Joural』有限会社 北風寫眞舘、2009年10月2日更新。2020年2月25日閲覧。
- ^ a b 谷昇 (2018年10月2日更新). “近江国”. 「ムラの戸籍簿」データベース. 小さ子社. 2020年2月25日閲覧。
- ^ 『広報ながはま』平成24年3月1日号.
- ^ “滋賀県東浅井郡竹生村”. Geoshapeリポジトリ. GeoNLPプロジェクト. 2020年2月22日閲覧。
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