尊経閣文庫
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国の重要文化財
尊経閣文庫(そんけいかくぶんこ、尊經閣文庫)は、東京都目黒区駒場にある加賀藩主前田家の文庫。
概要
1928年(昭和3年)4月、加賀前田家16代前田利為により、東京・駒場邸内(現・目黒区駒場公園に隣接)に設立され、収蔵書の中核ともいうべき第5代綱紀の蔵書名「尊経閣蔵書」にちなんで「尊経閣文庫」と名付けられた[1]。2013年8月に重要文化財に指定されている[2]。現在、財団法人前田育徳会が維持管理する。
収蔵する文物は、大別して書籍・文書類と美術工芸品より成るが、そのうち指定文化財は、国宝22件・重要文化財76件を数え[3]、日本の図書館(古典文庫)の中では質的に群を抜いている。その架蔵する書籍・文書類は、おおよそ漢籍4100部、和書7500部、文書2500点を数え、一定条件のもとで研究者(大学教授・助手ほか学術研究を目的とし、なおかつ同会の事前許可を受けた者のみ)の閲覧に供している。その蔵書の中から国文・国史の研究の善本が複製版(影印版)で刊行されている。
参考文献
- 尊経閣善本影印集成(八木書店、全9輯、既刊65冊、1993年 - 刊行中)
出典
- ^ “尊經閣文庫 書庫 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 文化庁. 2025年10月13日閲覧。
- ^ 目黒区. “尊經閣文庫 重要文化財(建造物)”. 目黒区. 目黒区. 2025年10月13日閲覧。
- ^ “前田家の宝物 尊経閣文庫|検索詳細|地域観光資源の多言語解説文データベース”. 地域観光資源の多言語解説文データベース. 観光庁. 2025年10月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
尊経閣文庫と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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